魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

７３３．もう一手

　魔王はエッチな写真が畑からひょっこり突き出ている光景を頭から振り払った。
　別に現物を突き出させる必要は無い。冒険者ギルドので交換できれば良いのだ。
　そう考えると一考の余地は感じられた。

「だがもう一手何かが欲しいものだ」

　釣り餌がエロだけでは限界がある。

「それならば配偶者の斡旋は如何でしょう？　配偶者に恵まれない殿方は多ございます」
「それをどこから用意する？」

　掠って来る訳にも行かない。

「何も人でなくてもよろしいのですよ？」

　魔王は瞠目した。