魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1185.ほーれ

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「ほーれ、ほーれ」

 魔法使いはヒーラーの胸を弄びながら上機嫌であった。

「……しっかしほんとに感じやすい身体してるわね」

 ヒーラーは既に腰砕けで息も絶え絶えだ。だが幾許かの理性が残っているのか声は押し殺している。
 魔法使いはその最後の理性も砕くべきか逡巡する。
 このままのヒーラーにもそそられるものがあるのだ。

「あらあら、楽しそうな事をしてらっしゃいますわね」

 淫靡な気配を感じ取ったのか、モトバが現れた。
 そこで魔法使いは逡巡していた件をモトバに相談してみた。

「ムッツリな方のたがを外してしまってはわたくしのように歯止めが利かなくなりかねませんわよ」

 モトバはムッツリで長い時を過ごしていたらしい。
 それが『化粧箱(呪い付き)』で若返ったことで肉欲にブレーキが掛からなくなっていると言う。

「しかしこのまま何もしないのも惜しいですわね」
「そうだ。エッチな服を着せてみるのはどう?」
「ああ! それはいい考えですわね!」

 モトバは手を叩き合わせて同意した。
 魔法使いもモトバも今はエッチな服であっても着られないので、ヒーラーを代わりに着せ替えようと考えた。
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