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1324.乳袋
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「セヒイラったらやっぱり裸に剥かれたのね」
ヒーラーは部屋に入る前に魔法使いに見咎められた。
こっそりとは行かなかった。
「特に胸周りの破れ方が酷いのはあんたが着てたのは乳袋になってないからね」
「ち……乳袋? ……とは何ですか?」
ヒーラーは顔一杯で困惑を表現した。
「乳袋は服の胸の部分がおっぱいの形になってるものを言うのよ」
「ど……、どこからそんな知識を……?」
「異世界のアニメ関連の情報を見ていたら自然と目にするわよ」
「は、はあ……。……ところで話を戻しますけど、その乳袋ってブラジャーみたいなものなんです?」
「形は似てるけど、ちょっと違うわ。ブラジャーはおっぱいを支えるけど、乳袋は服がおっぱいの形になってるんだから」
「ええ……、それって垂れてたら悲さ……いえ、そもそもそんな服あり得るんですか?」
「……厳密には無理だけど、ブラジャー感覚で似た服は作れるんじゃないかしら。じゃないとコスプレ衣裳も作れないし」
「コ……、え?」
ヒーラーは眉を顰めて首を傾げた。言葉が耳慣れな過ぎて理解できなかったのだ。
「あんたが試すべきだったのはアニメキャラのコスプレ衣裳だってことよ」
逸れたように見えた魔法使いの話はいつの間にか元に戻っていた。
ヒーラーは部屋に入る前に魔法使いに見咎められた。
こっそりとは行かなかった。
「特に胸周りの破れ方が酷いのはあんたが着てたのは乳袋になってないからね」
「ち……乳袋? ……とは何ですか?」
ヒーラーは顔一杯で困惑を表現した。
「乳袋は服の胸の部分がおっぱいの形になってるものを言うのよ」
「ど……、どこからそんな知識を……?」
「異世界のアニメ関連の情報を見ていたら自然と目にするわよ」
「は、はあ……。……ところで話を戻しますけど、その乳袋ってブラジャーみたいなものなんです?」
「形は似てるけど、ちょっと違うわ。ブラジャーはおっぱいを支えるけど、乳袋は服がおっぱいの形になってるんだから」
「ええ……、それって垂れてたら悲さ……いえ、そもそもそんな服あり得るんですか?」
「……厳密には無理だけど、ブラジャー感覚で似た服は作れるんじゃないかしら。じゃないとコスプレ衣裳も作れないし」
「コ……、え?」
ヒーラーは眉を顰めて首を傾げた。言葉が耳慣れな過ぎて理解できなかったのだ。
「あんたが試すべきだったのはアニメキャラのコスプレ衣裳だってことよ」
逸れたように見えた魔法使いの話はいつの間にか元に戻っていた。
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