魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1333.生唾

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 翌朝の食事の時間、モトバは際どいボディタイツとなった元全身タイツを皆に見せて継ぎ目について意見を求めた。
 男に相談しても解決策など出る筈もないが、性癖的にどうなのかを問う意味もある。

「そ、それをセヒイラが着るのか?」

 剣士が生唾を呑み込みながら全然求められていない部分に食い付いた。
 剣士だけでなくハンターや槍士も眼をギラギラさせる。
 裸よりイヤらしい姿でも想像しているのだろう。
 欲望に忠実な面々だ。

「そうで……」
「今そんな話はしてないでしょう!」

 モトバが相槌を打つのに被せるようにヒーラーは叫んだ。
 改めて自分が着るのを考えると顔に血が上る。

「さすがにこんな感じだから着るのはあんた達の居ない所でみたいよ」

 魔法使いは「見せてやればいいのに」とヒーラーに言いつつも男達に向けてはそう言った。
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