魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1351.言い訳

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 ヒーラーも気付いた。

「モトバさんが『化粧箱(呪い付き)』を清算してるなら、もしかしてマホもできるのでは!?」

 モトバより先に稼ぎ始めた魔法使いにも清算できるだけの資金があると考えるのは当然の帰結だ。

「ばれたか」

 魔法使いは悪びれる様子もなく小さく舌を出した。
 ヒーラーがムッとする。

「一体いつから? どうして清算しないんですか!?」
「だってその方が着ない言い訳が立つでしょ」
「言い訳!?」
「そうよ。あたしったらもう見せたくて見られたくてしょうがない性癖になってしまってるんだもの。モトバさんもそうよね?」
「ええ。ええ。わたくしもこの若返った美しい肉体を世の殿方方に見ていただかなければと思いますのよ」
「……」

 ヒーラーは一瞬絶句した。

「……へ、変態だー」
「あら、ありがと。でもそうね、今まで黙ってたのはセヒイラが五月蠅そうだったからだけど、最近は大丈夫そうだからもうぶっちゃけちゃうわ」
「最近は?」
「だってあんたって最近、裸でうろついてるでしょ。どんどんこっち側になってる証拠よ」
「なってません!」

 ヒーラーは強く否定した。
 今のヒーラーはまだ怠惰の割合の方が大きいのだ。
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