魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１４５９．設営

　ロリ巨乳女とロリペタ女が母性女を壁にしながらもダンジョン企画社長との打ち合わせは進んだ。
　社長は涙目だ。
　全員で概要の意識合わせをした後で出演組と裏方組に別れて細かい部分を煮詰める。
　ヒーラーは裏方組ではあるが出演組の監督のような立ち位置でプログラムのチェックをする。
　ただこの時ヒーラーは甚だ油断していた。
　だらしなくなっていたとも言う。
　打ち合わせも終盤に差し掛かったところで入口からどやどや足音と話し声が入って来る。

「おおっ！　ここは天国か!?」
「慰問でもしてくれるのか？」
「身の入ったサービスして欲しいもんだな！」
「よせよせ、俺らなんて相手にされる訳ねぇだろ」
「裸のねーちゃんばかりこんだけ揃ってれば一人くらい相手にしてくれねぇかな？」

　作業員だ。
　彼らは女達を見て目を剥いた後、顔をにやけさせながら軽口を言った。
　この時、彼らの台詞に引っ掛かりを覚えたヒーラーが自らの身形を確かめる。

「きゃああああっ！」

　悲鳴を上げ、両腕で胸を押えてしゃがみ込んだ。
　イベントの準備を始めてからと言うもの周り全員全裸の女だったのだ。
　服を着ているのがむしろ恥ずかしく感じるまであった。
　勢い、身形を整えるのも億劫になって最近では周りに合わせていつも裸で過ごしていた。
　この流れのままここでも裸のままだったのだ。