魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1518.どこに

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 ヒーラーは口を尖らせた。

「これ酷くないですか? 折角の見せ場ですよ?」
「セヒイラはまだ『障壁』で活躍した分、マシじゃないか。俺らなんて出オチだぞ」

 魔法使いを前に勝手に無力化される者多数。
 戦意を失わない者も腰が引け気味の上、魔法使いが投げキッスの仕草で魔法を放って倒すものだから、魔法使いの魅力に屈したようにしか見えない。
 そんなものを見せられているヒーラーもハンターも槍士も面白くなさそうな顔をする。

「出オチと言えば、ゾッケンはどこに行ったのでしょう?」
「どっかで穴にでも落ちてたりしてな」
「ヤツならやりかねぬ。呼び出してみるか」

 槍士は剣士の通話番号をコールした。

『何だ?』
「今どこに居る?」
『いや、目の前に』

 剣士はちょうど外の様子を見に扉から顔を出したところだった。
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