魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１６５８．発想

　魔力に着色して服を着ているように見せ掛けるには服の形に着色しなければならないようだ。
　更には幻影ではどうしても透けてしまう。

「アバターってどうやってたんだろう？」

　オリエは疑問に思って魔法使いやモトバ共々魔王に尋ねに行った。

「あれはテクスチャーだ」
「テクスチャー？　幻影とは違うの？」
「幻影には違いないが、お前達がしようとしていたのとは種類が違う。お前達のが染色や塗装であるのに対し、我のは布の切れ端を貼り合わせたパッチワークのようなものだ」
「つまり？」
「別の魔力の断片を貼り合わせている。魔力を着るようなものだ」
「ああっ！」

　魔法使いはポンと手を叩いた。

「着ると言う発想は無かったわね」