魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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 オリエはスキル一覧に目を通す。

「『歩行』と『走行』が別なんだ……」
「うむ。似て非なるもの故な」
「『剣技』なんかは右手と左手に分かれてるんだ……」
「うむ。左右で動かし方が違う故な」
「だからスキルポイント合計の最大値が15万もあるんだ?」
「全てカンストさせるなら3割程度をカンストさせられる」
「それじゃ全部を30くらいの熟練度にしたらお得じゃない?」
「そうはならぬ。熟練度は上がるにつれて効果が高まる。例えば0から1に上がった時の効果が1なら、99から100に上がった時の効果は100だ」
「最大限の恩恵を受けたければどれかに集中して他のは諦めるってことかな?」
「うむ」
「だけど1と100とで効果がそんなに違ったら90にもなったら熟練度が上がり辛くなるんじゃない? 2桁しか見えなかったらなかなか上がらなくて心折れそうだけど」
「内部的には小数点10桁まで保持しておる故決めの問題ではあるのだがな。気になるなら小数点1桁までは表示しよう」

 表示桁数は多過ぎても見辛くなって宜しくない。
 ほどほどが一番だ。

「後は使いながら考えれば良いのではないか?」
「そうだね」
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