魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1830.初日だから

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 午後には教える側教わる側を入れ替える。

「こんにちは」
「コワンニチ」
「コワネチ」
「……」

 探索者達は一瞬噴き出しそうになった。
 しかし自分達の発音の出来を思い出したら笑えなくなった。
 粛々と勉強を続けた。
 しかし日が傾く頃になると、探索者達の顔にも比加礼太や真夜維人の顔にも疲労の色が強くなった。

『初日だからって張り切りすぎましたね』
『ああ。こんなので続けられるか不安だ』
『明日からはもう少し短く切り上げましょう』
『だな。今日もここまでだ。終わります』

 比加礼太は探索者に握手を求めた。
 探索者はこれに応え、握手を返して終わりを告げ返す。

「終わります」
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