魔☆かるちゃ~魔王はこたつで茶をすする~

浜柔

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1908.泡

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 オリエの背中を洗う女将の手の動きはねっとりしていた。
 オリエがその感触に背筋を震わせていると、一ヶ所だけ硬く突き出ていてもちっとした何か2つに替わられた。

「女将!?」

 オリエがびっくりして振り向けば女将が熱に浮かされたように身体を擦り付けていた。

「も、もう十分だから!」

 オリエは女将の手から抜け出すと、秒で身体を洗って湯船に飛び込んだ。
 間もなく魔法使いとモトバも身体を洗い終えて湯船に浸かる。

「オリエさんの本気を見たわ」
「竜巻のようでしたわね」
「もう他人事だと思って……」

 オリエは湯船に口まで付けてぶくぶくと泡を出した。
 そうこうする間に女将は浴室を出ていた。
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