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アイテムボックス
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(ギルドカードが世界共通で金銭をどこでも引き出せるのはまだしも、物品までって……)
(超文明だよね)
(自分で言わないで)
ナーシュは魔物討伐の依頼を請けたが、倒した魔物を持ち帰らなければならないものだった。
「これだけ嵩張ったら持ち帰れるものではないのじゃ」
「そうだな……」
ナーシュはナビゲーターに尋ねることにした。
『何か簡単に持ち帰れる方法は無いか?』
『アイテムボックスに入れれば可能です』
『え?』
『え?』
『アイテムボックスなんて有ったの?』
『え?』
『え?』
『最初に希望された通りです』
『そうだった……』
ただのうっかりであった。言い訳するならここまで使う機会が無かったのである。
ナーシュはすっかり気の抜けた感じでフロインに言う。
「俺、持って帰れる……」
「どうやって?」
「こうやって」
ナーシュはぽぽぽいっとアイテムボックスに魔物の死体を放り込んだ。
「どこに消えたのじゃ?」
「アイテムボックス」
「何と! アイテムボックスとな! さすがなのじゃ!」
「いやいや、それ程でもぉ」
フロインに持ち上げられてあっさり気分を建て直すナーシュであった。
(ところでアイテムボックスの容量って?)
(事実上の無限かな)
(……それってどのギルドでも物品を引き出せる機能が意味無くなってない?)
(よくあることさ)
(開き直ったな?)
(あっはっは……)
(超文明だよね)
(自分で言わないで)
ナーシュは魔物討伐の依頼を請けたが、倒した魔物を持ち帰らなければならないものだった。
「これだけ嵩張ったら持ち帰れるものではないのじゃ」
「そうだな……」
ナーシュはナビゲーターに尋ねることにした。
『何か簡単に持ち帰れる方法は無いか?』
『アイテムボックスに入れれば可能です』
『え?』
『え?』
『アイテムボックスなんて有ったの?』
『え?』
『え?』
『最初に希望された通りです』
『そうだった……』
ただのうっかりであった。言い訳するならここまで使う機会が無かったのである。
ナーシュはすっかり気の抜けた感じでフロインに言う。
「俺、持って帰れる……」
「どうやって?」
「こうやって」
ナーシュはぽぽぽいっとアイテムボックスに魔物の死体を放り込んだ。
「どこに消えたのじゃ?」
「アイテムボックス」
「何と! アイテムボックスとな! さすがなのじゃ!」
「いやいや、それ程でもぉ」
フロインに持ち上げられてあっさり気分を建て直すナーシュであった。
(ところでアイテムボックスの容量って?)
(事実上の無限かな)
(……それってどのギルドでも物品を引き出せる機能が意味無くなってない?)
(よくあることさ)
(開き直ったな?)
(あっはっは……)
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