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furukabuさんの料理教室
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≪【急募】助けてください!専業主婦になりたての22才Yuiです!主に料理について教えて下さい。ベテラン主婦の方どうかよろしくお願い致します≫
<初めまして、furukabu主婦と申します。主婦歴25年です。つぶやきは初めてですが、お役にたてると思います>
≪昨日、新婚旅行から帰って来たんです。夕食に炊いたご飯が変な匂いがするんです。カレーも彼がポンカレーじゃ嫌だって!スパイスから作らないと食べられないって!信じられないです!結局お寿司を取りましたが、実は、今まで料理とかしたことないんです!≫
<新婚さん、いいですね。お米はしっかり洗いましたか?あとカレーをスパイスから作るのは難しいので、まずが炒め物から始められてはいかがでしょう?>
≪え?お米って洗うんですか?無洗米って書いてあるんです。お店で一番高いの買いましたし≫
<お値段ではないんですよ。無洗米も数回洗うと全然違います。洗うと言っても洗剤を使ったりしないでくださいね、念のため。それと、ご参考までに、美味しいオイスター炒めのレシピのサイトがありますので、リンクを貼っておきますね>
≪ありがとうございます!助かります!これからもいろいろたずねていいですか?≫
<もちろんです。ビギナー主婦さん、がんばってくださいね>
≪furukabuさん、おはようございます。きのう、ご飯とソース炒めはおいしく出来ました。ありがとうございましたv(^∀^)でも一緒におみそ汁作ったらまずいって食べてもらえなかったんです。何が悪かったんでしょう…≫
<お味噌汁は何の出汁で取りましたか?>
≪でじる?≫
<だし、です。まさかお湯に味噌だけを入れたんですか?>
≪な、何かいけなかった…かな?≫
<お味噌汁は出汁を取ってから、最後にお味噌を入れるんです。出汁の取り方をお教えしますね。それにしても、ご結婚される前にお料理とかなさらなかったのかしら?お若いといってもねぇ>
≪おっはー!きのうのおみそ汁ほめられたです!実家の母が作るのと同じ味がして私的にもカンドー!furukabuさんに感謝カンシャです (v^-^v)♪卒業してすぐ結婚したんですぅ。玉の輿なんです(o´ω`o)今はかなりハンセーしてるんです。お料理がんばりますのでよろしくです≫
≪ヤバい!包丁で手切って血が止まんない!どーしよー!≫
<つぶやきしてる場合じゃないでしょう!早く病院に!>
≪でも近くの病院分かんないです!もう遅いから閉まってるし。救急車よぶのはヒジョーシキだろな≫
<今手に持ってるスマホは、何のためにあるんですか!?それで、はやく調べて!>
<昨日は大丈夫でしたか?>
≪ご心配おかけしてごめんなさい。あの後、結婚式以来会ってなかった母が偶然来てくれて、病院へ連れて行ってくれました。ちょっと縫っちゃった。カボチャの煮物を作るのに皮をむこうとしたら、かたくって!手がすべったんだけど、あんなのどうすれば切れるのー?≫
<レンジで温めると柔らかくなるんですよ。お母さんがいらしてくださってよかったですね>
≪furukabuママ、助けて!サンマ焼いたらリビングまで、臭ってしまって!窓開けても全然消えない(´△`)↓サンマって季節モノだし、ポイント高いと思って買ったのに、彼が帰って来たらしかられちゃう~!》
<換気扇は強くしましたか?>
≪換気扇!?あっ、IHヒーターの上にあるの?あれって何か意味あったの!?≫
<まさか今まで換気扇使ったことなかったの!?新築マンション粗末にして!臭いがついたらどうするつもり!?>
≪何で私の家のことでそんなに怒られなきゃならないの!?≫
<あなたの家じゃないでしょ!あなたのご主人が買ってくれた家でしょ!>
≪同じよ!なにさ、いつもちょっと料理が出来るからっていつも上から目線で!私だってがんばってるのに!≫
<何を頑張ってるの?いつも教えて、教えて、ばかりじゃないですか!>
≪うるさい!ブロックするから!もう声かけないで!≫
<あの…furukabuママさま…この前はごめんなさい…助けてほしいことがあるんです。本当にピンチなんです。料理をいろんなサイトとか見て…だいぶ上達したんです。そしたらダンナさんがクリスマスに会社の人を呼んで、手料理でパーティーしようって言い出して…パーティーの料理なんて見当もつかなくて…泣きそうです。ごめんなさい…もう一回だけ教えてくれませんか?お願いです>
≪2時間、そこでじっと正座していなさい≫
きっかり2時間後、マンションのドアが開いた。
スマホを握りしめて、ダイニングでぼーっと正座していた結衣は、度肝を抜かれて大きな目をクリクリさせた。
突然入って来た、結衣の見慣れた人は、グレーのコートを脱ぎ棄てると、叫んだのだ。
「結衣!あんたは何やってるの!だから結婚するとき、料理くらい覚えておきなさいってあれほど言ったのに!そんなの簡単だって飛び出して!もうお母さん、良太君に申し訳なくて、毎日顔から火が出てるわよ!」
呆気にとられたまま、つぶやいた。
「えっ、ふ、furukabu ママ…」
<初めまして、furukabu主婦と申します。主婦歴25年です。つぶやきは初めてですが、お役にたてると思います>
≪昨日、新婚旅行から帰って来たんです。夕食に炊いたご飯が変な匂いがするんです。カレーも彼がポンカレーじゃ嫌だって!スパイスから作らないと食べられないって!信じられないです!結局お寿司を取りましたが、実は、今まで料理とかしたことないんです!≫
<新婚さん、いいですね。お米はしっかり洗いましたか?あとカレーをスパイスから作るのは難しいので、まずが炒め物から始められてはいかがでしょう?>
≪え?お米って洗うんですか?無洗米って書いてあるんです。お店で一番高いの買いましたし≫
<お値段ではないんですよ。無洗米も数回洗うと全然違います。洗うと言っても洗剤を使ったりしないでくださいね、念のため。それと、ご参考までに、美味しいオイスター炒めのレシピのサイトがありますので、リンクを貼っておきますね>
≪ありがとうございます!助かります!これからもいろいろたずねていいですか?≫
<もちろんです。ビギナー主婦さん、がんばってくださいね>
≪furukabuさん、おはようございます。きのう、ご飯とソース炒めはおいしく出来ました。ありがとうございましたv(^∀^)でも一緒におみそ汁作ったらまずいって食べてもらえなかったんです。何が悪かったんでしょう…≫
<お味噌汁は何の出汁で取りましたか?>
≪でじる?≫
<だし、です。まさかお湯に味噌だけを入れたんですか?>
≪な、何かいけなかった…かな?≫
<お味噌汁は出汁を取ってから、最後にお味噌を入れるんです。出汁の取り方をお教えしますね。それにしても、ご結婚される前にお料理とかなさらなかったのかしら?お若いといってもねぇ>
≪おっはー!きのうのおみそ汁ほめられたです!実家の母が作るのと同じ味がして私的にもカンドー!furukabuさんに感謝カンシャです (v^-^v)♪卒業してすぐ結婚したんですぅ。玉の輿なんです(o´ω`o)今はかなりハンセーしてるんです。お料理がんばりますのでよろしくです≫
≪ヤバい!包丁で手切って血が止まんない!どーしよー!≫
<つぶやきしてる場合じゃないでしょう!早く病院に!>
≪でも近くの病院分かんないです!もう遅いから閉まってるし。救急車よぶのはヒジョーシキだろな≫
<今手に持ってるスマホは、何のためにあるんですか!?それで、はやく調べて!>
<昨日は大丈夫でしたか?>
≪ご心配おかけしてごめんなさい。あの後、結婚式以来会ってなかった母が偶然来てくれて、病院へ連れて行ってくれました。ちょっと縫っちゃった。カボチャの煮物を作るのに皮をむこうとしたら、かたくって!手がすべったんだけど、あんなのどうすれば切れるのー?≫
<レンジで温めると柔らかくなるんですよ。お母さんがいらしてくださってよかったですね>
≪furukabuママ、助けて!サンマ焼いたらリビングまで、臭ってしまって!窓開けても全然消えない(´△`)↓サンマって季節モノだし、ポイント高いと思って買ったのに、彼が帰って来たらしかられちゃう~!》
<換気扇は強くしましたか?>
≪換気扇!?あっ、IHヒーターの上にあるの?あれって何か意味あったの!?≫
<まさか今まで換気扇使ったことなかったの!?新築マンション粗末にして!臭いがついたらどうするつもり!?>
≪何で私の家のことでそんなに怒られなきゃならないの!?≫
<あなたの家じゃないでしょ!あなたのご主人が買ってくれた家でしょ!>
≪同じよ!なにさ、いつもちょっと料理が出来るからっていつも上から目線で!私だってがんばってるのに!≫
<何を頑張ってるの?いつも教えて、教えて、ばかりじゃないですか!>
≪うるさい!ブロックするから!もう声かけないで!≫
<あの…furukabuママさま…この前はごめんなさい…助けてほしいことがあるんです。本当にピンチなんです。料理をいろんなサイトとか見て…だいぶ上達したんです。そしたらダンナさんがクリスマスに会社の人を呼んで、手料理でパーティーしようって言い出して…パーティーの料理なんて見当もつかなくて…泣きそうです。ごめんなさい…もう一回だけ教えてくれませんか?お願いです>
≪2時間、そこでじっと正座していなさい≫
きっかり2時間後、マンションのドアが開いた。
スマホを握りしめて、ダイニングでぼーっと正座していた結衣は、度肝を抜かれて大きな目をクリクリさせた。
突然入って来た、結衣の見慣れた人は、グレーのコートを脱ぎ棄てると、叫んだのだ。
「結衣!あんたは何やってるの!だから結婚するとき、料理くらい覚えておきなさいってあれほど言ったのに!そんなの簡単だって飛び出して!もうお母さん、良太君に申し訳なくて、毎日顔から火が出てるわよ!」
呆気にとられたまま、つぶやいた。
「えっ、ふ、furukabu ママ…」
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