黒猫を助けたら、貞操逆転男女比1対100万の世界に行けました。女の子といちゃラブしてたらスキルもゲットして英雄王になります。

白鷺雨月

文字の大きさ
3 / 75

第三話 異世界アヴァロン

しおりを挟む
 僕の視界はまるでロールプレイングゲームの画面のようになっている。
 右端にマップが浮かんでいる。
 左端に人物名がある。
 人物名に意識を集中させるとカチッというクリック音に似た音がする。

 朝倉王太 23歳 職業クラス冒険者 レベル1 とある。
 名前の下に棒グラフが二つある。
 上の赤いグラフが体力ゲージで下の青いのが魔力ゲージのようだ。
 その二つは今のところ、めちゃくちゃ低い。
 レベル1だからこんなものなのか。

「さっそく特技スキルの魔眼を使いこなしているね。お兄ちゃん、適応力高いね」
 にひひっと微笑み、何故かクロネは僕に抱きつく。頭を撫でると嬉しそうに喉をゴロゴロ鳴らした。さすがは元黒猫だな。黒髪が猫耳みたいに変化して、ピコピコ動いている。

「ジャック先生がこの異世界でお兄ちゃんが活躍しやすいようにギフトをいくつか送ってくれたんだ。魔眼もその一つだね。お兄ちゃんはこの異世界でいろんな冒険を経験することでさらにスキルを獲得することになるんだよ」
 そこでぴょんとクロネは飛び上がる。
 僕は思わずクロネの小さな体を抱き上げる。
 クロネの温かい体温が肌に伝わり、心地良い。
 そしてクロネはチュッと唇を重ねる。
 クロネの唇はむちゃくちゃ柔らかくて気持ちいい。油断したらそれだけでイッちゃいそうだ。
社畜童貞は悲しいな。

 クロネのキスの後、画面にクロネ・トリスタンから仲間パーティー申請がありましたという文字が流れる。

 はい。
 いいえ。
 の選択肢が出る。
 もちろん、はいを選択する。

 魔法騎士マジックナイトクロネ・トリスタンが仲間になりました。

仲間パーティーに入れるのにキスをする必要があるのかい?」
 さっそくのエッチなイベントに僕は正直興奮していた。

「違うよ、僕がチューしたかっただけ。仲間パーティー申請はお兄ちゃんからもできるよ」
 にひひっと微笑み、またクロネがチュッとキスをする。
 クロネは文句無しの美少女なのでキスをされるのは拒む理由はない。
 異世界に来て、さっそくいちゃラブできて嬉しいな。

「異世界アヴァロン王国にようこそ。お兄ちゃんマップを引きでみてみてよ。この国の全体図がわかるよ」
 クロネの言う通りにするとこの国の全体図が浮かぶ。僕の感想だけど日本の四国を縦にしたイメージだ。

「うん、だいたいあっているよ。このアヴァロンの面積はだいたい日本の四国くらいかな。人口はおおよそ100万人。そしてそのすべてが女性なんだよ。この国で男性はお兄ちゃんだけなんだ」
 クロネがかわいいウインクをする。

 ということは男女比1対100万ということか。
 漫画やアニメでよくある設定だけど、僕はそんな世界にきたのか。
 感慨深い気持ちだ。

「科学の代わりに魔法が発達したのがこのアヴァロン王国さ」
 クロネはそうつけ足した。


 ぴょんと僕から飛び降りるとクロネは僕の手を引いて歩きだす。
「僕はジャック先生からこのアヴァロン王国でのお兄ちゃんの冒険をサポートするように仰せつかったのさ。このまま冒険に出るには若干心もとないから、お兄ちゃんに僕の特技スキル模倣コピーさせてあげるよ」
 そういうとクロネは僕を近くの小屋に連れていく。
 そこはかつて猟師が使っていたもので、簡易的なベッドとテーブルがおかれていた。
 模倣ってたしか僕の特技スキルにあったな。
 文字のイメージから察すると他者のスキルをコピーできると思えばいいのか。

「さすがはお兄ちゃん、ご名答だよ。お兄ちゃんの特技スキルで僕の特技スキル模倣コピーしてほしいんだ。それでね、その模倣コピーする方法がかなり特殊なんだよね」
 そういうと何故か、クロネはぽいぽいっと服を脱ぎだす。まぶしいほどの白い肌があらわになる。かなり小さいけど女の子らしい膨らみが胸にある。そしてあたり前だけどクロネの下半身には僕にはあるものが、彼女にはない。
 僕は生まれてはじめて見る女の子の裸に感動して、涙が流れそうだ。
 そして僕の体の一部は如実に反応していた。
 もう僕は理解していた。
 これはエロゲーなんかで何度も体験して展開だ。
 どうやら僕はこの異世界で、ついに童貞を卒業できるようだ。

「もしかしてその方法ってのはエッチなことをすることかい?」
 僕はクロネにきく。

 クロネはうんうんと頷き、僕をベッドに誘う。

「お兄ちゃん、僕のこと愛してくれる?」
 クロネはベッドにの寝転がり、両手を伸ばす。
 僕は急ぎ、服を脱ぎ捨てる。
 すっかり素っ裸になり、クロネに覆い被さる。
 クロネは僕にギュッと抱きつく。
 彼女の体温が体に伝わり、気持ちいい。
 クロネの体格は小柄でほっそりとしている。女の子らしい膨らみはそんなにない。
 僕はどちらかと言うとクロネの先生のようなセクシーグラマー系が好きなんだけど、考えが変わったな。
 クロネのような誰が見ても美少女に無条件で愛されるのはなんて幸せな気持ちになれるのだ。
 女の子ってそれぞれ特徴があって、かわいいところがあるんだな。

 僕はこの古ぼけた小屋でクロネと全力で愛しあった。


しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...