黒猫を助けたら、貞操逆転男女比1対100万の世界に行けました。女の子といちゃラブしてたらスキルもゲットして英雄王になります。

白鷺雨月

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第六十五話 生き残り

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混沌王はジェームズ・ナイアラル・モリアーティと名乗った。
ナイアラルはすなわちナイアラルホテップのことか……
ということはやつはマリアカンヌが産んだあの化け物と同一人物と見て良いだろう。
でなければ僕のことを英雄王なんていったりしない。
これは純然たるライバルいや、宿敵と見ていいだろう。
それにしてもモリアーティなんて、あからさまに敵役の姓ではないか。

「お兄ちゃん、まずいよ。囲まれそう」
考え事をする僕の腕をクロネが引っ張る。
僕は視界の地図マップと周囲を交互に見る。
女たちを犯していた魔者らがそれぞれ武器をとり、僕たちをとりかこもうとしていた。
地図マップの白い点滅が次々と減っていき、赤い点滅へと変わる。
犯されていた女たちが死に、その代わり産まれた魔者らが敵になっているということだ。

「イザベラ……」
苦悶の表情でアヤメは旧友の名を呼ぶ。
イザベラは哀れにも無惨な死体となっていた。
その股間からウロコだらけのトカゲのような生物が這い出していた。
「くっ……」
赤い唇を噛み、アヤメはアロンダイトを抜刀する。
魔者の集団に突撃する。
音速の剣で瞬時に魔物を三体ほど肉片に変えた。
あのトカゲ人間も混じっていた。

混沌王が消えたため、魅了の効果はすでになくなっていた。
僕はアルにかけより、太ももの刺し傷に回復魔法をかける。
淡い光につつまれ、太ももの傷が塞がっていく。
「まったく無茶をする」
僕は言う。
「申し訳ありません、我が君」
アルが謝る。

傷が癒えたアルは立ち上がり、ロンゴミニアドの槍を構え、風車のように振り回す。
そのまま魔物の群れに突撃し、数体の死体を量産する。

ベアトリクスも突撃する。
右手の軍旗で豚鬼オークをなぎ倒し、左手の手斧で緑の子鬼ゴブリンの首をはねる。

リオが突撃する三人に対して、援護射撃をする。
リオはやはり弓の名手だ。
その矢は魔物たちの急所を確実にとられ、葬っていく。
「リオ、大丈夫か?」
リオやロムは魔物の子だ。
きっと思うところがあるだろう。
「何も感じないと言えば嘘になります。帰ったらご主人様、私を慰めてください」
僕は黙ってリオの肩を抱く。
そして頷く。
ウインザー城にもどったらベッドの上で慰めてあげよう。僕にできるのは、それぐらいだ。

僕とクロネは加速能力を使い、魔物を切り刻む。
聖剣エクスカリバーの切れ味は抜群だ。
アロンダイトの剣と同じ様にどれだけ斬っても錆びることはない。
クロネは僕の横で風魔法を使う。
風の刃で迫りくる敵を両断していく。
あるものは首をはねられ、あるものは四肢を分断される。

「貴様で最後だ!!」
アヤメが牛鬼ミノタウロスの太くたくましい胴を両断した。牛鬼は血しぶきを上げ、後ろに倒れる。

幸いなことに生き残りが三名ほどいた。
あれだけいた女性たちだが、そのほとんどが魔物の子を孕まされ、死んでいた。
僕とアヤメが協力して彼女らに治癒魔法と解毒魔法をかける。
汚液まみれの彼女らは意識を失い、眠っていた。

「魔物たちは全滅しました。さあ、先を急ぎましょう」
アヤメが僕を促す。
「ああっ……」
僕はこの大広間を出る前に、少しだけ鎮魂の祈りを捧げた。
哀れにも死んでいった真珠騎士団の女たちに。
「ありがとう、アーサー」
そういうアヤメの瞳には涙が浮かんていた。


二階は無人だった。
魔物たちはあの大広間に全て集まっていたと見ていいだろう。その証拠に視界の地図マップには生命反応がない。
居住区になっている二階を僕たちは駆け抜ける。
生き残りの三人は僕とアヤメ、ベアトリクスが抱きかかえている。ベアトリクスが持つ軍旗は代わりにリオが持っていた。
この後、聖獣騎士団の旗手はベアトリクスとリオがつとめることとなる。


三階に上がり、いわゆる天守閣とも言うべき広間を目指す。そう広くない広間にざっと見ただけで百名ほどの生命反応がある。
その扉の前で一人の剣士が待ち構えていた。
羽織袴の和装で左腰に日本刀をぶら下げている。
黒い髪を首の後ろできつく結び、殺気を含んだ一重のひとみで僕たちを睨んでいる。
「イゾルテ、イゾルテ無事だったのか」
黒髪の剣士にアヤメはそう声をかけた。
この和装美人は真珠騎士団団長のイゾルテだということだ。

「アヤメ、アヤメなのか」
生き残りを背負うアヤメにイゾルテは抱きついた。
「すまない、これだけしか助けられなかった」
アヤメが言うとイゾルテは首を横にふる。
「ペレネル殿がいなければ我々は全滅していた」
そう言い、イゾルテは僕の方を見る。
にこりと微笑む。
いいね、和風女剣士キャラか。
「貴公がアーサー殿か?」
イゾルテはそう訊いた。
「ああ、そうだよ」
僕は答える。
「救援感謝いたします。ペレネル殿がお待ちです」
イゾルテはそう言うと広間の扉を開けた。

一階の閲兵用の大広間よりはかなり狭い空間に百名ほどの生き残りが肩をだきあっていた。
そこにいる全員が憔悴しきった表情だ。
「突如あの混沌王なる人物がこのバルカン砦を襲ったのだ。我らは善戦したが、あの魔術の前にはかなわず、ここに立てこもるしかなかった。たまたまこの島を訪れたペレネル殿が結界をはってくれたのだ」
イゾルテが簡単に状況を説明してくれた。

「アーサー、アーサーではないか」
女騎士たちの中から僕を呼ぶ声がした。
集団をかき分け、ギネビアによく似た美女が駆け寄る。
「やはりの余のアーサーだな。きっと来てくれるとおもっていたぞよ」
その女性は教皇モルガンだった。
「ええ、あなたのアーサーがお迎えに参上いたしました」
僕はわざときざったらしく答える。
モルガンは僕の言葉を聞き、ぱっと笑顔になる。
モルガンはその豊満な身体で抱きつき、両手で僕の顔を挟む。ぶちゅうとキスをした。
無理矢理舌をねじ込ませて口内を蹂躙される。
それはご褒美として受け取っておこう。

「ううんっ」
とアヤメが咳払いするので、モルガン教皇の身体を引きはがす。ちょっと名残りおしいけど。

「アーサー、よく来てくださいました」
もう一人、僕に声をかける人物がいた。
ぴったりとした白いドレスのような服を着たブロンドヘアーの女性だ。背が高くて、ベアトリクスに負けないくらいの巨乳だ。左目尻の涙ほくろがセクシーだ。
どっかで見たことあるな。
そうだ昔のハリウッド女優マリリン・モンローにそっくりだ。
「私はペレネル・フラメルと申します。アーサー、救援感謝いたします」
マリリン・モンローそっくりの女性は僕に深く頭を下げた。
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