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一章
11話 強襲
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レオンには、わけがわからなかった。魔物が世界樹を燃やそうとしている。世界樹を覆う保護結界も、いつまで耐えられるかわからない。
異変に気づいた人々が、ちらほらとざわめき始める。呆気にとられていた彼は、その声で我に返った。
「っ、とにかく止めないと! でも、届くかアレ!?」
上空を飛ぶワイバーンに届き、世界樹も町も傷つけない攻撃方法。
「レオ、時計塔があっちに――」
リセナに肩を叩かれ、彼女の意図を把握する。
「おいメィシー! その銃を持って時計塔に行け!」
店内に呼びかけると、魔導銃を抱えたメィシーが怪訝そうに出てくる。
「なんの騒ぎだい? まだ、おつりをもらって――」
頭上から音がして、空を見上げる。
「なんでもっと早く言わないんだ!」
同じ通りにある時計塔へ、彼は一気に駆け出した。
しかし時計塔からの狙撃だけでは、まだ不十分な可能性がある。
「ワイバーンが落ちるとしたらどこだ……!?」
レオンが見当をつけている最中、グレイが指笛で亜空間から黒馬を呼ぶ。彼はそのまま馬にまたがると、リセナの手をつかんで引き上げた。
「ちょっと待て!!!!」
流れるように走り出す馬の鞍を、なんとかつかんだレオンが振り落とされそうになりながらも必死にしがみつく。
「なんで! お前は! 一声もかけないんだ!」
文句を無視するグレイと共に、黒馬は三人分の重量を物ともせずに町を駆け抜けた。
時計塔の上部。鐘が吊るされた空間に、メィシーが魔導銃をセットする。弓矢を射ったことはあるけれど、照準器を覗くのは始めてだった。
銃身に魔力を満たしながら、羽ばたくワイバーンの頭部を狙う。
「まったく……無茶を言ってくれる、ね……!」
引き金をひく。空を貫く光の線は、狙いをわずかに逸れワイバーンの翼を撃ち抜いた。
「及第点か。後は頼んだよ……!」
世界樹周りの広場に落下してくるワイバーンを、レオンは疾走する馬上から見ていた。
「間に合った、けど……!」
落下地点と思しき場所で、逃げ遅れた小さな女の子が一人、転んだままパニックになって泣いている。
「ッ!!!!」
彼は炎の剣を構えると、馬から跳び上がって頭上のワイバーンを全力で右へ薙いだ。
ほぼ同時に、馬から飛び降りたリセナがローブの中へ少女をかばう。
世界樹からの濃密な魔素に引火した炎は、爆炎となってワイバーンの巨体を横に吹き飛ばした。
リセナは少女を抱えて退避。地面を削って止まったワイバーンは、すぐに上体を起こし咆哮をあげた。
「炎は効いてないか……!?」
後ずさるレオンと入れ替わりで、鎧を身にまとったグレイがワイバーンを斬り付ける。繰り出される火炎の息をかわし、何度も、ワイバーンの強靭な皮膚を裂き肉を貫く。
しかし。グレイは異変を察知してワイバーンから飛び退いた。巨体に開いた無数の傷口から、血液ではなく、鈍く光を照り返す玉虫色の液体がごぽごぽと溢れ出しているのだ。
液体が固まり、不気味な様相で傷口を修復する。レオンも聞いたことすらない現象だった。
「なんだよアレ、ワイバーンに回復能力なんてないはずだろ……!?」
集まりだした町の警備兵が魔法や魔導具で応戦するも、損傷と修復を繰り返した巨体が玉虫色に侵されていくだけ。ある一人がワイバーンの目に槍を突き立てると、玉虫色の液体が吹き出し警備兵たちに降りかかった。
歪ながらも修復された翼で、ワイバーンが飛び立とうとする。どよめく警備兵たちの前で、空を切った光線が再びその翼に穴を開けた。
向こうから、魔導銃を手にしたメィシーが走って来る。
「あれ、本当にワイバーンなのかい!?」
「メィシー! わっかんないよ、とにかく真っ二つとかにしないと駄目そう!」
しかし、民家三棟分はあろうかという大きく強靭な肉体を、どうやって両断すればいいのか。考えあぐねるレオンの元へ、少女を避難させたリセナが駆けつける。
「レオ、あれは……!?」
「リセナ! そうだ、きみの力を貸してほしい!」
けれど、ワイバーンは炎に耐性がありそうだ。メィシーも眉間にしわを寄せる。
「僕はまだ、最大出力のコレを安全に扱えるかわからないよ」
残るは――この場でリセナと組んで戦力になり得るのは、グレイひとりだった。
彼女がグレイに歩み寄る。レオンは警備兵たちに向かって叫んだ。
「みんな! ギリギリまで応戦してから退避して! たぶんヤバイのが来る!」
リセナが自分の背に手を伸ばすのをちらりと見てから、グレイは「呑まれるなよ」とささやいた。
意味もわからないまま大きな背中に手を当て、彼女は魔力増幅を使う。グレイの魔力が一気に自分の中に流れ込んで来て――
「っ……!?」
急激な悪寒が走った。凍てつく金属の手で、胸の中心を握り潰されるような感覚。
『苦しい』『怖い』自分のものなのか、そんな言葉が頭を埋め尽くした。
苦痛に顔を歪める彼女を目の当たりにして、レオンが動揺する。
「リセナ……!? おい、どうしたんだ!?」
答えたのは、メィシーだった。
「……闇の魔力は、どうしても負の感情をはらんでいる。彼女のような繊細な人間には、受け入れがたいだろうね」
その声もリセナには聞こえていない。ただひたすらに、苦痛や恐怖、怒りや悲しみといった感情が体を駆け抜ける。
――っ、もう、これ以上は……。
グレイの魔力を拒みそうになった、その時、彼は「充分だ」と言って足を踏み出した。
レオンが叫ぶ。
「避けろ!!!!」
警備兵の退避を待つこともせず、グレイはワイバーンめがけて魔力がにじむ剣を振るった。
異変に気づいた人々が、ちらほらとざわめき始める。呆気にとられていた彼は、その声で我に返った。
「っ、とにかく止めないと! でも、届くかアレ!?」
上空を飛ぶワイバーンに届き、世界樹も町も傷つけない攻撃方法。
「レオ、時計塔があっちに――」
リセナに肩を叩かれ、彼女の意図を把握する。
「おいメィシー! その銃を持って時計塔に行け!」
店内に呼びかけると、魔導銃を抱えたメィシーが怪訝そうに出てくる。
「なんの騒ぎだい? まだ、おつりをもらって――」
頭上から音がして、空を見上げる。
「なんでもっと早く言わないんだ!」
同じ通りにある時計塔へ、彼は一気に駆け出した。
しかし時計塔からの狙撃だけでは、まだ不十分な可能性がある。
「ワイバーンが落ちるとしたらどこだ……!?」
レオンが見当をつけている最中、グレイが指笛で亜空間から黒馬を呼ぶ。彼はそのまま馬にまたがると、リセナの手をつかんで引き上げた。
「ちょっと待て!!!!」
流れるように走り出す馬の鞍を、なんとかつかんだレオンが振り落とされそうになりながらも必死にしがみつく。
「なんで! お前は! 一声もかけないんだ!」
文句を無視するグレイと共に、黒馬は三人分の重量を物ともせずに町を駆け抜けた。
時計塔の上部。鐘が吊るされた空間に、メィシーが魔導銃をセットする。弓矢を射ったことはあるけれど、照準器を覗くのは始めてだった。
銃身に魔力を満たしながら、羽ばたくワイバーンの頭部を狙う。
「まったく……無茶を言ってくれる、ね……!」
引き金をひく。空を貫く光の線は、狙いをわずかに逸れワイバーンの翼を撃ち抜いた。
「及第点か。後は頼んだよ……!」
世界樹周りの広場に落下してくるワイバーンを、レオンは疾走する馬上から見ていた。
「間に合った、けど……!」
落下地点と思しき場所で、逃げ遅れた小さな女の子が一人、転んだままパニックになって泣いている。
「ッ!!!!」
彼は炎の剣を構えると、馬から跳び上がって頭上のワイバーンを全力で右へ薙いだ。
ほぼ同時に、馬から飛び降りたリセナがローブの中へ少女をかばう。
世界樹からの濃密な魔素に引火した炎は、爆炎となってワイバーンの巨体を横に吹き飛ばした。
リセナは少女を抱えて退避。地面を削って止まったワイバーンは、すぐに上体を起こし咆哮をあげた。
「炎は効いてないか……!?」
後ずさるレオンと入れ替わりで、鎧を身にまとったグレイがワイバーンを斬り付ける。繰り出される火炎の息をかわし、何度も、ワイバーンの強靭な皮膚を裂き肉を貫く。
しかし。グレイは異変を察知してワイバーンから飛び退いた。巨体に開いた無数の傷口から、血液ではなく、鈍く光を照り返す玉虫色の液体がごぽごぽと溢れ出しているのだ。
液体が固まり、不気味な様相で傷口を修復する。レオンも聞いたことすらない現象だった。
「なんだよアレ、ワイバーンに回復能力なんてないはずだろ……!?」
集まりだした町の警備兵が魔法や魔導具で応戦するも、損傷と修復を繰り返した巨体が玉虫色に侵されていくだけ。ある一人がワイバーンの目に槍を突き立てると、玉虫色の液体が吹き出し警備兵たちに降りかかった。
歪ながらも修復された翼で、ワイバーンが飛び立とうとする。どよめく警備兵たちの前で、空を切った光線が再びその翼に穴を開けた。
向こうから、魔導銃を手にしたメィシーが走って来る。
「あれ、本当にワイバーンなのかい!?」
「メィシー! わっかんないよ、とにかく真っ二つとかにしないと駄目そう!」
しかし、民家三棟分はあろうかという大きく強靭な肉体を、どうやって両断すればいいのか。考えあぐねるレオンの元へ、少女を避難させたリセナが駆けつける。
「レオ、あれは……!?」
「リセナ! そうだ、きみの力を貸してほしい!」
けれど、ワイバーンは炎に耐性がありそうだ。メィシーも眉間にしわを寄せる。
「僕はまだ、最大出力のコレを安全に扱えるかわからないよ」
残るは――この場でリセナと組んで戦力になり得るのは、グレイひとりだった。
彼女がグレイに歩み寄る。レオンは警備兵たちに向かって叫んだ。
「みんな! ギリギリまで応戦してから退避して! たぶんヤバイのが来る!」
リセナが自分の背に手を伸ばすのをちらりと見てから、グレイは「呑まれるなよ」とささやいた。
意味もわからないまま大きな背中に手を当て、彼女は魔力増幅を使う。グレイの魔力が一気に自分の中に流れ込んで来て――
「っ……!?」
急激な悪寒が走った。凍てつく金属の手で、胸の中心を握り潰されるような感覚。
『苦しい』『怖い』自分のものなのか、そんな言葉が頭を埋め尽くした。
苦痛に顔を歪める彼女を目の当たりにして、レオンが動揺する。
「リセナ……!? おい、どうしたんだ!?」
答えたのは、メィシーだった。
「……闇の魔力は、どうしても負の感情をはらんでいる。彼女のような繊細な人間には、受け入れがたいだろうね」
その声もリセナには聞こえていない。ただひたすらに、苦痛や恐怖、怒りや悲しみといった感情が体を駆け抜ける。
――っ、もう、これ以上は……。
グレイの魔力を拒みそうになった、その時、彼は「充分だ」と言って足を踏み出した。
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「避けろ!!!!」
警備兵の退避を待つこともせず、グレイはワイバーンめがけて魔力がにじむ剣を振るった。
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