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おまけ あの時のジュード視点(※本編微ネタバレ有)
23〜24話のこと※微R18
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それでも、こいつは初めてだろうから、きちんと段階を踏んでやる。――まあ、触っているのも、反応を見ているのも愉しいから、愛撫も好きでやっているところはある。
しかし、優しくしてやったらやったで、リヒトが付け上がる。
「んっ、はあ……まったく、そんなにオレの体が良いわけ? 夢中で遊んで、大好きなんじゃん」
――こいつ……。
手加減できなくなっても、それはお前のせいだからな。
土壇場になって騒ぎ始めたリヒトをなだめて、ゆっくりと体を重ねる。
いつもは、あんなに反抗的で、心の内を好き勝手に掻き乱してくるのに――いま、俺の下にいるこいつは、うるんだ大きな目で静かにこちらを見ていて……上気した頬のまま、どこか、満たされたような表情をしていた。
そして、呼吸の合間に尋ねてくる。
「なあ、オレ……お前の支えに、なれてたかな」
ああ、そうだったな、それもあった。
お前は、自分の命を危険にさらされても、絶対に裏切らなかった。
「言わせるなよ。なってたから、今こうしてるんだろ」
それが、呪いがなくなった今でも、お前に触れている間しかこんな心地になれないだろうと思う理由かもしれない。
満たされているのに、それ以上を強く求めてやまない。体が勝手に動く。理性で押さえつけなければいけないほどに。
それで、自然と、リヒトの体を抱きしめる腕には力がこもっていた。
その肌の温もり、鼓動、存在の全てを感じられるように。
◇◇◇
一般人を装って各地の巡察に向かった際、リヒトが重大なことに気づいたとでも言いたげな顔をする。
「なあ、オレたちって巡察だとバレないように聞き込みするわけじゃん。『移住先探してるから、この辺りのこと詳しく聞かせてください~』って言うとしてさ。オレたちの関係性の設定、考えといた方がよくない?」
「はあ? そんなもん、正直に答えとけばいいだろうが」
「え?」
わざわざ、設定を作る必要なんてない。
俺たちは、
「――付き合ってる」
リヒトが突然、挙動不審になる。
「っ、そ、そう? そう、だな? まあ、そういうことに? しといてやってもいいけど?」
「にやけるなよ。早く行くぞ」
「べっつに、にやけてませんけどー!?」
なにが、そういうことにしてやってもいい、だ。
俺がそうだと言っているんだから、そうなんだよ。
だから、一生、よそ見をするなよ。
しかし、優しくしてやったらやったで、リヒトが付け上がる。
「んっ、はあ……まったく、そんなにオレの体が良いわけ? 夢中で遊んで、大好きなんじゃん」
――こいつ……。
手加減できなくなっても、それはお前のせいだからな。
土壇場になって騒ぎ始めたリヒトをなだめて、ゆっくりと体を重ねる。
いつもは、あんなに反抗的で、心の内を好き勝手に掻き乱してくるのに――いま、俺の下にいるこいつは、うるんだ大きな目で静かにこちらを見ていて……上気した頬のまま、どこか、満たされたような表情をしていた。
そして、呼吸の合間に尋ねてくる。
「なあ、オレ……お前の支えに、なれてたかな」
ああ、そうだったな、それもあった。
お前は、自分の命を危険にさらされても、絶対に裏切らなかった。
「言わせるなよ。なってたから、今こうしてるんだろ」
それが、呪いがなくなった今でも、お前に触れている間しかこんな心地になれないだろうと思う理由かもしれない。
満たされているのに、それ以上を強く求めてやまない。体が勝手に動く。理性で押さえつけなければいけないほどに。
それで、自然と、リヒトの体を抱きしめる腕には力がこもっていた。
その肌の温もり、鼓動、存在の全てを感じられるように。
◇◇◇
一般人を装って各地の巡察に向かった際、リヒトが重大なことに気づいたとでも言いたげな顔をする。
「なあ、オレたちって巡察だとバレないように聞き込みするわけじゃん。『移住先探してるから、この辺りのこと詳しく聞かせてください~』って言うとしてさ。オレたちの関係性の設定、考えといた方がよくない?」
「はあ? そんなもん、正直に答えとけばいいだろうが」
「え?」
わざわざ、設定を作る必要なんてない。
俺たちは、
「――付き合ってる」
リヒトが突然、挙動不審になる。
「っ、そ、そう? そう、だな? まあ、そういうことに? しといてやってもいいけど?」
「にやけるなよ。早く行くぞ」
「べっつに、にやけてませんけどー!?」
なにが、そういうことにしてやってもいい、だ。
俺がそうだと言っているんだから、そうなんだよ。
だから、一生、よそ見をするなよ。
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