77 / 206
第一章
077「記者会見(1)」
しおりを挟む『現場の手嶋さーん』
『はい、こちら現場の手嶋です! ちょうど今から会見のほう始まるようで奥から探索者ギルドのスタッフや警備員らが入ってきました。まもなくギルドマスターの櫻子様がこちらの会場に入ってくるものかと思われます!』
現在、新宿御苑ギルドのプレスルームには国内各キー局のカメラが入り、また新聞の主要4紙と主要雑誌の記者らも詰めかけていた。人数にしておよそ100人近い数。
しかもそれだけではなく、その中にはSNSに特化したメディアも入っており、その中でも特に有名な5つのメディアのカメラとレポーターも入っていた。
そんな混沌とした会場では、今回の記者会見を開いた張本人である世界探索者ギルド協会日本支部長、及び新宿御苑ギルドギルドマスター櫻子の登場をいまかいまかと待っていた⋯⋯その時だった。
「皆の者、ご苦労じゃった」
遂に、記者会見会場に櫻子が登場。その瞬間——、
パシャ! パシャ! パシャ! パシャ! パシャ! パシャ!
一斉にカメラのフラッシュがたかれる。しかも、そのフラッシュが中々終わらない。
それもそのはず、櫻子は普段表に出ないことで有名な人物なのだが、今回の記者会見では自らカメラの前で話すということで各メディアのカメラマンたちはこの『超激レア案件』に浮き足立った。その結果がこの際限なく続くフラッシュの雨あられだった。
ちなみに、テレビでは「フラッシュの点滅にご注意下さい」のテロップが1分以上出続けるなど、櫻子の登場だけで会場はすでに異様な雰囲気に包まれていた。
そんなフラッシュの嵐は「これでカメラ撮影は以上となります」と探索者ギルドのスタッフで司会を務める者が静止する。ちなみに、この司会を務めるスタッフは探索者ギルドの『情報室』の人間で、普段櫻子がいつもやり取りをしている者である。
「それでは、これより新宿御苑ギルドのギルドマスター櫻子による記者会見を始めたいと思います」
そんな、情報室の『長』である室長『加賀見 響子』の司会のもと、記者会見がいよいよ始まった。
——————————————————
——Dストリーマー掲示板総合スレ住人(おまいら)の反応
113:Dストリーマー名無し
ああああああ⋯⋯櫻子たーん!(ハアハア)
114:Dストリーマー名無し
↑ 通報すますた
115:Dストリーマー名無し
俺たちののじゃロリ櫻子たんがテレビ画面いっぱいに!
かわいい、かわいいよ、櫻子たん!!(くんかくんか)
116:Dストリーマー名無し
↑ 通報しました
117:Dストリーマー名無し
まだ会見が始まってさえいないのに
この騒ぎとは⋯⋯
別に、俺たちののじゃロリ櫻子たんが可愛いのは
有史以前からの世界の常識じゃないか
何をいまさら⋯⋯
画面ドアップ櫻子たん、てぇてぇ
118:Dストリーマー名無し
おいおい記者会見開始前から
こののじゃロリ祭りはなんだ?!
119:Dストリーマー名無し
ま、浮かれるのはわかる
俺だってそっち側の人間ですしおすし
120:Dストリーマー名無し
とりあえず、おまいら
お ち つ け !
115:Dストリーマー名無し
お? 記者会見ハジマター!
——————————————————
********************
「早速じゃが、今回急遽記者会見を開いたのは皆も知っての通り、49階層に突如現れた70階層以降に存在し、他の魔物と比べ強さが桁違いといわれているあの『喋る魔物』と、その『喋る魔物』を圧倒した謎の探索者⋯⋯『オメガ』に関することじゃ」
「「「「「おおおおおっ!!!!」」」」」
会場から「その話が聞きたかった!」という想いが乗った歓声が響きわたる。
「先程までワシはオメガから話を聞いていたのじゃが、その⋯⋯まずこれからその話をしようと思っているのじゃが⋯⋯何というか⋯⋯どうか皆には暖かい気持ちをもって話を聞いて欲しいのじゃ」
「「「「「?????」」」」」
普段、ハッキリとした物言いの櫻子が突然モジモジしながらそのようなことを言ってきたため、現場の記者はもちろんのこと、ネットの住人たちもまた、その櫻子のリアクションと言動に違和感を感じた。
——————————————————
——Dストリーマー掲示板総合スレ住人(おまいら)の反応
206:Dストリーマー名無し
のじゃロリ + モジモジ = 破壊力が天元突破
207:Dストリーマー名無し
>206
正解
208:Dストリーマー名無し
>206
優勝
209:Dストリーマー名無し
>206
かわいい、世界一かわいい方程式だよ
あああああ⋯⋯!!!!
210:Dストリーマー名無し
変態しかいねぇwwwwww
211:Dストリーマー名無し
>210
変態ではない
紳士だ
212:Dストリーマー名無し
何だろう⋯⋯
テレビでは櫻子たんの発言に
「奇妙なこの言い回しは何だ?」とか
「櫻子様にしては違和感ある言葉だ」などと
普段の櫻子たんと比べて違和感を感じるという議論が起きているのに
ここではそんな違和感の話が1ミリも起きてないとは
なんか悲しい現実を目の当たりにした
213:Dストリーマー名無し
>212
『違和感』が仕事してない定期
214:Dストリーマー名無し
>212
むしろ、なぜこのスレで
『違和感』が仕事するなどと思ったのか
216:Dストリーマー名無し
212)シクシク⋯⋯
217:Dストリーマー名無し
まあまあまあww
それにしてもガチで櫻子たんの
この言い回しは⋯⋯何なんだろう?
218:Dストリーマー名無し
続きはよ!
46
あなたにおすすめの小説
日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。
wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。
それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。
初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。
そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。
また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。
そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。
そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。
そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~
仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる