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第13章 白鳥の騎士団
第3話 獣神子
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コウキが執務室に入ると副団長ルクルスは喋り始める。
「さて、集まったか。早速だが指令を伝える。最近魔物による襲撃事件が多発している事は知っているな」
ルクルスはそう言って集まった者達を見る。
「もちろん知ってますよ、副団長殿。確かゴブリンによる襲撃事件だったはず。ただ捕まえようにも、カンが良いのか逃げ足が速く捕まえられないでいるって聞いていますがね」
答えたのはヒュロスである。
その話はコウキも少しだけ聞いた事があった。
ゴブリンによる襲撃事件はそこまで珍しい事ではない。
ゴブリンは基本的に森の中に住み、多くはそこから出て来ないが、部族間の争いに敗れたはぐれゴブリンは人里に出てくる事が度々ある。
そんなゴブリンは街道を行く人を襲ったりするので退治が必要になる。
当然白鳥の騎士団も退治に出る事がある。
そして、はぐれたゴブリンはそこまで脅威ではなくすぐに退治されるのが普通であった。
ただ、今回は違う。
ゴブリンによる襲撃が起きているが、退治する事が出来ず、何度も逃がしているのである。
「確かにそう報告されているな。だが、本当にゴブリンなのか? 痕跡があるだけでゴブリンは見つかっていない。そうだな……」
ルクルスはそう言ってその場にいる者達を見る。
コウキは何も言えずに黙ったままである。
コウキが聞いているのはゴブリンによる襲撃が最近頻繁に起きている事だけだ。
襲撃しているゴブリンの姿が見られていない事は知らなかった
「副団長殿は違うと思っているのですね」
そう言ったのはギルフォスである。
まだ、コウキと同じぐらいの年齢、たしか13歳ぐらいのはずなのに、副団長に質問できるのはさすがである。
ルクルスはそれを聞くと頷く。
「そうだ、今回の件はゴブリンの仕業ではないらしい……。そうだな、ルクレツィア」
そこでルクルスはルクレツィアを見る。
「はい副団長殿。今回の事件はゴブリンの仕業ではありません。巫女様がそう言われていました」
ルクレツィアはそう答える。
ルクレツィアは女性騎士を目指している。
そして女性騎士は従騎士も含めてレーナ神殿に所属する女性聖職者を守る事を生業としている。
女性聖職者の中で魔力が強い者を巫女と呼び、ルクレツィアはその巫女と面識があるらしい。
「実は襲われた隊商の中に巫女様の実家があり、巫女様はその襲撃したゴブリンを調べたらしい。その結果、どうもゴブリンが襲ったわけではないようだ。それにゴブリンにしては手際が良すぎる。おそらく別の何か事件を起こしたようだ。諸君らにはそれを調べてもらいたい」
ルクルスはそう言って話を締める。
「なるほど、ゴブリンの仕業に見せかけるような悪知恵が働くような奴がいるわけかよ……。副団長殿、その巫女様はそれが何かわからなかったんですかい?」
ヒュロスが手を上げて言う。
するとルクレツィアはヒュロスを睨む。
「あの、ヒュロスおじ……、いえヒュロス卿。巫女様に対して非礼な言動は慎んでください」
「へいへいわかっているよ。ルクレ嬢ちゃん。昔は可愛かったんだがな。すっかり真面目な女騎士になっちまってよ……。はあ、何かわかればそれに越したことはないだろ」
ヒュロスは首を振って答える。
「確かにそうだが、巫女様に頼りすぎては我らの存在意義がない。ここからは我らが動くべきだ。まあ、どうしようもない時は勇者様達に頼りたいが、まあそれも最終手段だな」
ルクルスは苦笑いを浮かべて言うとコウキを見る。
勇者達が聖レナリア共和国にいた時、バンドール平野の諸国は平和であった。
だが、自身が仕えるべき女神に選ばれし者に頼りすぎてはいけない。
勇者は人が絶対に敵わない脅威に立ち向かうべきであり、まずは白鳥の騎士団が動くべきだとルクルスは考えているようであった。
「それで、騎士ヒュロスよ、卿の目を使い。事件の捜査にあたってくれ、何度も逃がしていては騎士団の面目が保てないからな」
ルクルスはそう言って笑う。
ヒュロスは生まれつき破幻の力を持つ目を持っている。
もし、相手が幻術を使って来たら見破る事も可能だろう。
これでヒュロスがここにいる理由がわかった。
「なるほど、それで俺が呼ばれたわけですか……。まあ、他の奴よりも適任ですがね……。でも俺の部下だけじゃいやですよ、副団長。それに俺の目だけじゃ足りないかもしれないですよ」
「わかっている。今回の事件は巫女様も同行して下さるそうだ。当然護衛もしっかりと付けるとして魔力が強そうな者を部下として与える。それに従騎士ギルフォスと従騎士コウキよ、君達も何らかの力を持っていると聞く、騎士ヒュロスと協力するように」
最後にルクルスはコウキとギルフォスを見る。
「なるほど、わかりました。副団長の命とあらば謹んで受けましょう」
そう言ってギルフォスは拳を胸に当てて答える。
「あっ、はい! 自分も謹んで受けまふ!」
慌ててコウキも返事をする。
しかし、最後の言葉は上手く出なかった。
周りにいる者達が「こいつ大丈夫か」という目を向ける。
(うう、上手く返事ができなかった……。でも、初任務だ頑張らないと)
コウキは少しだけ嬉しく思う。
これまで何もすることがなかったがようやく騎士らしい事が出来るのである。
コウキは初任務を頑張ろうと思うのだった。
◆
コウキ達が白鳥の騎士団本部で任務を受けている頃、聖レナリア共和国の外街で、ある1つの戦士団に所属する者達が集まっていた。
風牙の戦士団。
それが、その戦士団の名前だ。
構成員は24名。
戦士団としてはそれなりの規模である。
外街を拠点にしている所からもわかる通り、戦士達は市民権を持っていない。
もっとも、彼らは人間の市民権など持ちたいとは思わないだろう。
大きな体をした男が戦士団が拠点としている場所へと入る。
拠点は廃屋と言って良いような古びた家である。
大男が部屋に入ると中にいた戦士達が頭を下げる。
大男はこの戦士団を率いる者だ。
ボスが入って来た事でだらけていた戦士達が全員立ち上がる。
「おい戻ったぞ。若はどうしている?」
入って来た大男はすぐ側にいる者に聞く。
「へい、ボス。若……、テリオン様なら奥にいますぜ……」
「そうか」
そう言うと大男は廃屋の奥の部屋へと行く。
部屋の奥へと入るとそこには13歳ぐらいの灰色髪の少年らしき者が不貞腐れた様子で座っている。
少年の名はテリオン。
大男が仕える者である。
「戻りましたぜ、若」
大きな体をした男が奥にいる少年テリオンに跪き頭を下げる。
「ふん、戻ったかイカヅチ。どこに行っていたんだ?」
テリオンは怒った声で聞く。
それを聞いたイカヅチと呼ばれた大男は苦笑する。
イカヅチが留守にしている間。
テリオンは動く事を禁じられていた。
それがテリオンには不満だったようだ。
イカヅチとしては勝手に飛び出すのではないかと不安だったのである。
しかし、我慢できずに飛び出す前に戻れたのでイカヅチは安心する。
「ええと、言ったはずですぜ、若……。蛇の女が主催する団体へ挨拶に行くと……」
イカヅチは出かける時に説明したが、テリオンは全く聞いていなかったようだ。
多頭蛇会。
イカヅチはそこに行っていたのだ。
イカヅチ達人狼が活動するための支援を蛇女から受けているのだ。
今後はあの場にいた魔術師や吸血鬼からも支援を受ける事が出来るだろう。
「まあ、良くわからんが、お前が戻って来たのなら、ようやく動いて良いんだな……。くそ、それにしても不便な体だ。糞が!!」
テリオンは自身の身体を見て悔しそうにする。
凶獣フェリオンの血を引く神子、それがテリオンである。
かつての神々の大戦の時、フェリオンは魔王を含むエリオスの神々によって封印された。
それを見たテリオンの母アセーナは守るために、我が子を眠らせ隠したのである。
いつの日かフェリオンの封印が解ける時、一緒に目覚めるようにと。
そして、少し前にフェリオンの封印が僅かに解けた時があった。
その時のフェリオンの咆哮により、テリオンは目覚めたのだ。
しかし、目覚めた時、テリオンの身体は人間の少年の姿であった。
おそらくだが、もしエリオスの神々に見つかっても凶獣の子だとわからないようにアセーナがそうしたのだろう。
かなり強力な魔法であり、自力で元に戻るのは難しい。
母親に戻してもらおうにも居場所はわからない。
幸い、近くには凶獣を崇める人狼の集落があり、匂いで分かったのか神子として世話をしてもらう事が出来た。
今テリオンは人狼を率い、力を取り戻す最中である。
力が弱い今、そこらの神にも負けるので、滅多に動く事も出来ない。
凶獣の子である事がバレたらすぐに殺されるだろう。
そこで人の姿である事を利用して人の社会に潜伏しながら情報を集める事にしたのである。
聖レナリア共和国にいるのもそのためだ。
魔術師も多くいるこの場所なら情報を集める事が出来るだろう。
隠れながら行動しなければいけない状況、それがテリオンの置かれた状況であった。
「若。またせてしまい申し訳ありやせん。気晴らしにどこか行きやしょうか?」
イカヅチはそうテリオンに提案する。
「ああ、そうだな、イカヅチ! 肉だ! 肉を取りに行くぞ! 者共を動かせ!」
テリオンはそう言って立ち上がるのだった。
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
更新が遅れました。
フェリオンの眷属である神テリオン。
眠ってから成長していないので、かなり幼い神だったりします。
人間の少年の姿をしています、真の姿も幼い獣神です。
コウキも力が封じられているので良い勝負ですね。
「さて、集まったか。早速だが指令を伝える。最近魔物による襲撃事件が多発している事は知っているな」
ルクルスはそう言って集まった者達を見る。
「もちろん知ってますよ、副団長殿。確かゴブリンによる襲撃事件だったはず。ただ捕まえようにも、カンが良いのか逃げ足が速く捕まえられないでいるって聞いていますがね」
答えたのはヒュロスである。
その話はコウキも少しだけ聞いた事があった。
ゴブリンによる襲撃事件はそこまで珍しい事ではない。
ゴブリンは基本的に森の中に住み、多くはそこから出て来ないが、部族間の争いに敗れたはぐれゴブリンは人里に出てくる事が度々ある。
そんなゴブリンは街道を行く人を襲ったりするので退治が必要になる。
当然白鳥の騎士団も退治に出る事がある。
そして、はぐれたゴブリンはそこまで脅威ではなくすぐに退治されるのが普通であった。
ただ、今回は違う。
ゴブリンによる襲撃が起きているが、退治する事が出来ず、何度も逃がしているのである。
「確かにそう報告されているな。だが、本当にゴブリンなのか? 痕跡があるだけでゴブリンは見つかっていない。そうだな……」
ルクルスはそう言ってその場にいる者達を見る。
コウキは何も言えずに黙ったままである。
コウキが聞いているのはゴブリンによる襲撃が最近頻繁に起きている事だけだ。
襲撃しているゴブリンの姿が見られていない事は知らなかった
「副団長殿は違うと思っているのですね」
そう言ったのはギルフォスである。
まだ、コウキと同じぐらいの年齢、たしか13歳ぐらいのはずなのに、副団長に質問できるのはさすがである。
ルクルスはそれを聞くと頷く。
「そうだ、今回の件はゴブリンの仕業ではないらしい……。そうだな、ルクレツィア」
そこでルクルスはルクレツィアを見る。
「はい副団長殿。今回の事件はゴブリンの仕業ではありません。巫女様がそう言われていました」
ルクレツィアはそう答える。
ルクレツィアは女性騎士を目指している。
そして女性騎士は従騎士も含めてレーナ神殿に所属する女性聖職者を守る事を生業としている。
女性聖職者の中で魔力が強い者を巫女と呼び、ルクレツィアはその巫女と面識があるらしい。
「実は襲われた隊商の中に巫女様の実家があり、巫女様はその襲撃したゴブリンを調べたらしい。その結果、どうもゴブリンが襲ったわけではないようだ。それにゴブリンにしては手際が良すぎる。おそらく別の何か事件を起こしたようだ。諸君らにはそれを調べてもらいたい」
ルクルスはそう言って話を締める。
「なるほど、ゴブリンの仕業に見せかけるような悪知恵が働くような奴がいるわけかよ……。副団長殿、その巫女様はそれが何かわからなかったんですかい?」
ヒュロスが手を上げて言う。
するとルクレツィアはヒュロスを睨む。
「あの、ヒュロスおじ……、いえヒュロス卿。巫女様に対して非礼な言動は慎んでください」
「へいへいわかっているよ。ルクレ嬢ちゃん。昔は可愛かったんだがな。すっかり真面目な女騎士になっちまってよ……。はあ、何かわかればそれに越したことはないだろ」
ヒュロスは首を振って答える。
「確かにそうだが、巫女様に頼りすぎては我らの存在意義がない。ここからは我らが動くべきだ。まあ、どうしようもない時は勇者様達に頼りたいが、まあそれも最終手段だな」
ルクルスは苦笑いを浮かべて言うとコウキを見る。
勇者達が聖レナリア共和国にいた時、バンドール平野の諸国は平和であった。
だが、自身が仕えるべき女神に選ばれし者に頼りすぎてはいけない。
勇者は人が絶対に敵わない脅威に立ち向かうべきであり、まずは白鳥の騎士団が動くべきだとルクルスは考えているようであった。
「それで、騎士ヒュロスよ、卿の目を使い。事件の捜査にあたってくれ、何度も逃がしていては騎士団の面目が保てないからな」
ルクルスはそう言って笑う。
ヒュロスは生まれつき破幻の力を持つ目を持っている。
もし、相手が幻術を使って来たら見破る事も可能だろう。
これでヒュロスがここにいる理由がわかった。
「なるほど、それで俺が呼ばれたわけですか……。まあ、他の奴よりも適任ですがね……。でも俺の部下だけじゃいやですよ、副団長。それに俺の目だけじゃ足りないかもしれないですよ」
「わかっている。今回の事件は巫女様も同行して下さるそうだ。当然護衛もしっかりと付けるとして魔力が強そうな者を部下として与える。それに従騎士ギルフォスと従騎士コウキよ、君達も何らかの力を持っていると聞く、騎士ヒュロスと協力するように」
最後にルクルスはコウキとギルフォスを見る。
「なるほど、わかりました。副団長の命とあらば謹んで受けましょう」
そう言ってギルフォスは拳を胸に当てて答える。
「あっ、はい! 自分も謹んで受けまふ!」
慌ててコウキも返事をする。
しかし、最後の言葉は上手く出なかった。
周りにいる者達が「こいつ大丈夫か」という目を向ける。
(うう、上手く返事ができなかった……。でも、初任務だ頑張らないと)
コウキは少しだけ嬉しく思う。
これまで何もすることがなかったがようやく騎士らしい事が出来るのである。
コウキは初任務を頑張ろうと思うのだった。
◆
コウキ達が白鳥の騎士団本部で任務を受けている頃、聖レナリア共和国の外街で、ある1つの戦士団に所属する者達が集まっていた。
風牙の戦士団。
それが、その戦士団の名前だ。
構成員は24名。
戦士団としてはそれなりの規模である。
外街を拠点にしている所からもわかる通り、戦士達は市民権を持っていない。
もっとも、彼らは人間の市民権など持ちたいとは思わないだろう。
大きな体をした男が戦士団が拠点としている場所へと入る。
拠点は廃屋と言って良いような古びた家である。
大男が部屋に入ると中にいた戦士達が頭を下げる。
大男はこの戦士団を率いる者だ。
ボスが入って来た事でだらけていた戦士達が全員立ち上がる。
「おい戻ったぞ。若はどうしている?」
入って来た大男はすぐ側にいる者に聞く。
「へい、ボス。若……、テリオン様なら奥にいますぜ……」
「そうか」
そう言うと大男は廃屋の奥の部屋へと行く。
部屋の奥へと入るとそこには13歳ぐらいの灰色髪の少年らしき者が不貞腐れた様子で座っている。
少年の名はテリオン。
大男が仕える者である。
「戻りましたぜ、若」
大きな体をした男が奥にいる少年テリオンに跪き頭を下げる。
「ふん、戻ったかイカヅチ。どこに行っていたんだ?」
テリオンは怒った声で聞く。
それを聞いたイカヅチと呼ばれた大男は苦笑する。
イカヅチが留守にしている間。
テリオンは動く事を禁じられていた。
それがテリオンには不満だったようだ。
イカヅチとしては勝手に飛び出すのではないかと不安だったのである。
しかし、我慢できずに飛び出す前に戻れたのでイカヅチは安心する。
「ええと、言ったはずですぜ、若……。蛇の女が主催する団体へ挨拶に行くと……」
イカヅチは出かける時に説明したが、テリオンは全く聞いていなかったようだ。
多頭蛇会。
イカヅチはそこに行っていたのだ。
イカヅチ達人狼が活動するための支援を蛇女から受けているのだ。
今後はあの場にいた魔術師や吸血鬼からも支援を受ける事が出来るだろう。
「まあ、良くわからんが、お前が戻って来たのなら、ようやく動いて良いんだな……。くそ、それにしても不便な体だ。糞が!!」
テリオンは自身の身体を見て悔しそうにする。
凶獣フェリオンの血を引く神子、それがテリオンである。
かつての神々の大戦の時、フェリオンは魔王を含むエリオスの神々によって封印された。
それを見たテリオンの母アセーナは守るために、我が子を眠らせ隠したのである。
いつの日かフェリオンの封印が解ける時、一緒に目覚めるようにと。
そして、少し前にフェリオンの封印が僅かに解けた時があった。
その時のフェリオンの咆哮により、テリオンは目覚めたのだ。
しかし、目覚めた時、テリオンの身体は人間の少年の姿であった。
おそらくだが、もしエリオスの神々に見つかっても凶獣の子だとわからないようにアセーナがそうしたのだろう。
かなり強力な魔法であり、自力で元に戻るのは難しい。
母親に戻してもらおうにも居場所はわからない。
幸い、近くには凶獣を崇める人狼の集落があり、匂いで分かったのか神子として世話をしてもらう事が出来た。
今テリオンは人狼を率い、力を取り戻す最中である。
力が弱い今、そこらの神にも負けるので、滅多に動く事も出来ない。
凶獣の子である事がバレたらすぐに殺されるだろう。
そこで人の姿である事を利用して人の社会に潜伏しながら情報を集める事にしたのである。
聖レナリア共和国にいるのもそのためだ。
魔術師も多くいるこの場所なら情報を集める事が出来るだろう。
隠れながら行動しなければいけない状況、それがテリオンの置かれた状況であった。
「若。またせてしまい申し訳ありやせん。気晴らしにどこか行きやしょうか?」
イカヅチはそうテリオンに提案する。
「ああ、そうだな、イカヅチ! 肉だ! 肉を取りに行くぞ! 者共を動かせ!」
テリオンはそう言って立ち上がるのだった。
★★★★★★★★★★★★後書き★★★★★★★★★★★★
更新が遅れました。
フェリオンの眷属である神テリオン。
眠ってから成長していないので、かなり幼い神だったりします。
人間の少年の姿をしています、真の姿も幼い獣神です。
コウキも力が封じられているので良い勝負ですね。
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