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海底牢獄チュリマー編
第72話 伝説の船、霊船フリゲート号船長ジャガルド
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汚らしい男はパッとフィッシュの方に向き直って質問を続ける。
「なぜそんな優秀な学校を出てここに入れらている?」
「俺もよくわからないんだ。わけあってチュリマー島に来てたんだが帰り際にリアムに襲撃された。」
するとその汚らしい男は汚れた歯を見せて大笑いする。
「そりゃおもしれーな!やっぱリアムは王国騎士団長なんかじゃねーなぁ!俺は昔船長をしてたジャガルドだ。お前は?」
「俺はフィッシュだ。船長か。あんたもリアムにやられたのか?」
「いや俺は普通に騎士団に捕まったよ。船長っていっても海賊船の船長だからな。霊船フリゲート号は知ってるか?」
フィッシュは驚きのあまり身を乗り出す。
「まさかあんたあのフリゲート号の船長なのか?」
「まぁ昔の話だがな。」
ジャガルドは何年も洗ってなさそうな頭をガシガシとかきむしる。
「フリゲート号の船長は海で騎士団と戦ったときに海に飛び込んで自害したと聞いてたがこんなとこにいたとは。」
「そんなこと言われてんのかよ。我ながら情けないな。はじめこそここから出ようともがいたがこの鉄格子は何をしても壊せない。」
ジャガルドが手に闇属性の魔素を込めて殴るが鉄格子はビクともしない。
「ジャガルドは闇属性なのか?」
「ああ。今時闇属性なんていないだろエルメニストでは。グランツェのせいなのかは知らんが。」
ジャガルドの身体から闇属性の魔素が溢れ出ている。
「でも俺はここから出なきゃいけない。大事な友人と旅の約束があるからな。」
ジャガルドは再びニヤニヤしだす。
「あんた冒険者か...旅はいいぞ。俺も海の長い旅をしてきた身だが旅ってのはやっぱいいもんだ。もっとも、エルメニール近海で暴れちまってなけりゃ今も旅の最中なんだろうがなぁ。」
「ジャガルド、あんたの仲間もこの牢獄にいるのか?」
ジャガルドは思い出すようにして頷く。
「あぁアホどもが5人この地下牢獄にいるよ。まあ生きてっかな。」
フィッシュは決心したようにジャガルドに言う。
「俺らこっから必ず出よう。その仲間たちも連れてここから出よう。」
「そう言ったってここらでる方法などないだろう?」
フィッシュはニヤッと笑う。
「俺の友人はあんたの想像の何倍も行ってるやばいやつだ。エルメニスト学園の決闘祭で一位になったそいつなら必ず助けに来てくれる。ここで旅を終わらせるようなやつじゃないからあいつは。」
ジャガルドは思わず微笑む。
「すげー信用厚いんだな。たしかにエルメニストの決闘祭一位がいるのは心強いが...まぁそいつがもしお前を助けに来た時は俺も、そして俺の仲間も一緒に連れ出してくれるか?」
「あぁもちろんだ!」
フィッシュは親指を立ててニッコリと笑う。
「なぜそんな優秀な学校を出てここに入れらている?」
「俺もよくわからないんだ。わけあってチュリマー島に来てたんだが帰り際にリアムに襲撃された。」
するとその汚らしい男は汚れた歯を見せて大笑いする。
「そりゃおもしれーな!やっぱリアムは王国騎士団長なんかじゃねーなぁ!俺は昔船長をしてたジャガルドだ。お前は?」
「俺はフィッシュだ。船長か。あんたもリアムにやられたのか?」
「いや俺は普通に騎士団に捕まったよ。船長っていっても海賊船の船長だからな。霊船フリゲート号は知ってるか?」
フィッシュは驚きのあまり身を乗り出す。
「まさかあんたあのフリゲート号の船長なのか?」
「まぁ昔の話だがな。」
ジャガルドは何年も洗ってなさそうな頭をガシガシとかきむしる。
「フリゲート号の船長は海で騎士団と戦ったときに海に飛び込んで自害したと聞いてたがこんなとこにいたとは。」
「そんなこと言われてんのかよ。我ながら情けないな。はじめこそここから出ようともがいたがこの鉄格子は何をしても壊せない。」
ジャガルドが手に闇属性の魔素を込めて殴るが鉄格子はビクともしない。
「ジャガルドは闇属性なのか?」
「ああ。今時闇属性なんていないだろエルメニストでは。グランツェのせいなのかは知らんが。」
ジャガルドの身体から闇属性の魔素が溢れ出ている。
「でも俺はここから出なきゃいけない。大事な友人と旅の約束があるからな。」
ジャガルドは再びニヤニヤしだす。
「あんた冒険者か...旅はいいぞ。俺も海の長い旅をしてきた身だが旅ってのはやっぱいいもんだ。もっとも、エルメニール近海で暴れちまってなけりゃ今も旅の最中なんだろうがなぁ。」
「ジャガルド、あんたの仲間もこの牢獄にいるのか?」
ジャガルドは思い出すようにして頷く。
「あぁアホどもが5人この地下牢獄にいるよ。まあ生きてっかな。」
フィッシュは決心したようにジャガルドに言う。
「俺らこっから必ず出よう。その仲間たちも連れてここから出よう。」
「そう言ったってここらでる方法などないだろう?」
フィッシュはニヤッと笑う。
「俺の友人はあんたの想像の何倍も行ってるやばいやつだ。エルメニスト学園の決闘祭で一位になったそいつなら必ず助けに来てくれる。ここで旅を終わらせるようなやつじゃないからあいつは。」
ジャガルドは思わず微笑む。
「すげー信用厚いんだな。たしかにエルメニストの決闘祭一位がいるのは心強いが...まぁそいつがもしお前を助けに来た時は俺も、そして俺の仲間も一緒に連れ出してくれるか?」
「あぁもちろんだ!」
フィッシュは親指を立ててニッコリと笑う。
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