主人公は魔法が使えないのである。

ice cocoア

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海底牢獄チュリマー編

第71話 ここからが本気

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リアムが紫色の怪物となったとたん今までも強かった魔力がさらに強くなり、ディグルも感じ取っていた。

「なんたる魔力...少し心配だが信じるしかないか...」

そう呟き、地下牢獄の南端の壁の手前で立ち止まった。

「この辺かな?解析アナリュシス。」

ディグルの前に目の前の壁に関する情報が映し出される。

「使用されてるのはやはり楓岩か、厄介だな。だがあるとしたらやはりここだな...?」

ディグルは壁に手を触れて唱える。

「“破旋手”!」

ディグルの手を中心として壁にどんどんひびが入っていき、とうとう崩壊する。
その壁の先には高さ10mもありそうな紫の液体の入った巨大なタンクがあり、
その中には多くの人がプカプカと浮いていた。

「予想以上だな。救出は不可能だろうが面白くなりそうだ。」

一方プラッセはリアムの猛攻を必死にかわし続けていた。

「おいおいプラッセ、逃げてばっかりかよ?」
「王国騎士団長が魔道具に手出して国民いじめて楽しいか?“振拳”!」

隙をつかれたリアムが後ろに飛ばされる。

「痛ぇ、なんて厄介な技だ。爆毒エクスプローションギフト!」
「隙あり!」

突如プラッセはリアムの背後に回り込んで頭を鷲掴みにしていた。

「あ、ありえん!たしかにお前の身体能力は異常だったがこの一瞬で背後に回り込むなどできないはず...」
「魔道具シェロンだっけか?たいしたことねーな。」

リアムは眉間にしわをよせ額に血管を浮き立たせていう。

「まさかこれで勝ったつもりか?」

その途端にプラッセはとてつもな威圧を感じ、リアムの頭を離して後退する。

「完全開放したシェロンは慣れるのに時間がかかってな。ここからはお前も楽しめるはずだぞプラッセ。」

リアムはプラッセを見据えニヤッと口角をあげ、
プラッセはリアムを睨みどうしたものかと思考を巡らせる。

その頃、フィッシュは牢屋の中で1人寝転がり何もない天井を見つめぼーってしていた。

「おいあんた若いな。」

ふと正面の牢屋から声が聞こえたのでフィッシュが起き上がってそっちを見てみると汚らしい男がニヤニヤ笑ってこっちを見ていた。

「あんた、今いくつだ?」

フィッシュは一瞬戸惑ったが答えても何も不利益はないことを考えて答える。

「俺はまだ大学卒業したばかりだが?」
「ほう、どこの大学だ?」
「エルメニスト学園だが?」

するとその汚らしい男はほう、と呟き何か考え事をしだした。


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