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王都エルメニスト編
第15話 雪の魔物
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一方そのころギールとマーシアはデネヒーの家でテレビを見ていた。
「十戒ってのはやっぱりすごいな。この家の周りだけ雪が吹雪みたいになっている。」
「こんな魔法あるのかしら。そんな魔法あったって何に使うの?」
すると庭の窓にキールの体よりも大きな眼球が現れた。
「おいっ、なんだよこいつ。」
「も、もしかしてあの吹雪はこいつのせいか?」
外が一気に騒がしくなる。
「なんなんだ一体。こいつは魔物か?」
「おそらくそうね。こいつは私達をどうするつもりなの。」
その魔物が庭に飛び降りると地面の植物もすべて凍りついた。
その瞬間ギールは窓を開けて庭へ飛び出した。
「雪の魔物。俺たちを食いたいのか?俺は蚊にだって噛まれないほど美味しくないぞ。さぁ帰った帰った。」
するとその魔物が嘆くような鳴き声を上げた。
「な、なんだよ。やんのかおい。」
するとその魔物は空中に飛び上がり、ギールへ大きな拳を振り下ろした。
ギールはギリギリ跳んでかわしたが、殴られた地面には拳の形に穴が空いており凍っていた。
「いきなりやりやがって。俺の道場で一から教えてやろうか。雷拳!!」
それを受けた魔物はガァと一声上げたものの全く動じなかった。
そのまま魔物は平手でギールを弾き飛ばした。
「嘘だろ。雷拳がびくともしないなんて。」
叩かれた箇所が少し凍っているギールに追い討ちをかけるように魔物はその巨大な拳を振り下ろした。
「雪男。やめて。それは侵入者じゃないよ。私の友達!!」
急いで帰ってきたデネヒーが息を切らしながら言うとその魔物は巨大な拳を引っ込めておとなしくなった。
「皆様申し訳ございません。私の召喚した雪男が勘違いにより暴れてしまいました。」
すると周りの人はすぐに笑顔になって言った。
「なんだデネヒーちゃんの魔物か。」
「ビックリしたよ。雪男なんて魔物の中でもトップクラスだからね。それに彼、よく戦ったよ。」
ギールがのそのそ歩いてきた。
「さすがにヤバイ。やつは強すぎる。」
「そうでしょう。この子は私とともに成長してきた子なんです。それよりお怪我はございませんか。」
「とにかく寒い。この凍っているところをなんとかしてくれないか。」
「分かりました。家にストーブがありますので今つけますね。」
デネヒーがストーブをつけているとプラッセも帰ってきた。
「おい、ギール、マーシア!!俺、エルメニスト学園入学できたぞ‼一応試験はされたんだけど魔法分野は飛ばしてもらったから。明日から学校に行くんだぞ‼すごくねえか?」
興奮気味に話すプラッセは今起こったことも全て知らないようだ。
「十戒ってのはやっぱりすごいな。この家の周りだけ雪が吹雪みたいになっている。」
「こんな魔法あるのかしら。そんな魔法あったって何に使うの?」
すると庭の窓にキールの体よりも大きな眼球が現れた。
「おいっ、なんだよこいつ。」
「も、もしかしてあの吹雪はこいつのせいか?」
外が一気に騒がしくなる。
「なんなんだ一体。こいつは魔物か?」
「おそらくそうね。こいつは私達をどうするつもりなの。」
その魔物が庭に飛び降りると地面の植物もすべて凍りついた。
その瞬間ギールは窓を開けて庭へ飛び出した。
「雪の魔物。俺たちを食いたいのか?俺は蚊にだって噛まれないほど美味しくないぞ。さぁ帰った帰った。」
するとその魔物が嘆くような鳴き声を上げた。
「な、なんだよ。やんのかおい。」
するとその魔物は空中に飛び上がり、ギールへ大きな拳を振り下ろした。
ギールはギリギリ跳んでかわしたが、殴られた地面には拳の形に穴が空いており凍っていた。
「いきなりやりやがって。俺の道場で一から教えてやろうか。雷拳!!」
それを受けた魔物はガァと一声上げたものの全く動じなかった。
そのまま魔物は平手でギールを弾き飛ばした。
「嘘だろ。雷拳がびくともしないなんて。」
叩かれた箇所が少し凍っているギールに追い討ちをかけるように魔物はその巨大な拳を振り下ろした。
「雪男。やめて。それは侵入者じゃないよ。私の友達!!」
急いで帰ってきたデネヒーが息を切らしながら言うとその魔物は巨大な拳を引っ込めておとなしくなった。
「皆様申し訳ございません。私の召喚した雪男が勘違いにより暴れてしまいました。」
すると周りの人はすぐに笑顔になって言った。
「なんだデネヒーちゃんの魔物か。」
「ビックリしたよ。雪男なんて魔物の中でもトップクラスだからね。それに彼、よく戦ったよ。」
ギールがのそのそ歩いてきた。
「さすがにヤバイ。やつは強すぎる。」
「そうでしょう。この子は私とともに成長してきた子なんです。それよりお怪我はございませんか。」
「とにかく寒い。この凍っているところをなんとかしてくれないか。」
「分かりました。家にストーブがありますので今つけますね。」
デネヒーがストーブをつけているとプラッセも帰ってきた。
「おい、ギール、マーシア!!俺、エルメニスト学園入学できたぞ‼一応試験はされたんだけど魔法分野は飛ばしてもらったから。明日から学校に行くんだぞ‼すごくねえか?」
興奮気味に話すプラッセは今起こったことも全て知らないようだ。
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