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王都エルメニスト編
第16話 グリム=クランキスの息子グリム・フィッシュ
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プラッセ達はデネヒーの家で泊めてもらうことになり、プラッセは人生で初めて学校に登校した。
何の紹介もないまままるで今までもいたかのように普通に席が用意されて、プラッセも普通に席についた。
「あんたがアルバート・プラッセか。」
「ああ。で、誰だお前。」
「俺はグリム・フィッシュだ。聞いたことがあるだろう。グリム=クランキスの子だよ。」
フィッシュは平然と言う。周りはこちらに注目していて静かだ。
「どっかで聞いたことある気がするよ。お前この学校で凄いやつなんだってな。」
するとフィッシュの後ろにいた部下のようなやつが一歩踏み出してきて言う。
「グリム・フィッシュだぞ。グリム=クランキスの息子だぞ。お前みたいなやつがなあ、」
「いや、そうゆうのはいい。リム・トムス。俺はこいつと同じ目線で話したい。入学試験、満点だったそうだな。」
「魔法分野は受けてないからな。」
フィッシュが少し黙り、沈黙が生まれる。
「魔法分野は苦手か。」
「苦手も何も使えねーよ。」
「使えないってどうゆうことだ。プラッセといったな。何属性だ。」
今度はプラッセが少し黙る。
「まず、お前らが言っている魔素ってのがない。強いて言うなら、無属性だな。」
今度は長い沈黙となる。フィッシュもさすがに顔をしかめている。
「プラッセ、お前は俺の父の言った“異端児”になりたいのか。」
「なりたいっていうか、そうなんだよ。」
周りで見ていたやつもフィッシュの部下のようなやつもフィッシュも声を上げて笑う。
そしてプラッセの耳元でフィッシュは声を潜めて言う。
「プラッセ、嘘つくなよ。魔法を使わずに物理的運動分野満点なんてありえねー。お前も実は魔力解除を使えるんだろ。」
「なんだ魔力解除って。」
「とぼけるなよ。ほんと話にならねーやつだな。」
そう言ったフィッシュは手に炎属性の魔素をまとわせてプラッセの顔面にその拳を飛ばした。
が、プラッセは頭を屈めてギリギリ避けた。
フィッシュはにやっと笑って言う。
「引き出してやるよ。魔素を持たない“異端児”はクリストファーの末裔だ。お前がそれのはずがない。」
何の紹介もないまままるで今までもいたかのように普通に席が用意されて、プラッセも普通に席についた。
「あんたがアルバート・プラッセか。」
「ああ。で、誰だお前。」
「俺はグリム・フィッシュだ。聞いたことがあるだろう。グリム=クランキスの子だよ。」
フィッシュは平然と言う。周りはこちらに注目していて静かだ。
「どっかで聞いたことある気がするよ。お前この学校で凄いやつなんだってな。」
するとフィッシュの後ろにいた部下のようなやつが一歩踏み出してきて言う。
「グリム・フィッシュだぞ。グリム=クランキスの息子だぞ。お前みたいなやつがなあ、」
「いや、そうゆうのはいい。リム・トムス。俺はこいつと同じ目線で話したい。入学試験、満点だったそうだな。」
「魔法分野は受けてないからな。」
フィッシュが少し黙り、沈黙が生まれる。
「魔法分野は苦手か。」
「苦手も何も使えねーよ。」
「使えないってどうゆうことだ。プラッセといったな。何属性だ。」
今度はプラッセが少し黙る。
「まず、お前らが言っている魔素ってのがない。強いて言うなら、無属性だな。」
今度は長い沈黙となる。フィッシュもさすがに顔をしかめている。
「プラッセ、お前は俺の父の言った“異端児”になりたいのか。」
「なりたいっていうか、そうなんだよ。」
周りで見ていたやつもフィッシュの部下のようなやつもフィッシュも声を上げて笑う。
そしてプラッセの耳元でフィッシュは声を潜めて言う。
「プラッセ、嘘つくなよ。魔法を使わずに物理的運動分野満点なんてありえねー。お前も実は魔力解除を使えるんだろ。」
「なんだ魔力解除って。」
「とぼけるなよ。ほんと話にならねーやつだな。」
そう言ったフィッシュは手に炎属性の魔素をまとわせてプラッセの顔面にその拳を飛ばした。
が、プラッセは頭を屈めてギリギリ避けた。
フィッシュはにやっと笑って言う。
「引き出してやるよ。魔素を持たない“異端児”はクリストファーの末裔だ。お前がそれのはずがない。」
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