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王都エルメニスト編
第36話 残った人はもう一人
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Aブロックはいきなりの出来事に騒然としたいたが観客達はすぐに歓声を上げた。
「あいつすごいな。」
「Aブロック一人しか残らなかったけどどうするの?」
闘技場内でドーラスの他に立っている者は居なかった。
実況の人が説明する。
「決闘祭のルールにそってAブロックからの準々決勝に進出する者はロクゼム・ドーラス選手一人となります。よって準々決勝は26人で、、」
「あ~~びっくりしたぁ~~」
実況の声を遮るようにして闘技場内のドーラスでない一人の無傷で小柄な男が立ち上がり、大声で言った。
「あ、すみません。この人決闘始まってすぐ馬鹿でかい魔物召喚してしかもなんかすごい魔法使ってきて頭くらくらするし、とにかくめっちゃびっくりしてそれで倒れてたんすよ。」
その小柄な男はドーラスを指差して間抜けな声で話す。
会場内がざわめき、実況は一瞬唖然とする。
「誰だよあいつ。」
「あんあチビのくせに怪我一つしてないなんて。」
実況が声を張り上げる。
「な、な、なんとこのブロックにドーラスの攻撃を耐えた男がいましたっっ!!!よってAブロックからの出場者はロクゼム・ドーラスと、えっと、この男はっと。えー、クロエ・ジュンですっ。彼は去年から王都エルメニストに留学してきた学生で属性は風属性。」
「あんなやつ見たことねーぞ。」
「あいつ食堂で一回見たことある気がする。」
その様子を見ていたプラッセ、フィッシュそしてトムスはただただこの状況に驚いていた。
「あいつすげーな。魔術師の攻撃を受けて無傷って。」
トムスが説明する。
「たしかあの人、クロエ・ジュンは倭国から来た者です。倭国では近年魔法が急発展しているらしいですので気をつけなければならない人物ですね。」
この決闘場にはもちろんウェルムとウェルスも来ていた。
「ウェルス兄さん、ロクゼム・ドーラスが召喚魔法を使うとほぼ同時に使用した魔法、見えた?」
「ああ。俺も見えたよ。びっくりした。あれは極級魔法の重波。それにもう一人残った男、クロエ・ジュンだっけ。あいつが使った防御魔法も極級魔法の風囲い。両者ともにウェルムと同じ魔術師ってわけだ。」
ウェルムは少しあくびをして言った。
「今年の大会はとても面白いわね。フィッシュ、優勝は無理かもね。」
一方大会はBブロックに入ろうとしていた。
「それではBブロック、開始!」
そういった実況はゴングを思い切り叩いた。
Bブロックでは例年通り魔法の放ち合い、矛と盾の打ち合いだった。観客的にはこれが一番盛り上がるらしく先ほどの試合に比べて歓声や野次がひどく飛び交っていた。
「あいつすごいな。」
「Aブロック一人しか残らなかったけどどうするの?」
闘技場内でドーラスの他に立っている者は居なかった。
実況の人が説明する。
「決闘祭のルールにそってAブロックからの準々決勝に進出する者はロクゼム・ドーラス選手一人となります。よって準々決勝は26人で、、」
「あ~~びっくりしたぁ~~」
実況の声を遮るようにして闘技場内のドーラスでない一人の無傷で小柄な男が立ち上がり、大声で言った。
「あ、すみません。この人決闘始まってすぐ馬鹿でかい魔物召喚してしかもなんかすごい魔法使ってきて頭くらくらするし、とにかくめっちゃびっくりしてそれで倒れてたんすよ。」
その小柄な男はドーラスを指差して間抜けな声で話す。
会場内がざわめき、実況は一瞬唖然とする。
「誰だよあいつ。」
「あんあチビのくせに怪我一つしてないなんて。」
実況が声を張り上げる。
「な、な、なんとこのブロックにドーラスの攻撃を耐えた男がいましたっっ!!!よってAブロックからの出場者はロクゼム・ドーラスと、えっと、この男はっと。えー、クロエ・ジュンですっ。彼は去年から王都エルメニストに留学してきた学生で属性は風属性。」
「あんなやつ見たことねーぞ。」
「あいつ食堂で一回見たことある気がする。」
その様子を見ていたプラッセ、フィッシュそしてトムスはただただこの状況に驚いていた。
「あいつすげーな。魔術師の攻撃を受けて無傷って。」
トムスが説明する。
「たしかあの人、クロエ・ジュンは倭国から来た者です。倭国では近年魔法が急発展しているらしいですので気をつけなければならない人物ですね。」
この決闘場にはもちろんウェルムとウェルスも来ていた。
「ウェルス兄さん、ロクゼム・ドーラスが召喚魔法を使うとほぼ同時に使用した魔法、見えた?」
「ああ。俺も見えたよ。びっくりした。あれは極級魔法の重波。それにもう一人残った男、クロエ・ジュンだっけ。あいつが使った防御魔法も極級魔法の風囲い。両者ともにウェルムと同じ魔術師ってわけだ。」
ウェルムは少しあくびをして言った。
「今年の大会はとても面白いわね。フィッシュ、優勝は無理かもね。」
一方大会はBブロックに入ろうとしていた。
「それではBブロック、開始!」
そういった実況はゴングを思い切り叩いた。
Bブロックでは例年通り魔法の放ち合い、矛と盾の打ち合いだった。観客的にはこれが一番盛り上がるらしく先ほどの試合に比べて歓声や野次がひどく飛び交っていた。
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