11 / 27
第10話 真犯人は聖女様
しおりを挟む
山が爆発した。
どどどどど、どうしよう。
邪神様、こんなに威力があるとか聞いてないよ。
変な服の人に当たってたら死んでたよ。
というか、城下町とかに当たってたら大災害…?
危うく大量殺人?怖っ!?
「な、なんという威力だ…これが聖女の力、化け物か」
驚かれてる、うん、死にそうになったんだし当たり前か。
私も驚いてる、このスキルは封印しよう。
「今の攻撃もわざと外した…?くっ、俺ごときいつでも殺せるといいたいのか」
わざとじゃないんですけど、ほんとに外れてよかった。
私はごまかすように、にこりと笑みを浮かべる。
ごまかされてくれないかな?
「だが、俺とて引くわけには行かぬ、
たとえどれほど圧倒的な力の差があったとしても、
この俺の命に代えてお前は連れてかえる!」
命に代えてもとか、重いなあ。
「メイア様のために、うおおおおおおおお!!!!!!」
叫び声を上げ、素手で私に向かってくる変な服の人。
ちょっと怖い。近づかれたくない。あ、そうだ。
(聖女バリアー)
バリアーを使ってみた。これで大丈夫なはず。
バチン
変な服の人がバリアーに触れると、轟音とともに彼は弾き飛ばされた。
そのまま壁を突き破り、彼は星になる。きらーん。
そして、静寂が訪れた…
さて、どうしよう。
とにかく冷静になってこの状況をまとめ、今後の方針を考えよう。
1.私の攻撃で山が爆発している。
2.私の攻撃じゃないけどバリアーの反射でお城の壁が壊れている。
3.目撃者はいない。
4.変な服の人はこの場にはいない。
5.山や壁の修理代を弁償とかの話になったら払えない
以上から考えると…
変な服の人に全部責任を押し付けちゃえば問題ないよね!
『おまわりさん、この人なのです。』
邪神様、うるさいのです。だまるのです。私は必死なのです。
『ボクの口調をまねされたのです…』
邪神様って本当にボケるタイミングがあったらでてくるよね。
突っ込みを毎回するのも大変なんだよ。
「わふわふ」
けるちゃんが私の服のすそをひっぱる。
そして、扉の外を指している。
大勢の人の足音が聞こえる。
これだけ、派手な音を出していれば、そりゃ皆駆けつけてくるよね
怪我をしている人もいるし、とりあえずヒールでもかけてみようか
(聖女ヒール)
やっぱり言葉に出すのは恥ずかしいので、頭の中だけで唱えると。
倒れている人たちの体が光り輝く…
え?なにこれ?しかも私の体も何か光って…背中に光の翼のようなエフェクトが…
さらに私の上にホログラムの女神っぽい何かが光臨してる。
ちょっとほんとなにこれ、無駄なエフェクトが大量なんですけど。
「む…これはいったい、皆の傷が治っていく…
まさか、聖女様のお力なのか…おお、あれはまさか女神様!?」
王様が目を覚まし、私を見る。
他の人も目が覚め、私とその上のよく分からない女性のホログラムを凝視している。
やめて、私、背中に光の翼が生えてるような感じになっているんだよ。
すごく恥ずかしい。死にたい。
ああ、でもさっきあったことをうまくごまかさないと、借金地獄になってしまう。
私は覚悟を決め、目を閉じ、祈るような格好を取りながら。
「魔は私が退けました。」
何言ってるの私。あれ?しかもホログラムのほうから声が出てる?
「彼の者はすべてを破壊する力をもちて山すらも砕きましたが」
とりあえず、変な服の人に罪を擦り付けて…続きどうしよう。
「我が司るは魔を滅する力、その力により彼の者を退けたのです」
うん、意味がわからない。
「魔将軍グラナキア…
なんという恐ろしい敵だったのだ、山を砕くなど考えられん力だ…」
あ、罪の擦り付けに成功、王子は信用してくれたらしい。
そして、光が弱まっていく。
あ、そうだ、このときの記憶がないことにしたほうが都合がいいよね。
「だが、この少女は、この力の使い方を知らぬ、
力に目覚めるまでそなたらが守るがよい勇者たちよ」
いったい私はどこへ向かおうとしているのだろうか、
別人格的なことを考えていたんだけど。
「お待ちください、貴女はいったい何者なのですか…?」
光姫です。
「ランスロットよ、我はミツキであり、
ミツキではない存在。またいずれ会うこともあるだろう。」
いや、なんだそれ?
自分で言ってることに疑問が浮かぶ。
そして、光が消え、私はぱたりと倒れる演技をする。
その私の体を王子が支える。少し恥ずかしい。
どういうことか、けるちゃんも一緒になってぱたりと倒れた。
どうしてけるちゃんも倒れるの…?しっぽ振ってるし。
それにしても…なんだこの…
私が演技していたとはいえ、意味のわからない台詞のオンパレード。
「う…ん、王子様?」
ここからが大事だ、私は先ほどまでの記憶がないということにしなければならない。
「あの…この状況は…?あのあといったいどうなったのでしょうか?」
私は精一杯不安を感じている少女を演じる。
まあ、うそじゃない、借金地獄になるのは嫌だ。
「…覚えていらっしゃらないのですか?」
「はい、皆さんが倒れていく中、私も意識が遠くなり…その後のことは…」
本当ははっきりしてましたけどね。
「そうですか…いえ、あの魔将軍は聖女様がお退けになったのです。」
「そんな、私にそのような力などありません」
即座に否定する。疑われても困るし。あとは話を切り上げないと…!
「なるほど…本日は色々あってお疲れでしょう、
部屋まで送らせていただきますので、お休みになられてください。」
おお、王子様ナイスフォロー、それはお言葉に甘えるとしよう。
「そう…ですね、それではお言葉に甘えさせていただきます」
やっとこのドレスから開放される!
どどどどど、どうしよう。
邪神様、こんなに威力があるとか聞いてないよ。
変な服の人に当たってたら死んでたよ。
というか、城下町とかに当たってたら大災害…?
危うく大量殺人?怖っ!?
「な、なんという威力だ…これが聖女の力、化け物か」
驚かれてる、うん、死にそうになったんだし当たり前か。
私も驚いてる、このスキルは封印しよう。
「今の攻撃もわざと外した…?くっ、俺ごときいつでも殺せるといいたいのか」
わざとじゃないんですけど、ほんとに外れてよかった。
私はごまかすように、にこりと笑みを浮かべる。
ごまかされてくれないかな?
「だが、俺とて引くわけには行かぬ、
たとえどれほど圧倒的な力の差があったとしても、
この俺の命に代えてお前は連れてかえる!」
命に代えてもとか、重いなあ。
「メイア様のために、うおおおおおおおお!!!!!!」
叫び声を上げ、素手で私に向かってくる変な服の人。
ちょっと怖い。近づかれたくない。あ、そうだ。
(聖女バリアー)
バリアーを使ってみた。これで大丈夫なはず。
バチン
変な服の人がバリアーに触れると、轟音とともに彼は弾き飛ばされた。
そのまま壁を突き破り、彼は星になる。きらーん。
そして、静寂が訪れた…
さて、どうしよう。
とにかく冷静になってこの状況をまとめ、今後の方針を考えよう。
1.私の攻撃で山が爆発している。
2.私の攻撃じゃないけどバリアーの反射でお城の壁が壊れている。
3.目撃者はいない。
4.変な服の人はこの場にはいない。
5.山や壁の修理代を弁償とかの話になったら払えない
以上から考えると…
変な服の人に全部責任を押し付けちゃえば問題ないよね!
『おまわりさん、この人なのです。』
邪神様、うるさいのです。だまるのです。私は必死なのです。
『ボクの口調をまねされたのです…』
邪神様って本当にボケるタイミングがあったらでてくるよね。
突っ込みを毎回するのも大変なんだよ。
「わふわふ」
けるちゃんが私の服のすそをひっぱる。
そして、扉の外を指している。
大勢の人の足音が聞こえる。
これだけ、派手な音を出していれば、そりゃ皆駆けつけてくるよね
怪我をしている人もいるし、とりあえずヒールでもかけてみようか
(聖女ヒール)
やっぱり言葉に出すのは恥ずかしいので、頭の中だけで唱えると。
倒れている人たちの体が光り輝く…
え?なにこれ?しかも私の体も何か光って…背中に光の翼のようなエフェクトが…
さらに私の上にホログラムの女神っぽい何かが光臨してる。
ちょっとほんとなにこれ、無駄なエフェクトが大量なんですけど。
「む…これはいったい、皆の傷が治っていく…
まさか、聖女様のお力なのか…おお、あれはまさか女神様!?」
王様が目を覚まし、私を見る。
他の人も目が覚め、私とその上のよく分からない女性のホログラムを凝視している。
やめて、私、背中に光の翼が生えてるような感じになっているんだよ。
すごく恥ずかしい。死にたい。
ああ、でもさっきあったことをうまくごまかさないと、借金地獄になってしまう。
私は覚悟を決め、目を閉じ、祈るような格好を取りながら。
「魔は私が退けました。」
何言ってるの私。あれ?しかもホログラムのほうから声が出てる?
「彼の者はすべてを破壊する力をもちて山すらも砕きましたが」
とりあえず、変な服の人に罪を擦り付けて…続きどうしよう。
「我が司るは魔を滅する力、その力により彼の者を退けたのです」
うん、意味がわからない。
「魔将軍グラナキア…
なんという恐ろしい敵だったのだ、山を砕くなど考えられん力だ…」
あ、罪の擦り付けに成功、王子は信用してくれたらしい。
そして、光が弱まっていく。
あ、そうだ、このときの記憶がないことにしたほうが都合がいいよね。
「だが、この少女は、この力の使い方を知らぬ、
力に目覚めるまでそなたらが守るがよい勇者たちよ」
いったい私はどこへ向かおうとしているのだろうか、
別人格的なことを考えていたんだけど。
「お待ちください、貴女はいったい何者なのですか…?」
光姫です。
「ランスロットよ、我はミツキであり、
ミツキではない存在。またいずれ会うこともあるだろう。」
いや、なんだそれ?
自分で言ってることに疑問が浮かぶ。
そして、光が消え、私はぱたりと倒れる演技をする。
その私の体を王子が支える。少し恥ずかしい。
どういうことか、けるちゃんも一緒になってぱたりと倒れた。
どうしてけるちゃんも倒れるの…?しっぽ振ってるし。
それにしても…なんだこの…
私が演技していたとはいえ、意味のわからない台詞のオンパレード。
「う…ん、王子様?」
ここからが大事だ、私は先ほどまでの記憶がないということにしなければならない。
「あの…この状況は…?あのあといったいどうなったのでしょうか?」
私は精一杯不安を感じている少女を演じる。
まあ、うそじゃない、借金地獄になるのは嫌だ。
「…覚えていらっしゃらないのですか?」
「はい、皆さんが倒れていく中、私も意識が遠くなり…その後のことは…」
本当ははっきりしてましたけどね。
「そうですか…いえ、あの魔将軍は聖女様がお退けになったのです。」
「そんな、私にそのような力などありません」
即座に否定する。疑われても困るし。あとは話を切り上げないと…!
「なるほど…本日は色々あってお疲れでしょう、
部屋まで送らせていただきますので、お休みになられてください。」
おお、王子様ナイスフォロー、それはお言葉に甘えるとしよう。
「そう…ですね、それではお言葉に甘えさせていただきます」
やっとこのドレスから開放される!
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる