六眼の王

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第三話 仲間?

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C級ダンジョン荒れ地の墓場 第12階層ではヤマトがいつも以上に多くの魔物との戦いを繰り広げていた。

「水刃」

刃の形をした水がブーメランのようにゴブリンの首を切り裂いていき、その後も周りの魔物に対しても身体を傷つけていく。

「ファイヤーストーム」

火魔法のファイヤーストームは炎の竜巻のように回転していき、魔物の身動きを止めるとともに、ダメージを負わせていく魔法である。
相手の数は7体だったが、全員魔法の餌食になって絶命していく。

「!?」

ヤマトは背中に痛みと熱さを感じ、距離を取りながら後ろを振り向く。
するとそこには魔法の杖を手に持ったゴブリンが再度、魔法を放とうとしていた。

「やべえな」

そのゴブリンは自身の身体以上の巨大なファイヤーボールを展開し、
ヤマトに放った。

「あぶねえな…まったく」

しかしヤマトは火魔法 ファイヤーウォールを展開して自身の体を守る。
パリンとすぐに炎の壁は割れ、相手の魔法の威力が相当強いことを悟ったヤマトは、すぐさまゴブリンとの距離を縮めていく。
ヤマトの速さにゴブリンは魔法の生成を間に合わうことができない。
ゴブリンはまともに顔面に拳を食らって絶命する。

「あぶなかったな…けどおかげで強くなれる」

このゴブリンから奪えたことによって「火魔法LV4」「水魔法LV3」
「土魔法LV3」「風魔法LV2」「木魔法LV2」のスキルを奪うことができた。

「まだまだ余裕だな…ん?」

何かを察知し、ふと遠くを見るとショートカットの女が短いナイフを手に
ゴブリンと対峙している。
形勢は魔物の方にあり、今にも殺されそうだ。

「キャッ!」

ショートカットの女の真横を火の玉が通り、ゴブリンに命中する。

「威力強くなったなぁ」

ヤマトは掌を見つめながら女に近づいていき、手を差し伸べる。

「大丈夫か?」

「え、えぇ…」

手を掴んで起き上がった女は、ホッと胸を撫でる。

「お前みたいな弱い奴がなんでこんなところにいるんだ?」

女は「弱い」というド直球の発言に少し驚きながらも、冷静に答える。

「な、仲間が死んで困ってたの」

ヤマトは周りを見渡すが、死体一つない。
あるのは大きな石のガラクタだけだ。

「仲間って言っても、人間じゃないけどね」

「人間じゃないってどういうことだ?」

「あんまり言えないことだから…そうだ!あなた私と組まない?」

パッと明るくなった女は意図の分からない提案を出す。

「なんでお前と組まなきゃいけないんだよ」

「じゃあ、さっきの”仲間”の話をするから、ね!」

すると女は大きな石に手を触れて、何かを送る。
石は光ると身体を形成していき、大男に成り変わる。

「すげえな!なんだこれ!」

ヤマトは興奮気味に石の大男をあちこち見て回る。

「これが私の能力。あらゆるものに生命を宿せるの」

ヤマトはパッと顔を明るくさせて、手を握る。

「!?」

女は驚き、身体を震わせる。

「俺はヤマト、よろしくな!」

「う、うん。私はリア」

するとリアは拳を前に向ける。

「よろしくね」

「おう!」

ヤマトはその拳を拳で返した。
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