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第六話 ジョブ1
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世界には大きな格差がある。
世界政府に従う者、従わない者。
それだけで扱いを受ける地位は天と地まで違い、世界政府加盟国と世界政府非加盟国では貧富の差は歴然である。
そして格差は、冒険者にも存在する。
冒険者ランクは上から【SSS、SS、S、A+、A、B、C、D、Eランク】ランクが高いほど地位が高く、強者の象徴と言える。
ヤマトの冒険者ランクは現在、Cランクである。
その成長、ランクの急上昇は大魔女や勇者達を彷彿とさせる勢いであった。
ステンリアス王国北東に位置する都市に近い自然に囲まれた教会にて、ヤマトとリアは待合室に居た。
「ジョブ?」
「そう、何か就いてないの?」
「いや、そういや就いてなかったな」
ヤマトの返答にリアは手を顔に覆わせてうなだれる。
「やっぱり、あんたよくジョブに就かずにここまでやってこれたわね」
「それほどでも」
ヤマトは笑みを見せて頭を掻く。
「褒めてないっつうの」
普通ジョブは幼少期に就いているのが当たり前である。
一緒に過ごして数日だが、付いていく人を間違えたのではないかとリアは頭を抱える。
「ジョブに就いたらそのジョブの指すままに人生を歩む人がほとんど。
例えば戦士だったら国の兵隊についたり、剣士だったら武術を学んでいた人が
急に剣の道を進んだり、冒険者になったりとかその人の運命が決まるモノよ。
大抵の人は人生でジョブに就くことが出来るのは二回までって言われてるけど、
人類で記録上最高は八回。
と、に、か、く!それぐらい重要なのよ!!」
「へぇ、どうやったら次のジョブに就けるようになるんだ?」
「その人の成長によってジョブが就けるようになったりするらしいけど、、、
確かなことはまだわからないらしいわよ。
まぁとにかく!ジョブに就きましょ。この教会で就くことが出来るから」
すると白のローブを身に纏った坊主の神父が顔を覗かせ、神々しい水晶を手に訪れた。
その神父の様子は明らかに苛ついており、こちらに憎悪を向けている。
「まだかね。私も暇じゃないんだ」
「あっ、すみません。この人のジョブの付与をお願いできますか?」
「あぁ、じゃあ金貨8枚」
「た、高すぎませんか!?」
リアの経験上、ジョブに就くために必要な費用は金貨一枚が相場である。
金貨八枚など聞いたことがない。
「じゃあ他を当たるんだな」
「待てよおっさん」
「お、おっさ!?、、なんだ」
「これで良いだろ?」
ヤマトは掌にある金貨8枚を神父に見せる。
少し機嫌の悪そうにした神父だが、金貨を受け取り、ヤマトに指示を出す。
「この水晶に手を乗せろ」
言われた通りに光を放つ水晶に手を触れる。
すると文字が浮かび上がり、神父は口にはしないものの、目を見開いて驚いた。
そしてそれはリアも同じであった。
ジョブ 候補
【戦士、魔術師、錬金術師、魔眼使い、付与師、剣士、鍛冶師、拳闘士】
「こんなに…」
「どうしたんだ?」
ヤマトはリアの反応に問いただす。
「普通、ジョブの候補は一つ程度が妥当。良くて二つ。
ジョブ候補が出なくて就けない人も多いのに…」
改めてリアはジョブ候補を目に映す。
「当たりは魔術師、付与師、拳闘士、、魔眼使いかな…れ、錬金術師!!?」
リアは大きな声を出して腰を地面につける。
「ん?大丈夫か?」
ヤマトはリアに手を伸ばす。
「あ、ありがとう。ていうか!錬金術師なんて初めて見たわ!!
世界でも数人程度しか錬金術を扱えない、、、
しかもそのほとんどは世界政府に管理されている…
あいつらが世界を支配できるようになったのは錬金術を扱える者を管
理しているからとも言われてる…
世界の原動力である魔道具を作れるのは錬金術師だけだから、、
世界政府非加盟国に格差がある要因の一つは、魔道具の流通がほとんど停止して
いるから、、とんでもない力よ。錬金術」
「くわしいなお前」
そういうとヤマトは錬金術師の文字をタップする。
「え?もう決めちゃっていいの!?確かに希少だけど、、あなたは戦闘向けが良いと思うけど、、それにジョブの中には扱いが難しくて棒に振ることもあるのに…」
「大丈夫!
その時はその時で、もし扱えねえんだったらそれまでだ。
それに俺はこのジョブが出なかったらジョブに就くつもりなかったからな」
そう言うがヤマトは水晶からしばらく手を離さない。
「おい!いつまで触ってる!!」
すると神父が机を叩いてヤマトを怒鳴りつける。
「わりいわりい」
ヤマトはニコニコしながら水晶から手を放す。
神父は布で水晶を覆うと、どこかへと向かって行った。
「嫌ね、あの神父。帰りましょ」
「そうだな」
そう言ってヤマトはステータスを確認する。
【名前】 ヤマト
【ジョブ】:錬金術師LV1
【スキル】:
火魔法LV4
水魔法LV3
土魔法LV3
木魔法LV2
ダメージ軽減LV3
剣術LV2
身体強化LV4
体術LV4
魔法軽減LV3
状態異常耐性LV2
敏速LV1
【ジョブスキル】
錬金術LV1
世界政府に従う者、従わない者。
それだけで扱いを受ける地位は天と地まで違い、世界政府加盟国と世界政府非加盟国では貧富の差は歴然である。
そして格差は、冒険者にも存在する。
冒険者ランクは上から【SSS、SS、S、A+、A、B、C、D、Eランク】ランクが高いほど地位が高く、強者の象徴と言える。
ヤマトの冒険者ランクは現在、Cランクである。
その成長、ランクの急上昇は大魔女や勇者達を彷彿とさせる勢いであった。
ステンリアス王国北東に位置する都市に近い自然に囲まれた教会にて、ヤマトとリアは待合室に居た。
「ジョブ?」
「そう、何か就いてないの?」
「いや、そういや就いてなかったな」
ヤマトの返答にリアは手を顔に覆わせてうなだれる。
「やっぱり、あんたよくジョブに就かずにここまでやってこれたわね」
「それほどでも」
ヤマトは笑みを見せて頭を掻く。
「褒めてないっつうの」
普通ジョブは幼少期に就いているのが当たり前である。
一緒に過ごして数日だが、付いていく人を間違えたのではないかとリアは頭を抱える。
「ジョブに就いたらそのジョブの指すままに人生を歩む人がほとんど。
例えば戦士だったら国の兵隊についたり、剣士だったら武術を学んでいた人が
急に剣の道を進んだり、冒険者になったりとかその人の運命が決まるモノよ。
大抵の人は人生でジョブに就くことが出来るのは二回までって言われてるけど、
人類で記録上最高は八回。
と、に、か、く!それぐらい重要なのよ!!」
「へぇ、どうやったら次のジョブに就けるようになるんだ?」
「その人の成長によってジョブが就けるようになったりするらしいけど、、、
確かなことはまだわからないらしいわよ。
まぁとにかく!ジョブに就きましょ。この教会で就くことが出来るから」
すると白のローブを身に纏った坊主の神父が顔を覗かせ、神々しい水晶を手に訪れた。
その神父の様子は明らかに苛ついており、こちらに憎悪を向けている。
「まだかね。私も暇じゃないんだ」
「あっ、すみません。この人のジョブの付与をお願いできますか?」
「あぁ、じゃあ金貨8枚」
「た、高すぎませんか!?」
リアの経験上、ジョブに就くために必要な費用は金貨一枚が相場である。
金貨八枚など聞いたことがない。
「じゃあ他を当たるんだな」
「待てよおっさん」
「お、おっさ!?、、なんだ」
「これで良いだろ?」
ヤマトは掌にある金貨8枚を神父に見せる。
少し機嫌の悪そうにした神父だが、金貨を受け取り、ヤマトに指示を出す。
「この水晶に手を乗せろ」
言われた通りに光を放つ水晶に手を触れる。
すると文字が浮かび上がり、神父は口にはしないものの、目を見開いて驚いた。
そしてそれはリアも同じであった。
ジョブ 候補
【戦士、魔術師、錬金術師、魔眼使い、付与師、剣士、鍛冶師、拳闘士】
「こんなに…」
「どうしたんだ?」
ヤマトはリアの反応に問いただす。
「普通、ジョブの候補は一つ程度が妥当。良くて二つ。
ジョブ候補が出なくて就けない人も多いのに…」
改めてリアはジョブ候補を目に映す。
「当たりは魔術師、付与師、拳闘士、、魔眼使いかな…れ、錬金術師!!?」
リアは大きな声を出して腰を地面につける。
「ん?大丈夫か?」
ヤマトはリアに手を伸ばす。
「あ、ありがとう。ていうか!錬金術師なんて初めて見たわ!!
世界でも数人程度しか錬金術を扱えない、、、
しかもそのほとんどは世界政府に管理されている…
あいつらが世界を支配できるようになったのは錬金術を扱える者を管
理しているからとも言われてる…
世界の原動力である魔道具を作れるのは錬金術師だけだから、、
世界政府非加盟国に格差がある要因の一つは、魔道具の流通がほとんど停止して
いるから、、とんでもない力よ。錬金術」
「くわしいなお前」
そういうとヤマトは錬金術師の文字をタップする。
「え?もう決めちゃっていいの!?確かに希少だけど、、あなたは戦闘向けが良いと思うけど、、それにジョブの中には扱いが難しくて棒に振ることもあるのに…」
「大丈夫!
その時はその時で、もし扱えねえんだったらそれまでだ。
それに俺はこのジョブが出なかったらジョブに就くつもりなかったからな」
そう言うがヤマトは水晶からしばらく手を離さない。
「おい!いつまで触ってる!!」
すると神父が机を叩いてヤマトを怒鳴りつける。
「わりいわりい」
ヤマトはニコニコしながら水晶から手を放す。
神父は布で水晶を覆うと、どこかへと向かって行った。
「嫌ね、あの神父。帰りましょ」
「そうだな」
そう言ってヤマトはステータスを確認する。
【名前】 ヤマト
【ジョブ】:錬金術師LV1
【スキル】:
火魔法LV4
水魔法LV3
土魔法LV3
木魔法LV2
ダメージ軽減LV3
剣術LV2
身体強化LV4
体術LV4
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敏速LV1
【ジョブスキル】
錬金術LV1
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