おにぃさん頑張っちゃおうかな!〜チビ、デブ、デブに転生したおにいさんの奮闘中〜

ゆうぽん

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2話

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どうも異世界転生系デブことメイサーク君です。15歳です。ヴォンフォン王国の第2王子やってまーす。よろしく。


さて、初めて私がこの世界に来てから早5日。わかったことがいくつかある。ここはひとつ整理してみよう。


まず一つ。この世界には魔法なる超常現象を引き起こす方法がある。そしてそれを行使するためには魔力なるエネルギーを必要とする。このエネルギーは様々な所にあり空気中から体内まで色々だ。

 
次に言語と種族について。これは少なくとも現在国交のある国は他種族を除いて全て統一されている。これは昔単一種族による巨大国家があったが崩壊し今のような群雄割拠な時代へと突入したため昔からの名残とされていた。
種族についてだが存在が確認されている他種族はエルフとドワーフである。そして異世界らしくこの世界には動物の他に魔物なる輩がいるらしい。魔物と我々人との区別としては魔力のみ接種し続けて生命活動ができるか否かということらしい。我々人は魔力よりも水や食料の方が生命維持活動に必要だが魔物は魔力のみを接種すれば生命活動を継続出来るらしい。いやはや、思った以上に異世界してやがる。


最後に私自身について。中国戦国時代のような世界情勢の中ヴォンフォン王国なるそれなりに国力のある国の第2王子だった。
このヴォンフォン王国とやらは絶対君主制の国家であり身分制度が非常に厳しい、らしい。らしいというのは今回の情報はあくまで伝聞や書物による知識だからである。こういうものは実際確かめて見ないと以外とわからないものであるので確かめる迄は仮定だ。とまぁそこ迄は金銭的に不自由しなさそうで喜ばしい話なのだが、問題がいくつか。


まず問題1、私はどうも嫌われているらしいということ。王子である私は今王都から少し離れた屋敷にて生活しているらしい。無論ただの屋敷ではなくかなりの広さのある屋敷なため使用人が何人かいるわけなのだが最初に会った渋おじ執事以外の執事及びメイドから露骨な嫌悪感を感じるのだ。もうね、親の仇を見る目なのよ。私は転生前の素体の記憶を基本的な事以外持ち合わせていないので心当たりがないからわからないが相当恨まれるようなことをしたのだろう、こいつは。いやこいつというよりもう私自身なのか…。まったく何やったんだよ私は…。


んでもって問題2、てかこれがマジで一番ツラいっす。デブなんだよ。我儘ボディーとか言ってらんないくらい樽なんよ。上半身と下半身の境目?わかるわけ無いやんけ。これは一見そこまでつらくなさそうにみえてかなりつらい。日本にいた頃の私はなまじスリムボディーだったので以前迄は出来ていた動きが出来なくなるというのは精神的に参ってしまう。例えるならば普段使ってるスマホを急に取り上げられてPHSを与えられたような感じ。はぁ…痩せたい。
まぁね?良い事もあるんですよ?私どうやら魔法的才能が優れているらしくこの屋敷も魔法研究の為に国王陛下である父上から賜ったのですから。まぁ、体のいい厄介払いでは?感が拭いきれませんがね。なんせ私は親の仇の様に嫌われていますし、理由は知りませんが。逆にそんなことをしても処分が下されないのは魔法的才能のお陰だったりするかもしれませんがね。



こんなところですかね、5日間の成果は。
今後の目標としては痩せる事と生命線かもしれない魔法の鍛錬を積む事ですね。










………。あれ?そういえば私、今魔法つかえるんですかね?
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