透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,939 / 2,047
23の扉 新世紀

行動

しおりを挟む

  "せかいのいろであること"

   "世界のいろを読むこと"

 
  そして"違和感を感じた部分"を捉え

   "浄め" "調整し" 
    "適切ないろに整えて"

   "せかいを美しく保つこと"


  そして
  それからいろを"世界へ降ろし"
   "実行してゆくこと"

    
   "その為の意識と手段を持つこと"

  "そしてそれを 最善で履行できること"。



 こうして視ると わかるけれど
  確かにこれは
  「せかいとの約束を実行している私」で
  「その為の意識と手段を探求してきたのが ここまで」
  その真理が 視えるわかる


 自分が ちみちみと修正してきたすべて表と裏

それがここで生きて。

 を 最高にバックアップして
 「すべての手段が可能であること」
 それを、表して いるのだ。



「………おはよう。今日も楽しそうだね?」

「   ん、いや はい。 そうですね、ふふ。おはようございます。」

 きっと 自然とニコニコしていたのだろう。

 向かいの席にやって来たイストリアに挨拶をして「またその矢印が増えたこと」に笑い、「世界って面白いな」と思う。


「ところで、やはりガラスを作るんだって?」

「  はい。 そうですね ?」

 そうして早速、彼女が椅子に腰掛けるとともに始まった「青い

ソフィアから聞いたであろう、その話を愉し気に始めた薄茶の瞳を観ていると
 「これからのワクワク」が更に増強されて
やはり「矢印の相乗効果は凄いな」と 感じられる自分を 観る。


  なるほど  こうして

   「世界」は 編まれてゆくのだな


 そして「その光景を楽しんでいる」の元に「青彩」が入ったティーカップが置かれ、
そのシンクロに顔を上げた私の眼に「マシロの青い瞳」が重なる。

 「場」が増強され 「世界が構築され始めること」

これはそれを表す瞬間であり、はこの合図を受け また新しい創造へ取り組み 
 世界の中で自分の役割を 果たす。


    うん。


 だから「ワクワクとドキドキ」
それが入り混じったこの喜びを 
 この場の矢印へ そっと織り込んで。

 甘い香りのハーブティーと共に拡がってゆくスペースへ
  「ポン」と 乗せたのである。




「いや、標の案が出たから、それなら君がそう言ってくれるだろうと思ってね。こちらでも何か、という案は出たのだけどここデヴァイは色もはっきりとしているから、結論必要が無いという事になった。何かもう考えている事はあるかい?必要なものがあれば、私かあの子に言ってくれ。」

「  はい。ありがとうございます。 でも多分、あそこにあるもので創れるんじゃないかとは  ふむ。」

「…そうだね。ヨークは。この頃材料の融通も利く様になったからな。」

「   ?  」

「………言っていなかったけれど。暫く前にフェアバンクスが亡くなっている。…ああ、大丈夫だ。あの場所では大きな葬儀なども行われないし、近年ずっとソフィアが表に出ていたからね。皆にとってはそう影響もない。まあそれで、これまで独占状態だった色々な物が解放されて、ガラスの材料も手軽に入手出来るんだ。」

「  ほう 」

「だから今は小さな弟子も増えているらしいぞ?まあ君は静かな時間帯に行った方がいいとは思うけれどね。」

「    そうだったんですね。 成る程 そうか。」


 思ったよりも
 「人が亡くなったこと」に対して動じていない私が いて
 それもまた眺めながら
 「心配から安心の色に変わった薄茶の瞳」を 観る。


「………どこまでなにが。あれの影響か分からないけどね。しかし最後は笑顔だったろうよ。君が気にする事はない。」

「  はい。 」

 確かに館は 以前と空気が違っていたけれど。

それは の視点が変化したからだとばかり、思っていた。

 思えばソフィアは「領主の仕事」をしていたし
 それを受けて 私の中にも「そのいろ」はあったのだろう。

思ったよりも「驚いていない自分」がいるのは
 「そのいろを感じ取っていた」所為か
それとも「私のいる観る位置が 変わっているから」なのか。


 しかしそれも 両方なのだろう。


静かにスペースで整理された「それ」は
 穏やかに「せかいの循環」へ還り

 "わたし自分のなかに すべてはあること"

 それを観せ
 「フェアバンクスの矢印」も、既にこちらを向いているのが わかる。


「   うん。 」

 そうして自分の中で整理を付けると、
それを待っていた様に 柔らかないろを向けていた瞳が 
 キラリと光って。

 楽しそうに質問を投げかけてくる。

「だから、日取りというよりは時間帯の相談が必要だろうね。それだけ聞いておくから、君は………まあ、準備は要らないか。因みに何色にするつもりなのかだけ、訊いてもいいかい?」

「  う~ん。 そうですよね。色。 まあ、「青」かなって。思ったんですけど、変えてもいいかなぁとも思って。 だからと言って「赤」とか「緑」には しないですけど。 まあ「青系のなにか」。 ふむ 」

「フフッ、そうだね。まあ、好きな色にすれば良いけれど………なんだか、よろしく頼むよ。フフ」

「   」

 とても楽しそうにそう言う彼女は
 「今の私がそれを創ること」で「また新しいなにかが起こりそうなこと」が 面白いんだろう。

 そして確かに「それ」は
 「ありそうなこと」だけれど。

「今の私」は「自分にコントロール権がある私」であり、「あの時の私」ではないからして「予想外のことは起こらない」。

だから 逆に言えば「自分の思ってること想像起こる実現する」のであって
 だからこそ「練っておくこと」は必要だ。

 そして 今の私には「最強のワクワク」がついているからして
「これから始まる創造」が楽しみで仕方がないし、
なにより「創ること生み出すこと」に 迷いがない。


「   気を付けます。 ふふ」

「まあ、気楽にやりなさい。後の事は、任せてね。」

「  はい。」

 そうしてカチリとカップを置くと
 「つい ここで始まりそうになるぐるぐる」をヒョイと寄せて。

  絶対 長くなるから
 とりあえず仕切り直す為に 
 
  空っぽの茶器を 下げることにしたんだ。





しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転

小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。 人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。 防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。 どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...