透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
2,013 / 2,047
23の扉 新世紀

認識

しおりを挟む

  目に 見えることと 見えないこと

  目に 見えるものと 見えないもの

  気になる部分と 気にならない部分

   「綺麗になった」と 思えるレベルの違い

   「これでいい」と 思う基準のそれぞれ。


 「人の認識」とは
 その 人の数だけあるものであり
  それは それで良くて
 「何が正しい」というものはない。

 だけど「自分の正しさ基準」は あって然るべきもので。

 それがないと 何事もおぼつかないのが世界物理次元で ある。


「   そうねぇ。  向こうせかいだと。  はっきりしてない  いや、はっきりしてない訳じゃないけど やっぱり「区切り」ってのがないからなぁ。 「境界」? それはないけど「光」は ある意味絶対だから 間違わない というか ずれない。」

 そう 多分 向こうせかいならば。

私が「こうして欲しい」と頼んだら掃除も「その様になる筈」で
 「同じ基準で仕上がるし」
 「質が同等になるから 齟齬は生まれない」のだ。

「  まあ。 物理的汚れが発生しないからな。 それは考えてもしょうがないけど、でも  そういうことよね。」


  テクテクと 自分のところ区画へ向かって歩きながら。

 「見える汚れ」から派生した「このポイント」をこねくり回すけれど
実際「私の疑問のすべて」はこういう小さなところから発生していて、「日常見えているものの差異が 自分の世界を大きく変える」。

   この「小さな えっ?」を。

放置していなかったから「今ここ」で
 いつも言うが
決して大それたことをしていた訳ではなく「ただ自分の意識を放っておかなかっただけ」だ。


 先日の相談もそうだったけれど。

基本、今の人間ひとは「まあいいや」を基準に生きている人が多く
 それが駄目な訳ではないし
 そうなって来た理由もわかるけれど
それを続けていたならば「自分の道へ辿り着かない」のは 確かだ。


「   まあ  そうね。 「自分の道」が、「まあいいや」に なるからね。 」

 だが それも 結局すべては「私が私である為の布石で」
 みんなは「この位置をやる為に映し出されている反映に過ぎない」。

この「自分の真理」に辿り着くまで 随分かかったけれど。

 それもまた「きちんと自分のタイミング」で
 こうしてグランドフィナーレを迎える為で
だから
  「ひとつの古い世界の終わり」を
 満ち足りた気持満を持してちで迎えることが できるのだ。


「  そうねぇ。  やっぱり 不思議だけど 。面白くって 興味深い。」

そんなことを 考えながらもテクテクと歩く足は
 青の廊下に入り ホールを抜けて
  そのままお風呂へ向かう為に青縞の廊下を進む。

「あら 今日は随分と汚れてるのね」
あそこ銀のの匂いがする!」
「久しぶりね」
「随分と寂れたものだこと」
あるじが綺麗にして来たのかしら」
「面倒見がいいわね」
「そう言えばさ、あそこのいけ好かない絵画」
「うんうん」

 今日も廊下に据えられている調度品達は絶好調で
私の出立に触れつつも 彼等の話題は取り留めもなく移り変わってゆく。

 だから その「世間みたいな空気」に クスリと笑って。

ウェッジウッドブルーの扉に手を掛けたならば、慌てて袖でノブを拭き拭きして バスルームへ急いだ。



    
       ほ ぅ。


   充分に 埃を洗い流し
  「気持ちよく感じるまで」、お湯に浄めのチカラを借りて。

 しっかりと「一連の埃」を落とし
  ゆっくりとお風呂へ浸かっていると
 ここ最近、片付けてきた「これまでの時代のいろ」が 
 一段トーンを上げて 浮かんでくる。


  それらは 色毎に 綺麗に重なり
  「ひとつの時代」を創って魅せていて
 だから
 「それぞれが それぞれの役割を果たし」
 「それ自体がまるっとぜんぶで美しいこと経験」なのが
  すっきりと整理され、視えてわかって くる。



   "意味が ない様に見えても"

   "中身がない様に 思えても"

  "「そこ」に無くてはいけない成らない 瞬間があること"

  
  だから「存在しているすべて」に無駄なものはない
 
   それ真理が はっきりと視える。


そして それが表すのは
 「生み出されたもの」
 「生み出したもの」
 「生じているものすべては」で
  「そこにあるから完成ひとつであれること」

  「世界」はやはり「完璧な 創造物」だという真理だ。


「   なるほど なぁ  」

 その「理解」をすれば する程に。

 「ここからの世界」が パックリとがありありと視えるし
それは以前よりも実感感覚を伴い、私のセンサーへ訪れている。


   と  いうことは。


 ここから事態は またスピードを上げて展開してゆくし
実際に「見る側目を開けている者」と「見ない側目を閉じている者」の世界が くっきり別れてゆくと いうことなのだ。


「   その、 「兆し」ね 」

 返事の様に「ピチョン」と落ちた雫に
  上を見上げるけれど。

  が 「浄めている」と同時に
  世界は  「崩れ現れてきていて」、
 「終わったエネルギー」はせかいに還り
「新しい始まりのエネルギー」が その代わりに充満している。

  だから 今「満ち足りている」のであるし
 「新しいチカラエネルギー」は急速に世界を分けて。

 すべての「望む様に世界を創り」
     「すべてを平等に 祝福しているのだ」。


「  まぁね。 」

  そう か。

  そうだよね 


    うん、 そう なんだ。


 だから 「すっきり視えてきたその中身」を
  そのままのいろで 書き留めておく為に。

 次の目的地を魔女部屋に定め、
  ゆっくりと バスタブから立ち上がったのである。





 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...