2,012 / 2,047
23の扉 新世紀
鐘の音
しおりを挟む満ち足りた気分で 「自分のところ」へ帰り
マシュマロに包まれてぐっすり眠ると。
翌朝の私は
なんだか「一皮剥けた私」になっていて
「昨日の様子」が よくわかるし
「それに紐付くいろ」が辺りを彩っているから、
「今の自分の位置」が とてもよく、視える。
「 ふむ 」
あの時聴いた「聴こえない音楽」、
グランドフィナーレは。
いつだか聴いた「時を告げる鐘の音」に似ていて
やはり「変わり目に流れる祝福」の様な ものなんだろう。
白く輝き 銀色に渦巻く虚空を見ていると
「それが 自然と沁み込んでくる」から
やはり せかいは面白い。
「 そう だねぇ。 」
そして「その おとが聴こえる」と いうことは。
私が 落ち着いている
丁度良い場所にいる
バランスが取れて
せかいと繋がっていると言えて
やはり然るべき時に 「知らせ」は来て。
徐々に
少しずつだが 確実に時代は移行しているのだ。
「 ま。 「それ」が。 見えない、からねぇ。」
「その位置であること」
「それを創っていること」
「ただそれだけでいいこと」。
それは わかっちゃいても
見えねば「落ち着かない瞬間は また来るもの」で
だがそれも"もう終わりに近いこと"が「鐘の音を聴いたこと」により、わかる。
そう、
行きつ 戻りつしていた器の浄めが進んできて。
「戻らず進むこと」が上手くなってきた私は
以前よりスピードを上げて進んでいるのだ。
だから その祝福を経てまた新しい景色を観る為に
今日も 今日とて
「浄め」に勤しむことにした。
「浄めながら」「纏まること」
そのなかみは
「浄めていると 空きが出て 降ってくるから」で。
適切なスペースが空いた「なかみ」に
適切な「光」が 降ってくるからだと わかる。
「 ふむ。そうね。 やっぱり、無心でこういう単純作業してると。 捗るんだわ、色々と。」
どんどん持って来た端切れが 汚れてゆくのを見ながら。
呼吸を意識し、身体のおかしなところへチカラが入りすぎない様気を付けながら
「自分が今 何をしているのか」意識して、
黙々とただ 手を動かす。
こうして「ただ 浄めること」
「それでいいこと」
「それが自分のやることだと 知っていること」。
こうしてきちんと「知ってやる作業」は
何をしていても愉しいもので、
「ただ そう思えて愉しめる自分」を高いところから観ながら
黙々と やるべきことを やる。
持って来た布を適切な大きさに切り揃え
汚れの具合を確かめて先ず一枚濡らし
全体の埃を乾いた端切れで拭ってから
端から水で 浄めていく
そしてそれを自分の満足がいくまで
ずっと繰り返すこと。
「 おお、てか、 元はこんな色なんだ。」
今日出向いているのは、各区画にある「白い礼拝堂」で
ここは「銀の区画」にある礼拝堂だ。
その中の「真ん中の祭壇」にて。
髪をまとめ、動き易い作業服を用意してきた私は
どこぞのお掃除メイドの様に頭にはナプキンを被り、しっかりとマスクをして万全の体制を取ってから 祭壇を磨きにかかっている。
「 これで。 くしゃみも出ないもんね。 」
そして
こうして銀のところから手を付けているのは、決して「序列順」ではなく
実際、何処から手を付けようかと考えた時に
「一番ヤバいところからやろうと思う性格だから」である。
そう、こんな時に「後回し」は
自分で自分の首を絞めることになると 学習済みだ。
だから
事前の調査で回った「ぜんぶの中で一番ヤバいところ」、この銀の礼拝堂へやって来たのだが
何故ここがこんなに廃れているのかと言うと
多分「一番祈りが薄いのがここだから」
そう 言えると思う。
実際 礼拝堂や教会、所謂「祈りの場」は
「どれだけ普段祈られているか」で「場の空気」は 全く違う。
その「祈りの量」、「質」は勿論自由であるし
個々の思いに寄るものだから
別に「銀に祈る者が少ないこと」にどうこう言うつもりはないのだが、実際ここが汚れていることには 問題があるのだ。
何故かと言えば
「すべてはバランス」だから。
「ここだけ偏って汚れている」と すべてが
上手くはいかないのである。
「 ふぅ。 とりあえず、第一段階。」
一旦 汚れ過ぎた端切れを纏めて袋に仕舞い、新しい布を準備して また同じ作業の続きを図る。
そしてまた「何故 自分がやるのか」、
それがチラリと頭を過ぎるけれど。
実際、私が「ちょっと掃除に行って来ます」と告げた時
みんなは「ヨルがやらなくても本人達にやらせたら?」と言っていた。
まあ、それは
私も思わなかった 訳じゃないけれど
正直「私が思うレベルで仕上がるかがポイント」であるからして
そこは譲れない部分だったのだ。
先日 ティラナにも話したけれど。
「放っておけばいいこと」と
「自分がやること」の線引き
それにこれは関わる話で
「私のポイントは「浄め」にある」からして
自分の性質に濃く関わる部分には 譲れない「ところ」がある。
だがしかしそれも「ただ 自分がやればいい」という話ではなくて。
先ず一度、私が納得するまで綺麗にして
そこからは「各々の領分」にできる。
そう、「一旦手が入れば」。
そこは「私の領域に属する」からして 後は様子を観ておけばいいし
そこがどうなっても「それはそれ」、また「その様になる」のだ。
だからこうしてせっせと「いろんなもの」を浄めながら
「その自分」を 体感しているので ある。
「 ふぅ。 「それ」が。 観える様になったのが 成長よね。」
グランドフィナーレのおとを感じてから
私の中にあるのは「圧倒的な視点」で
「すべての中で 自分が果たす役割」がそれでいいことが視えるから
「自分の眼」が成熟してきたのがわかるし、
いちいち翻訳しなくとも 大船に乗って世界を観れる。
「それぞれの 次元の違い」
「いろの違い」
「気付いているか いないかの違い」
それが はっきりと視える今、
「以前は疑問だったもの」の「こたえ」が視えて
「位置の違う同じ光であること」が 普通に観える。
"持っている色数の違い"
"動き"
"空気 雰囲気"
"そこから派生するいろ"
"浮き沈みの幅"
"変化の早さ"
そんなものが表す「それぞれの光の なかみ」。
私は「皆 同じ光を持っているのが視えるから」
「何故 そうするのかが疑問だった」けれど
そもそもそれは「私が描く為に展開しているもの」で
世界には「見たい者」と「見たくない者」が存在することを知った。
そして
それが、今回ティラナに相談された「件」であり
やはり「真実を追う者」には その「普通 人には見えていない光」が
視えるんだろう。
「 っ、よし、 ここは。 これでいいかな。 てか、あっちも酷いな。」
この「目に見えない汚れ」も勿論
「私はみんなに見えていると思っていたもの」だが
「実際違っていたもの」で
誰かに頼むのが難しい「汚れ」である。
「 「汚れ」。 えっ、うん、「汚れ」、だよね?これ。 うーん「見える」とは 。」
??
「気にならないから 見えない」のか?
それとも 「ホントに見えない」
いや
これって「物理的汚れ」、だよね ??
「綺麗にすること」に対して
私の追求は尽きない。
だからとりあえず 布が足りなくなったことで
「今日の引き時」をひとり納得して。
できる限り「屑布」でヤバい汚れを取って
この場を 納めることにしたのである。
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