透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再

新しい始まり「天空の祭祀」

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 「あ 祈ろう。」  そう 思った とき。


自分には 「なにが 必要なのか」
その ヒントが。

 降りてきたと 思ったんだ。



 進みたい 進めない 何度も何度も 廻る 雲間
なにが 必要なのかは まだわからない
ぐるぐる ぐるぐると 無意識に惑うて いる 私に。

 必要 な 「なにか」。


 この 言いようのない モヤモヤ

 進みたいけど 進めない なにか

 踏ん切りをつけたいけれど このまま
 進んではいけない 歯止め。

 「自分の なか」に ある 「これ」を 開けるには

 靄を 払拭 するには。


   「なにが 」  「必要」 なんだ?



そう 考えてふと気付く。

    降りてきたのは「祈ろう」という 思い

きっとこれが。

 「啓示」 なんだ。

 「」が 「世界」が 「うえ」が

 私に くれた  「メッセージ」だ。




 「区切り」をつけ 前に進む 必要がある

 「決める」「改める」「切り替える」
  
  「スイッチ」「跳ぶ」 大きな 点


 「すべて」を 手放すと決め

    「離したくない」と 掴んでいたもの

  過去  沢山の澱  想いや 感情 人間ひとというもの。


 それは 「私を重くするもの」ではなく

 そう

 「私を 飛翔させてくれるもの」「後押ししてくれるもの」

 「より 高く飛べる 翼となる もの」。



あの、深海で思った 筈だ。

しかしすぐに忘れ惑う私は また何処かを彷徨っても いたのだろう。

それ囚われ」は また更に深い檻に変わり
いつの間にか
 更に深く潜った 自分

 それはきっと 「段階」の違う檻で
 より繊細に分かりにくく 私を絡め取っていたのだろう。


だから。

また 「下ろす」んだ。


 「持っている」沢山の ものを。


 「持たなくともよい もの」「私がしがみついてるもの」。



自分を 他人を 可哀想がって

 後ろを振り返る ばかりではなく

 更に「新しい目」 「高い視点」「曇りなき瞳」で。


 「せかい」を ただ「見る」為に。



   『区切る』  必要が ある。


そう思ったんだ。





 「啓示」が   「託宣」が 

   くることは  多い

みんなは私に 常にメッセージを くれている。

だが それを「使い」「生かす」のには。

私には きっと少し時間が必要なんだ。



この頃 「わかった」それ
ぐるぐると繰り返す 「サイクル」の様な もの。

 「啓示」→「モヤモヤ」→「気付き」→「行動」→「上がる」
 そしてまた 次の「啓示」へ

それはやはり「時間」という概念があるからこその縛り
そこから抜け出せていない自分の 在り方。

でも きっと それもまた。

 視点を変えれば自分のペースで成長できる ツールの様な
 ものでもあるし

 それはそれで。

 きちんと

 「そうなるように できている」のだ。

 きっと。


しかし だからこそ 
   「自分のペース」で あるから こそ。

 「自分で スタートを 切る」必要が あるんだ。


誰が決めてくれる訳でもない
天から 空から 降ってくる訳でもない 「そのこと自分の儀式」。

空から来たのは「祈る」という メッセージだけ
それを「儀式」「祭祀」に変えて。

盛大に自分が変容する為の「きっかけ」に、するのは 私自身

 でも だからこそ 「思い立ったが吉日」、
 「今が その時」なんだ。



そう
思い立ったらいても立ってもいられず
とりあえず雲間に出てきた私

しかしこの「祭祀」に 観客などは 無いし要らぬ。


 「私が」「私の為に」「祈り」「放出する」

 「解放の儀式」だからだ。



 誰も 知らなくとも よい。



「ありがとう。」


 柔らかく美しい毛並みを撫で、乗せてくれている背にペタリと頬を付ける。


 手には 錫杖のナガ

 私の脚の代わり 白

 そうして後光の如く 私を護る 達が

   背後にあれば。



もう 「必要」なものなど 何も無いのだ。



 「ふぅん。」


ぐるりと白い雲海を見渡し、少しの青を認め
口の端が上がる。

 自分の背丈程 伸ばしたナガを ぐるりと振り回して。


「ふむ。」


 では 始めようか。


 なに でも無く  ただ 「私を解放する」祭祀を。


錫杖の動きと共に キラルが舞い始め風を連れてきたのが わかる。


それを 受け
私が すること 

それは

  「ただ 祈る」「ただ 思う」

  「ただ 願い」「ただ 在る」のみ



 思うは 「すべて」の 「解放」


  「何も持たぬ」「わたし」

  「全てが 満ちる」 「せかい」。




 「過去うしろ」ではなく 「未来まえ」を


   濁る点 ではなく

  澄んだ 点へ。



         "跳べ"




「ドン」と勢いよく雲間に突いた ナガ
この 「一言いちごん」から静かに始まる 「私だけの 私の為の祭祀」。

「想い」だけで この場に響かせる「こえ
満ちている空気から伝わる 振動。

固く握っていた、手を解き 緩めて。


  軽く    すべて を


   解放し


        開放し


   どれもこれも     すべて 全部



  「想い」も   「肉体」も

           ひかり

   「感情」も    「柵」「ルール」

  たましい

 「他者」   
          「枠」   
              カケラ
   「時」        
              「自分」

      みんな     


   「全部」   「ぜんぶ」だ



   
   すべて   出せ。


 「ぜんぶ おいていく」と。


  

   「思った」「感じた」 ろう ?


その 思いと共に
自分と「せかい」「空気」の境目が曖昧に融け
「すべて」と「自分」の振動を 合わせたところで。

 身体中から 毛穴程もない粒子が 放出され始め
 それにグッとチカラを入れ更に 押し出す様
 ハラにチカラを溜める。

  それはきっと「見えない なにかチカラ

  私の 「想い」「なかみ」「澱」「愛」「ぜんぶ」。


でも。
まだまだ いける。


  「限界」ヲ     超えろ


     

  「限界 」   など 。



     「存在 しない」の だから 。


 
 自分の「なか」の畝りと共に 
  強く吹く風 
 より 掻き混ぜられる 大地雲海

しかし私の周りだけは 撫でる様に それは吹き

 「そう」「そうだ」  「いくよ」

    「共に」 「いる」  と。

 「みんな見えないもの」が 共に舞っているのが わかる。


耳に感じる風を切る音 
           みんなの こえ

 それを受け 自分の「なかみ」
 周りの「くうき」「せかい」その 包含物が
 「同じ」ことを意識し 調律を合わせ
 更に融け込んで。


    もっと もっと 微細に 細かく


 「ことわり」の 中から抜け出し

 自分を 「せかい」へ 合わせ 融け込んで ゆくのだ。



 そう 「この世界」には ルールがある


 しかし 私が 「いる」と決めたのは


 こちらの 「せかい雲間


   「なにものにも 侵されない」


   「なにものをも 侵さない」この場所





ならば。





              んだ。





「肉体」が 融けるのか
「わたし」は「せかい」に 合わされる のか。

しかし「思えば」、「チカラエネルギー」を 転換すれば。

 できぬことなど なにも ない。


そのまま「せかい」全てを意識し 離れないよう
「軸」が ズレないよう それだけを真ん中に置き「すべて」に向かって視点を 拓く。


すると。
ぐるり ぐるりと 振り回していたナガが 雲の渦を創り
「せかい」が捻れ始めたのが わかる。


   よし ぜんぶ  かき混ぜちゃえ。


 だって あの子も あの子も  みんな 言ってた

 「全ては 一度 滅び死ぬ」そうでなければ

 「再生」しない と。



 わたしも  そう  おもう よ。



  ああ     「掻き混ぜる」んだ。



  「混沌」  「無」  「可能性」


     「くう」  「潜在的な 場」


自分の「なか」にも ある 「その色無限」、同じそれを確認すると 勢いを付けて。


 ぐるぐる ぐるぐると

  混沌の鍋を掻き混ぜるように

  世界が混ざり合うのを見ながら 雲を

    掻き混ぜて  ゆく。



雲間の景色は グワリと捻れた鏡の様に
 練られ 混ざり合い  

  なにが  なんだか  よく 見えないし

   段々と 混沌が 濃くなり 重くなり

  「できて」いるのか どうなのか、わからなく なって。


実際
 「下」が どう なっているのかは わからない。


でも   「悪い様には ならない」


 それを 私 は。



 ただ ただ ひたすらに重さを増すナガを
 しっかりと持ち 掻き混ぜ


  背後から光を送ってくれる みんなの温度

 意図通りに 範囲を廻る  白

   伸縮しながらも 自在に雲を操るナガと 共に。




 ぐるぐる ぐるぐると。


 雲間を 歩き回って いたんだ。



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