1,338 / 2,047
10の扉 わたしの せかい
今日の予定
しおりを挟む「うん、サラダと。 いも? とお茶だけでいいよ。」
「はい。分かりました。」
にっこりと 微笑んだマシロの美しい色に
見惚れながらも 男達の話に 耳を澄ます。
「ラガシュは 」
「結局支度が済んでないのは 」
「子供達は後からシュレジエンが連れて来る 」
「アレは?」
「それは放っておいていい。あいつがなんとかするだろう。」
「まあ、そうだな。それで 」
てか 多分「アレ」って
その 失礼な音は 「私のこと」ですよね ??
どうやら 意外と私のぐるぐるは長かったらしい。
すっかりと 「目覚めた空気」の この空間
感じてみると、このフェアバンクスだけでなく
デヴァイ全体が 朝の目覚めを終えて。
粒子達が 活発に動き出してあるし
いつも通りの動きの場所と 結婚式の準備の色
その静かにわちゃわちゃしてある様子がなんだか 微笑ましくて。
つい ニヤニヤしながら サラダを頬張る。
「久しぶりだな。」
「 あっ」
その時 久しぶりに私の視界にキラリと光ったのは
本当に久しぶりの色、玉虫色だ。
「今日は礼拝堂には来ないんだろう?」
「 そう ですね?」
「疑問系?まあ、ヨルなら大丈夫だと思うがあまり無茶するなよ?」
「 はい。 フフ」
今日は「結婚式」なのに。
そんな 言葉をかけられている自分が面白くなって
クスクスと笑う。
「最近、どこ行ってたんですか?全然気配も感じなかったから、あの二人にこき使われてたんじゃないかって 心配だったんですけど。」
「いや、俺は今あいつと青へ行っててな…でも、まあ色々だ。確かに俺が一番動けるしな。」
「 確かに。 ベイルートさんは なんでもできる「公認の 虫」 ふむ。」
くるくると テーブルの上を
話しながら回る玉虫色を見てあると
銀の家の様子や 青 そして大きなここの礼拝堂の様子が 浮かんできて。
きっと 私の知らぬところで活躍していた彼の様子が 視え
お陰でみんなの意思の疎通がスムーズに進められていることも わかる。
「 ふむ。 流石。」
「それで?ヨルは?まあ聞かなくとも風の噂で聴こえてくるけどな。………おや、そんなの着けてたか?」
「あ これですか?いいでしょう。 創ったんですよ、最近。」
「素敵だな。………しかし、また………市場には出せないけどな。」
「 まあ はい。」
ベイルートが 言っているのは私の腕に嵌る石を繋げたブレスレットの事だ。
この頃 魔女部屋に篭って なにかを創っていることが 多かったから。
その「副産物」とも言える、「自分の石で創ったブレスレット」は
小さな玉を数珠繋ぎした簡単なもので
最近私が好きな「まる」を輪にして繋げたものだ。
私の「世界」では 所謂よく見る形
それはやはり「意味」のあるもので
「丸」「球体」を繋ぎ「円を作る」、その「かたち」が。
今の自分にしっくりきて この頃愛用しているのだ。
ピンク 薄紫 グリーン
透明 乳白色 濃い紫
その 一つ一つが表情の違う石達は
石独特の 持つ「ふるえ」「なかみ」「いろ」を私にいつも示してくれる、「仲間」なんだ。
「 うん、いいでしょう やはりこの色合いが 」
ん?
あれれ?
一頻り、ぐるぐると自分の中で 石を見直していたからか。
玉虫色は もうテーブルには見えず
奥の男達もいつの間にかいなくなっている。
「 ふむ。」
きっと今日は みんながそれぞれ忙しくて。
こうして のんびりしているのは私くらいなんだろう。
「 なら さて? どう するか。」
そう呟きながら。
「ご馳走様」、そう声を掛け 食器類を下げると自分も外へ向かう事にした。
とりあえず
外の空気を吸おう
そう 私の中の「みんな」が。
この後の準備の為に 誘っていたからで ある。
先ず 気の向くままここから出てみようと思い、青の通路を通ってデヴァイ本体へ繋がる廊下を 歩いてゆく。
うん
やっぱり なんか 「違う」な ? ?
そうして黒の廊下へ
一歩 踏み出して 目を瞑ると。
いつもと 違う 空気
特別な日
「世界」がそれを
認識してある 時間
普段 ピリリとする空間の粒子の質が「せかい」と混じり
「全体感」に 支配されてある 世界の 様子。
「 ふむ。」
やはり みんな知っているんだ。
深い ところで
見えない 部分で
「今日」が「その日」だと
「変わる」「節目」「変化」の とき
その時だと知ってある、空気
それは普段より「充満感」が強く
粒子も瑞々しく満ちて あって
せかいもそれに対して 準備をして。
「さあ 伝えるぞ」
「ふるえるぞ」
「受け取りたい者は 皆 こころせよ」
そう 示してあるのが わかる。
そして それと共に。
静寂の 深い湖に
融け込んだ様な 自分の周囲
頭の先から 少し 足先から 沢山
「見えない輪」が 体を囲み 通り抜け
「自分が更新されてゆく」のが わかる。
「 なんだ ろうか」この 感覚。
不思議な しかし心地良い 「密」感
深海のトンネルが 私の周りを拭い浄められてある 感覚。
「 ふむ。」
しかし 「浄化されている」のは わかる。
だから そのまま 真ん中の 惹かれる方に。
先ずは 歩いて行ってみることに したんだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる