透明の「扉」を開けて

美黎

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18の扉 光の領域

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 静かに
 静か に。


   "沈みきった 波が

     緩やかに上昇してゆく 時"


 「そのすべて」を 日々瞬間


 「微細な」
 「繊細な」
 「その瞬間」を積んでつくる、
  「細く強く 柔軟で美しい光」
  その積み重ねが 気持ち良くなってきた私は
今日 どこで在るのか」、その認識を 更に意識し 
 強め始めて いる。


「 新しい趣味って  これかも。」

   地味に
   しかし着実に
  "見えない光を 積み続けること"

 「その気持ち良さ」と「成ってゆくことがわかる 楽しさ」。

  
   "自然な「感覚」で 今に在ること"

  "そこに チカラエネルギーを使っていないこと"


それは「自分の位置を把握しているから感じるわかる感覚」であり
 「適切な時」
 「適切なところで」
 「適切に調和している」、その在り方が習慣として身に付いてきたのだ。


そしてそれは
 「祭祀」という「波が沈み切って 光達が交わるところ光を降ろすとき
それを超えて
 今「また新しく上がり始めるところ」 
私がそこに位置していることを はっきりと示して指している。

  
「   う~ん ?」

 それは「新しい 体内時計」とでも 言えばいいか
 「上がったから視える景色」 なのか。

勿論、「両方」であることに間違いはなく
 私の仕事は「それを定着させること」
新しく視えた自分の道を きちんと軌道に乗せて形にしてゆくことだ。


「   ふむ。 」

 そんな
 「そう在れる瞬間」が 随分と増えてきた、ある日。

 きっと
 自然な流れで私の元に入って来た「新しいいろ」は
  「特大の祝福の輝き」それで

  「レナの結婚」という強ワードカケラ

その流れ動きが齎したものは。

  「大量の涙」と「感動と驚き」
そして
 「まだここまで泣けるんだ」という「客観的な感想」と
 「最高の祝福の 虹いろ」
  それだったので ある。








 冬の祭祀が静かに終わり、それから何日か。

 いつもの様に私は 巡回がてらにレナの店を訪れていて
確かにそこにはなんでか、始めからエローラの姿があった。

 でも 最近貴石にも服を卸しているから。

 「それ関連」だと思い、
ゆっくりと「エローラが注ぐお茶」と「いつもより豪華なお土産の包み」を眺めていた自分は
 思えば完全に油断していたと言って いいだろう。

 そして「件の結婚報告」は。

「いつもの 定期報告」に紛れて、しれっと聞き流しそうになる声色で 行われたので ある。







 例によって 私は。

二人の話を「外側から上空から」のんびりと観ていて
 「うんうん」と頷きながらも
 「お茶が美味しい」とか「今日もあったかいな」なんて
 まったりと「この空間空気」を堪能していて。

 だがしかし
 「そんな本体」の周りでは
  「みんな光達がくるくると仕事をしていて」
  「私の必要」と「そうでないカケラ」
 それをすべて仕分けして スペースへ記録している。

そして「すっかりとリラックスしている本体」は。

 「記録」 そのすべてをみんな光達に任せていたのだけど
「センサー」に「素敵な色が反応したこと」を受け
 そこから派生した触手が「同じ色のカケラ」を集め始め
 そこからまた機敏な動きで出てきた明晰君がみんなに指示を出し あっという間に「こたえ」を構築し始めたのを のんびりと いた。



  うんうん  そうね

   え~  そうなんだ

 ほう


     へー


    ふぅん

        成る程


   そうなったのね  そっちは。

    ふむ。


   それで    うん


  うん



   うん



        う
    

          ぅ ん ?



   いま ?


   えっ


  ん? 聞き間違いじゃないよね? ?



   えっ 待って  いや

   しかし 成る程?


   いま ?


  けっ こん
   結婚 ?


   「結婚することにした」って 言ったの

  「レナとレシフェの話題」 

   だよ  ね ?? ??

 ?     ?     ?

 

 
 「別の領域にある 高い私」から
      「ゆっくりと送られる 信号」

その「チカチカひかる 閃光」が。


  「ピタ」「パチリ」と「本体からだの私」に繋がって

  「パッと脳みそが起きて」
  「大変だ! いや? 大変じゃないけど えっ」
  という「地上の私」が ワタワタと動き始める。


「    えっ   なにそれ  おめでとう。」

 そして そう意味のわからないことを言って。


 「今まで俯瞰していた せかいの景色」から
 「二人の話していた「結婚の話」」
 そこまで焦点が狭まると
自然とそこから導かれる「二人の」が 視えてきて。

 やや複雑に嬉しそうな顔をするレナと
 当然の様に得意気なエローラ、二人の顔を交互に 見る。


 そうなんだ
私には今。

「レシフェが そう決めた理由」も
「レナが実際とても喜んでいること」も
「それ以上にエローラが盛り上がっていること」も、そのぜんぶが 視える。


 そして「レシフェの軌跡」と「レナの行動力」
 
 そのなんやかんや あれこれが相まって。

「カチ」「コチ」「ピーン」と、
「いろんないろが嵌り」、「いろんな場所がスパークしているからして」
涙と鼻水が大量に出てきたのだけど
 二人はそんな私の対処に慣れたもので、ハンカチを二、三枚渡しながらも既に結婚式云々の話題に取り掛かっている。


「でも、早い方がいいからそうしたんでしょう?」
「そうなんだけどね…逆に時期をもう少し見ても………ほら、あそこも今大変だし。」

「そんな事言ってたら永遠にできないわよ。」
「まあ、そうよね、うん。………でも、いきなり結婚っていう形じゃなくてもって言ったんだけど。なんか…」
「それは牽制でしょ。でも結局いつかはするんだったら、今がいいと思ったんじゃない?ほら、最近はいろんな輩が出て来てるから。下手に手出されちゃ、堪らないわよ。」

「うん。まあ。貴石も、だから今静かに混乱してる。」
「そうでしょうね。実際変化できて、枷が外れるのはいいっちゃいいんだけど………その辺り大丈夫なの?」
「まあ。基本的には姉さん達の自己申告だから、「なにが本当の愛か」って、なんか難しいけど。でも、本人がいいなら、こっちはどうしようもないからね。」
「確かに。」

「でも結局はやってみて、行き着く所まで行き着かないと分からないじゃない?その点で言えば、最近私もヨルの言う事解ってきたわ。あれは止められない。」
「………ふふ、人の恋路を邪魔するわけにはいかないもんね。」
「…まあ。」

「だから一応、「盾になる」って事なんでしょう?「結婚」っていう、事実が。」
「…………まあ。」
「ていうかさ。ヨルの事は、あの人半分ノリでしょう?………いや、最後の方はそんな事ないか。」
「………う~ん。」
「でもさ。」
「うん。分かってる。」

「その方が危険もないし、レシフェなりに考えて今そうするって決めたんでしょう?それなら大丈夫。」
「うん 」


  レナの 中にある「過去の色」

 それは「レシフェと私の話」だけれど
 勿論「今はないもの」であり
 「私達は 「それは大丈夫」と」。

しかし
 彼女の「心の中」では
「わかっている」と「わかっていない」が レシフェの事が好きだからこそ、まだ同居しているから。

 私は「それが視えるわかる」けれど
なんにも言わずに ただ 二人のやり取りを 静かに聞いていたんだ。


まあ 「鼻が詰まってる」し
   「涙もまだ止まっていないし」
 そもそも「私が何を言ったところで意味はない」し
 「二人は とても良いカップルで相棒」
 その事実は確固たる光を放ち 私の中で輝いている。

だからそれを 押印して。

 ニコニコとただ、二人を観ながら「その色」をすべて受容するのだ。


 そして
 「実際」「私がその二人の会話を聴きながらも

それは
「思い切り泣いて鼻をかんだせいで スポンと耳が抜け 音がクリアに聴こえること」
「そして そのお陰で 景色がクリアに観えること」で
 そのなかみ意味は中々に 面白い。


 そう それはやはり
 「
  それを示して いて。
 
なんだかんだと「気負う自分」、それを落とし
 「泣いていい」「素直に出していい」
 「だからこそクリアに観える視える」、
      "その「体験」を"
 せかいは現実を通して私に伝えてきているのだ。


 だから その嬉しい報告を 
 思い切り 全身から
      毛穴から吸いながら 聞いて。

自分の隅々まで行き渡らせ、温かなお茶を 
  コクリと一口 飲んでいたんだ。




 
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