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20の扉 愛の層
思いのいろ
しおりを挟むさて 、と ?
暫くゆっくりと
緑の充満の中、「満ちているいろ」を 堪能して。
「ポン」と勢いよく石から降り、「帰ろう」と思ったのだけど
私の中には「もう一声」と
「なにか いろを強請るいろ」が鎮座している。
「 ふむ?」
ならば お茶でも飲もうか
そんな風に思って。
「森の家」
「エローラのところ」
「魔女の店」
そうやって候補をつらつらと挙げていたのだけど、「なかの声」は「レナのお茶」をご所望の様だ。
「 オッケー、わかった。」
だからそう言って テクテクと木々の間を進んでいたのだけど。
なんで 今 レナ ?
その「?」は私の中をくるくると回っている。
だから
「その点」がずれない様に 真ん中に置いて。
そのまんま あまり考えない様に
灰色の島目指して進んで 行った。
「エローラのところは青空の紅茶の味」
「ルシアのところはラピスの畑のハーブ」
「フリジアさんのところもハーブだけどまじない畑」
「魔女の店はイストリア風だし」
やっぱり レナのところは。
「特製糞ブレンドだから」 かな 。
「考える」でもなく、「舌に浮かぶ味」を 味わいながら。
「今 自分が求めているもの」
その「カケラ」が糞ブレンドにあることを確認したけれど、きっとわたしが求めているのは「そこ」では ない。
だから
「自然と辿り着いた店」に来客があるのを観て。
「やっぱりな」
そう思った私はいそいそと合鍵を出し、裏口から入ってお湯を沸かすことにした。
そう、「神出鬼没の私」は この店に蜜を卸していることもあり、以前作ってもらった合鍵で自由に出入りを許されている。
基本的にはスペースで レナの予定を確認してから出向くのだけど
こうしてふらりとやってくることもあるのだ。
だから いつもの 様に。
しれっとお湯を沸かして茶葉をコロコロと入れ
カンカンに沸いたお湯をそうっと、ガラスのポットにゆっくりと注ぐ。
そう いつも 「レナがやっているみたいに」。
「私という お客様」
そこに対して 丁寧に淹れてみたのだけど
「うん。 悪くない。 けど、やっぱり違うな。」
そうして「レナと私の違い」を確かめながら。
「そろそろ仕上げに入っている 彼女の気配」を感じつつ、「今提示されていること」を 観る。
「味」「雰囲気」「いろ」「仕事」
「思い」「優しさ」「思いやり」
いや、「今 ここ」だけじゃなくて。
「私が」「目指して来たもの」
「このいろが欲しくて ここに来たこと」
「感じたい いろ」即ちそれは「情報」
だがしかし
私の欲しいその大部分は「思い」で
と するならば ?
その「情報」って「思い」も 多大に含まれるよね ?
てか、「そっちが本命」と 言ってもいい
少なくとも私にとっては。
「 ふむ。 」
う~ ~ ん。
「情報」「いろ」 「思い」
「いろ」「情報」「思い」
いや
「情報」って なんか「役に立つもの」
みたいなイメージあるけど
そもそも「私達も情報の集まり」で
ふむ?
「もの」も そう
「色」も「景色」も そうだし
そもそも。
「私が「いろ」って言ってるやつが 「情報」」
そうとも、言えるな ?
んで 「いろ」は「思い」でもあるから
うーん?
でも「思い」は「感情」、それはほぼイコールだけど
「いろ」は「ベース」「背景色」「基盤」
その方が近い
ちょっと待て
私これ「考えて」ないか ?
いやいやしかし「まとめ」は必要でしょうよ
「生きてるだけで 集めている」んだから
時々「片付けないと」。
「こんがらがる」「使い辛い」
「より 洗練されない」あー、それは そうね
「 だから 「情報」はなんか「物体とか物質、対象のデータ」で 「思い」はそれにくっ付く「感情」、「いろ」はその人や物の持つ、「雰囲気」? 「オーラ」かもな。 あー、確かに長老達の ふむ 」
「はい、おかわり。」
「 ああ、うん、ありがとう。 そうそう、この味 えっ、お疲れ様 ?」
「ふふっ、やっぱり気付いてなかったのね。」
「 うん、ありがとう。 考え事? してた。」
「まあそれもいつもの事だけどね。珍しいじゃない?最近は予告して来てたのに。」
「 うん、なんかねぇ。 私の舌がレナの味を求めてたんだよ。」
「………はいはい。それで?なにかわかったの?」
「 う~ん?多分。」
「出た、多分。」
「 うん、でもねぇ。 こたえは「ここにある」んだよね。 まだ、私が焦点を合わせれないだけで。」
「…それが私のお茶の味なワケ?」
「 ああ、そうかも。」
「うん?」
確かに。
「私のお茶の味」
そう言ったレナの茶色の瞳をじっと 見つめるけれど
「私は ホッと 癒され 一息つける」、この味が飲みたかったし
「それ」は私にはやはり出せなくて
「そのいろ」がせかいの提示している「情報のいろ」
それなんだと 思う。
だけど。
「 待てよ? う~ ん ?」
そう、例によって
「こたえ」はまだもっと奥にある。
「まあ、とりあえず。次のお客様の準備、してくるわよ?」
「はぁい 」
そう言って、「コトリ」と置かれたピンクのお皿
その上に乗る、「春色の花の形のお菓子」
その「気遣い」と「春の色」を 眼に映しながら。
案の定
私のスペースには「春」「お花」「美味しい」が
くるくると廻って いたので ある。
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