透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,862 / 2,037
22の扉 生成の場

口に出してことばにすること

しおりを挟む

日に 日に
   "「真ん中特異点」で 在る"

 その感覚は 育ってきていて。


 「どんな ずれ方をしてもすぐに戻る」
 「存在いきるを 楽しむ」
 「清濁どちらも在ることを 楽しむ」

 それが 定着する様に なってきた。


これまでは ずっと
 「そうは思っても」「また何かが
 「ずれて」
 「ジャンプして戻って」
 「理解して 少しずつ前進する」、
そんな感じで進んでいたけれど

 「今の私」は「進んでも戻ってもいない」。


それは 「この場自分の場所」、
 即ち「特異点」「虚空」「真ん中」と いう
  「侵されない場自分のせかい」にいるからだけど
 「それ」がと いう ことは。


  "せかいは ある"

    "ここ現実に"

   そして
   "確実に 拡大している育っている"と

   言えるんだ。



そしてそれが、「私の世界」

 それは勿論「具体的な場所」「国土」「範囲」
それではなく「内面的な話」で
 だけど「侵さず 侵されぬ場所」

 「そういう もの」だ。


 これは「現実に出して見せれる物」じゃないし
 「これまでの損得」で言えば「なんの得にもならないもの」だけれど

 「で」
  「世界現実のすべてが崩壊しても 残る」で ある。


 そして「これ」が 私の欲しかったもので
 「自分の本当のこと」
 「光とかたちの交わるところが観られる地点」であり
 自分が ここからずれなければ。

 きちんとせかいは それをこれから展開して
 「私にそれを魅せてくれる」筈だ。


だから「その景色を確実に 観る為に」。

 テクテクと彼女の部屋へ赴いて
  「それに必要なステップ手順を踏む為に」
 青い廊下を歩いて 行った。






「はい、どうぞ?」

 きっと「ノックなんて珍しい」と思っている声が
 白い扉の奥から 聞こえてくる。


イストリアの部屋は 応接室の廊下の奥にあって
 私の部屋や本部長の書斎とは、違う廊下の一角にある「静かなところ」だ。


 久しぶりに来る、この廊下に見惚れながら。

「あれや これや」と浮かんでてくる「懐かしい景色」をニコニコしながら虚空に収め
 やっと扉の前に立った私は
きちんと「自分の目的矢印」を思い出して。

  "方向うえを指してから 開ける"

 その準備をすると、「察した彼女」が「どうぞ」と
 明るい声を掛けてくる。

だから
 「何処でもない 行き先」を きちんと掲げて。

「失礼します」、と言って
 「カチリ」とノブを 回したんだ。




  て いうか

     この部屋入るの 意外と初めて。


そう思いながら辺りを見回す私に「どうぞ」という手振りをしたイストリアは
お茶の支度をする為に いつもの様に動き回っている。

 それ動き
 「優雅」とも違うけど
 「テキパキ」とも違っていて
「私に話の準備をさせながら」「美味しいお茶を飲ませる為の時間」
 それをじっくり取ってくれている、動きだ。

だから 勿論 それを観た本人は。

 それに応える為 全身の粒子の向きをに向けて
 「それができる体勢を整え」
  ただ 静かに座る。


    うん  オッケー


そうなんだ
 これまでは「何処かを」指していた、私も この頃 やっと「理解」して。

  指していなくとも
  わたし本質を向いていれば いい

その状態が最強だとわかる様になってきて、
 ずっと前に「細胞がピコンと立っている状態」
  それを 感じたことは あったけれど。

「それ」が「この状態」であることがわかり、「体勢を整える粒子を揃えること」が に出来てきたのだ。

 
 それは
   「そうであれば 成る状態」
 それを体得したと言えて
これを積んでいけば それは「マスターした」と言える様になるし
 そうすれば「世界基盤はもっと拡がる」。

これまで「それ」ができなかったのは
 「指す場所がわからなかった」
 「具体的な場所」だと思い込んでいたからで

 実際「そこ目的地」は現実世界には 無いし。

  「私の内側せかい」に しか ない
   からして
  「その特異点」を見出す為に こうして旅してきて
 「それを見付た」のである。


だから「そこ」を ピコンと指して。

 そんなくるくるを廻している間に
  用意されたティーセット

 そのシンプルな紋様を眺めながら
「これって お店から持ってきたのかな」、なんて
 呑気なことを 考えて いたので ある。





  白い 陶器肌に 紺色の 二本線

そのすっきりとした出立と合う、シンプルな紺のソファーに座りながら
 「ゆっくりと注がれる 紅い糞ブレンド」を 観る。

そして「そのぜんぶ」を 全身で感じて
 「そのいろんなこと」に 「細胞粒子が嬉しくふるえる」のを
 内側で視て。

「 いただきます。」

「はい、どうぞ。」

 スッと差し出されたカップを手に取り、先ずは「その味」を堪能するのだ。


 そう している間にも
「彼女が気配を読んでいる空気」は 優しく流れていて。

 私は それを 心地良く感じながら
  「本部長の作った糞ブレンドをイストリアが淹れてくれる贅沢」を
  心置きなく、味わう。

すると ちゃんと 「丁度いい タイミング」でせかいの風は流れて
 彼女が口火を切り、話が 始まるんだ。



「で。聞いてもいいかい、ここまで来てくれた、理由を。」

 そうやって「優しく訊いてくれる 薄茶の瞳」は
いつだって私の味方のいろ であり
 この旅の様々な場面で私の後押しをしてくれた「いろ」でも ある。


 だから  
  "せかいって やっぱり不思議だな"

   "面白いな"って 思いながら。


「私が「それ意思」を形にする為に」「待っていてくれる世界」を
 しっかりと見つめる。


 そう だって
 私が「これ目的」を 「ここで」「口にだして形にして」しまったならば。

 「せかいとの約束は 発動され」
 「本格的に「神話者」「記す者」「現すもの」」
 「
 
 その「目的は 果たされるからだ」。


     ああ  成る程?


だから その「真ん中に浮かんだ"光とかたちを繋げるもの"」、
 その「意味」に すっきりしてしっくりきて

 「いろんな 成る程」が整った眼で しっかりと薄茶の瞳を捉え
 ことばを紡いで いった。



「    私、とりあえず「今やっていること」を、纏めていこうと思うんです。 「こう思ったから こうして こうなった」みたいなやつ。」

「………成る程?それはいいね。」

 相変わらず「私の意味のわからないことば」を
読み取る瞳は正確で 「チキチキ」と回転して弾き出される様を目の前で観ているのは とても 楽しい。


「それは、あれだね?公表する、とかではないが………ああ、そうか「青の本」と同じなのだね。成る程、やはり、そう、なるか………。」

「   」

 なにが 「成る程そうなる」のかは
  わからなかったけど。

思ってなかったところから 「そう繋がった」のが面白くて
 「私達が 書くことが好きなこと」
  その意味が知れ とても興味深い。

そして
 確かにこれは「青の本と 同じ様になる」だろうし。

しかしもっと「望む者には 広く読まれ」
 「必要なところへ行き渡ることに なるだろう」。



「   成る程、そういうこと か。」

「ありがとう。きっと「私達の為」、とは君は言わないんだろうけど。それは確実に、後世の為になるよ。」

「   っ  ありがとうございます。」

 チラッとだけ「出そうになった謙遜」
それをシュッと引っ込めて。

真ん中にある「感謝だけ」を伝えて、二人で静かに
 ゆっくりとお茶を飲む。


 そして そう していると、なんだか
 「二人でお茶を飲んでいた 中二階の景色」が 浮かんできて。

 目が合った 薄茶の瞳に 「同じ色」が浮かんでいるのを観て
二人でクスクスと笑い、そこからはもう「普段の話」にスルリと切り替わる。


 だから そのぜんぶを 

  楽しんで ゆっくり飲み込みながら。

 
 いろんな色が映る 彼女の瞳を観て

   世界の景色を 味わっていたので ある。





 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。

火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。 王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。 そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。 エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。 それがこの国の終わりの始まりだった。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新! Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

処理中です...