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始まりの わたし
もっと
しおりを挟む何かを欲したことなどない
こころ とは
そんなものは
知らない。
しかし だが
なぜ
なぜか それ が
気になる。
「どうしたの」
いや
どうもしない
ただ
少し
それ を見て 満足する。
「だいじょうぶ だよ」
ああ
心配 とは ちがう
ただ
それ を
見て 気が済んだ。
「もう よる?」
いや まだだ。
少し 少しな
それ が それの胸が
上下している事を確認したかった
だけ
だ。 薬のこと が
あるから、な。
そうしてあのこが
私を見ても なにも
なにも言わなくなったころ
夜になった。
……………………………………
何故だか夜にならないと
あれは
与えてはいけないと
漠然と 思っていた
もしかしたら あれが 言ってたの か
わからないけど それが 自然
そうして 夜が やってきたことを
確かめると
私は
嬉々として 部屋へ向かった。
さあ
今日は どう かな?
そっと 跨がり
布を掴み 上げる
それが 見えるように
何故か 顔が みたい
そっと
腰を下ろす
「 ぅ 」
少し あたたかい
触れる 柔らかさ
少し前を突かれる 硬さ
ジワリ 滲む 薬
「あ」
微かに動く くち びる
ゾワリと背筋を上る 快
なんだ これは
はじ めて の
ジワリ滲む 薬
そのまま じっと
腰を下ろしていた。
もう一度 唇が 動かないものかと。
待っていた
何かを待つ事など
した事がない
しかし
その 一度きり。
「 」
仕方がない。
腰を浮かせ
垂れる 薬を 滴るに任せる
それが 止まると
そっと ベッドから下りた。
「ふぅん?」
なかなか。
また 明日。
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