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あれから何度か
しおりを挟むあれから何度か眼を瞑っているが
この前 瞼に映った 紫の光
いや 靄か
瞼を閉じると 真っ暗闇ではないが 闇
ソフトな闇 な
そこにモヤモヤと 浮かんでいたそれは
大きくなったり 小さくなったりして
意識しようとすると
捕らえられず
しかし
私の目の前に ある のだ
紫とは
昔から 高貴な色と言われたり
石でも アメシストが代表的
不思議な 高貴で神秘的なイメージ なのか?
私にとって 紫は
とても 人間味のある色だ
その 紫を纏いたいが為に
謀略 愛憎 血筋や 金
なんとなく
人間味のある 色なのだよ
何故だろうね
まあ それはいい
とりあえずまだ
お迎えは来ない様だ
まだかな
いや 待っているだけでは 駄目なのでは?
しかし
どうしたら
私の 俺の物語は
始まるのだろうな?
気付いたか
そう
何も 壊していない
変えていない
ただ 眼を瞑り 待つだけでは
何も始まりはしない
そう なんだよな
解ってる。
ならば。
行く か。
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