LIGHT

美黎

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身の うちに

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どう しょうもない何かを

 身のうちに抱え

誰もが生きている


 それは

 なにか


それも ひとそれぞれ違うだろう


 怒り 妬み 嫉み 憎しみ

 嫉妬 抑圧 喜び 悲しみ

 歓喜 至福 恍惚 焦燥



この  何かになりたい気持ち

 未だ なにでも ない

気持ちは

   一体 なんなんだ




「なにでもない」ワケは  無いのに

 「なにでもない」と思っている


それは。



なんだ。





俺達は ひとり ひとり

 みんな違って

    ひとり ひとり


 それだけで

 そう     「在るだけ」で。




      完成しているのに。




それ 一つで    芸術 なのに。




自然が創り出す 様々な 美


 雄大な  広大な  高く 深く

 繊細でいて 清々しく  尊い

 時には荒ぶる  その 活動すらも

 全ては 地球が創り出す  芸術であるというのに



 植物  動物  それも

 皆  それぞれ美しく 尊い


 緩やかな進化の中にある 完成された 美




その 一つである  私


 その 筈だろう?

 何故?

 そう思わない?

 そう 思えないのだ?


身のうちに 「自分は何者でも無い」という想いを当然のように抱え

雑に扱われる事を許し

「何者でもある」とされていものを 羨む



いや

違う


そうしているのは 誰でもなく

 そう    紛れもなく



        自分自身 なのだ




「あいつのくせに」
「気取ってる」
「何様」
「カッコつけ」
「スター気取り」
「勘違い」


そう 言ってくるのは誰


「あいつではない俺だ」
「所作が綺麗なだけだろう」
「俺様だ」
「カッコつけてなんぼ」
「俺の人生主役は俺」
「盛大なる勘違いが成功を生む」


そうだろう


俺の 私の    この 人生は。


     「自分が主役」なのだから。




外 に耳を傾けるな

内なる声を聞け


 お前の 真ん中は。

 なんと  言っている?



何も 言っていないか?


ならば。  練習が必要だろうな。



一緒に やろうじゃないか。

よし

   行くか。

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