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02.
しおりを挟む『人間カフェ』の営業時間が終わると、店内清掃と同時進行で人間達は一斉に風呂へ入れられる。この時間が、瀬野にとっては苦痛だった。
担当が割り決められているのか、毎回同じ人外生物が瀬野を丸洗いするのだが、こいつがとんだ変態痴漢野郎なのである。はじめは気のせいだと思い込もうとしたが、都合が悪かったのか1度だけ別の人外生物に身体を洗われた時、明らかに手つきが異なることに気づいてしまった。瀬野の入浴担当は、明確な意図をもって、やらしい触り方をしていやがったのだ。
「これはセクハラだぞ!」
広い洗い場で、それぞれ担当の人外生物に服を剥かれてごしごし犬を洗うように人間達がそこかしこで洗われてゆく中、瀬野だけが性的な手つきで身体を撫で回されている。
「触るな変態っ!」
どんなに大声で叫んでも、言葉が通じていない。
暴れると人間とは比べ物にならないくらいの怪力で抑えこまれて、泡に塗れたぬるぬるの手で性器を握られた。
「ぅーーや、め……ろっ!」
洗い場のタイルに押さえつけられながら、性器を緩々と上下に擦られる。
こんなことして、一体何が楽しいんだ。
普通の人間は、猫にこんなことしたいなんて思わない。
こうしてふとした時に、人間とは理解しあえない思考をもつ、人外の生物であるということを如実に知らしめてくる。
「ーーーーっ!」
目が合った金髪の少女が、青褪めた顔で視線を逸らした。反射的に、瀬野も目を伏せる。洗い場では老若男女関係なく皆裸に剥かれるので、思春期真っ盛りであろう年若い彼女も、可哀想に裸体を晒しているのである。彼女が見ないふりをしたように、瀬野も見ていないことにしてあげるべきだ。
あの娘じゃなくてよかったじゃないか。
まだ成人もしていないだろう、彼女じゃなくて。
こんな扱いを受けるのが、自分で。
こいつが、10代の少女ではなく43のおっさんに性的興奮を覚える変態野郎で、よかっーー
「いやよくはねえよくそが! 触るなっ!」
騒げば騒ぐほど注目を集めそうなものだが、この場にいるほとんどの人間が疲れ切った様子で心ここにあらずで、彼らを洗う人外生物は慣れたものとばかりに全く気にかける素振りもなくスルーだ。
「レサロヌ゙」
すっかり勃起して反り上がった陰茎を痛いくらい性急に扱きあげながら、荒い息を吐きかけられる。
「レサロヌ゙っ、レサロヌ゙っ、*********」
「何言ってるかわかんねえよっ!」
振り上げた腕は、あっさりと絡め取られて拘束された。
「くそ、くそくそくそくそっ、く……っぅ」
大勢の人間と人外生物が入り乱れる洗い場で、瀬野は堪えきれずにタイルに向けて射精した。
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