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しおりを挟む「そもそも、私、すきしか、だかない。私、セノ、すき。だから、だく、した。でも、セノ、だかれるしないと、くるしいから、私にだかれる。……そう、おもう、してた。でも、ちがう? セノ、私、すき? だから、だかれる? セノ、私、すき。だからーー」
「そうだよ! ユルシィのことが好きだから……っ!」
言い募るユルシィへ噛みつくように言葉を返したら、唇を塞がれた。抱き寄せられて、繰り返しキスされる。
「キス、とは、しあわせ。キス、とは、あい」
「そうだよ。好きなら、なんで、抱いてる時っ、キスして、くれなかった?」
喋る間にも、何度も何度も、唇を押し付けては離される。
「私のしゅぞく、キスするぶんか、ない」
一瞬の沈黙が走った。
深く、ため息をつく。
なるほど。
文化の違いってやつは盲点だった。
「じゃあ、ディープキスの経験もない?」
「でぃーぷきす??」
「口開けて」
ユルシィの顔にしゅっと線が走り、裂ける。くぱっと覗いた口の中に、瀬野は自身の舌を挿し入れた。
「*……*、……**、*」
舌を絡め、ほおの内側を撫でて上顎へ。翡翠色の外側と違ってぬるぬると温かい粘膜を味わう。感じてくれているのか、瀬野の腕を掴むユルシィの力は、ぎしぎしと痛むほど強かった。これは後でくっきりと痕が残るだろう。でも、それほどまで自分とのキスに夢中になってくれているのだと思うと、瀬野はたまらない心地になった。
スリットから露出した竿が、瀬野に当たってぶるんっと揺れる。すでに先走りで濡れていた。
「セノ、セノ……っ、」
「うん、いいよ、いいよ、ユルシィ。ーーっ」
ベッドに押し倒されて、翡翠色の巨体が乗り上げてくる。
何度も繰り返し押し付け合うキスを交わして、瀬野は枕元のボトルを手に取った。
「私、やる」
ボトルを奪われ、もう片方の手で腿の裏を持ち上げられる。顔を見せた窄まり目掛け、ボトルの中身の粘度ある潤滑油を浴びせられた。用のなくなったボトルは投げ捨てられる。
「……っん、……、ふ……、ぅ」
また唇を塞がれた。今度はユルシィの割れた舌を瀬野の口内に招き入れる。それと同時に、下の口にも指が招かれた。
「ぅ……、ん……っ、……ゅ」
ぐちゅぐちゅ鳴る音が、上の口から聞こえるのか、下の口から聞こえるのか、わからないほど感じている。
気持ちよくて、幸せで、愛に満ちている。
翡翠色の巨体に腕を回し、頭を抱いて唇を貪った。口の周りは唾液でべとべとで、でも不快ではなかった。むしろ、興奮する。昂った性器が、二人の身体に挟まれて、押し潰されているのも快感になる。
「セノ、いれる、いい?」
「うん」
指が引き抜かれ、張り詰めた怒張が押し当てられる。
「セノ、すき。だいすき」
「うん、俺も。好き。愛してる。だから、」
「いっぱい、愛して……っ」
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