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第二章 貴様、成り代わりだな
17.淋しさを抱く背中
キリノリアの護衛の皆様にも協力を募り、騒ぎ立てる魔王の娘になんとかお帰りいただいて、俺とジーグランドも二人で自宅へ帰ってきた。
夕食は作る気になれなくて外で軽く済ませている。
後は風呂入って寝るだけだ。
「……ベッド」
「風呂は」
「明日でいい」
脱ぎ散らかしながら寝室へ向かうジーグランドの後を、俺は抜け殻を回収しながら追う。
美しい裸体を晒してベッドに寝そべるジーグランドが、両腕を広げて待ち構えていた。俺は拾い集めた衣類を部屋の隅に置き、上から覆いかぶさるようにして腕の中に収まった。迎え入れてくれたジーグランドから、キスを受ける。ちゅっ、と軽い音を立てて離れようとしたら、うなじを押さえられて、もっと深いのを求められた。
「……したくなるから」
「私はしたいんだ」
キリノリアの件で疲れているだろうからと断ったつもりが、ジーグランドの方から積極的にディープキスを仕掛けてきて、そうなると正直な俺のイチモツはその気になってしまうので。
「ん……♡んん……♡」
とん、とん、とゆっくり穏やかに突く、ぬるま湯のようなセックスをした。
「は……♡ぁ♡……ア♡」
俺は一回だけ出して、濡れた中を二本の指で捏ねくり回しながら、ジーグランドの乳首に吸い付く。垂らした唾液を塗り込むように丁寧に舐めて、小さな粒を舌で転がす。指はくるみ大のしこりを挟んでは擦るのを繰り返した。ジーグランドの陰茎から、とろっと精液が溢れる。先ほどから、彼は甘イキを繰り返していた。
「ん……っ♡」
指を抜き、緩く勃ちあがっているジーグランドの陰茎を握る。
「あ♡……っ♡く♡ん♡」
雄への直接の刺激に、ジーグランドの腰が揺れた。
「あぁァアア……っ♡♡」
俺に乳首しゃぶられながら、ちんこ擦られて達したジーグランドは、本能的なものか、俺の手筒でちんこ扱くように腰を上下させて全部出し切った。
「ん。今日も最高にかわいかったよ」
並んで寝転んで、抱き寄せる。顔中にキスを降らせていると、惚けていたジーグランドも段々自分を取り戻してくる。この穏やかな時間を、存外俺は好いていた。他の魔族がいる時は、ジーグランド一人だけを相手にするわけにはいかないから、尚更に。そういえば――
「しばらくアンリーラは混ざってないし、シャンリルとも最近ご無沙汰だな……」
前までは複数プレイが当たり前だったのに、今ではジーグランドと一対一だ。
「私一人じゃ物足りないって?」
ジーグランドが横目に睨んでくる。俺は苦く微笑って、首を振った。
「いや、単に思っただけ。忙しいのかなって」
「忙しいさ。二人共自分だけの人間に夢中なんだ。おまえにはもう用はない」
「自分だけの人間……?」
もしかして、ジーグランドと結ばれる受けキャラだったはずの成り代わり少年が、他の魔族に買われていったから、原作の流れが乱れてシャンリルとアンリーラが原作開始後に出会うはずだったそれぞれの受けと、もう関係を持っている……?
「やはり私一人ではだめか……?」
「え……?」
「なんでもない」
そう言って、顔を背ける。俺に背中を向け、一言、寝ると告げた。
「……おやすみ、ジーグ」
俺は淋しさを抱いて丸まる背中に、そっと唇を押し当てた。
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