呪いを解くには【真実の愛】が必要です!

三川

文字の大きさ
9 / 36
第1章 呪われました!

09



「白状しろ手嶋」
「やったのか、やってないのか」
「真実を述べよ」

アナニスト共に威圧的な態度で取り囲まれ、とうとう手嶋は屈した。

「………………やった」

消え入りそうな声で答える。
アナニスト共はどよめき、次いで新たな仲間を歓迎した。

「ようこそアナニストの道へ」
「それでこそ俺達の手嶋」
「信じてたぞ」
「くそ……っ、なんで俺、やっちまったんだ……!」

このアホ三人の仲間入りを果たしたのかと思うと、後悔の念に堪えない。

しかし、やってしまったものはもうやってしまったのだ。

手嶋は自分のアナルでオナニーした。してしまった。
だって。こいつらに弄られてからというもの、ずっと尻が気になって気になって仕方なかったのだ。講義中もバイト中も食事中もほぼ一日中意識して。何をしていても全く集中できなかった。手嶋はアホ共の手によって、もう後戻りできない身体にされてしまったのだ。

「まじで俺達こんなことしてる場合じゃないんだぞ……」

逢崎の呪いの件は、全く解決されていない。このままでは逢崎は男しかいない世界で生きていくことになる。それはあまりにも可哀想だった。

「でも逢崎、最近レディのレの字も口にしてないぞ」
「ーーっ!?」
「確かに」

新沼の言葉に、手嶋は衝撃を受けた。多川も頷いている。

「なんか最近地獄に慣れてきた」
「やばいこと言ってる」
「逢崎がやばい」
「重症だ」

逢崎は一人平然としていた。

「この間、一回実家帰ったんだけど、普段ゴリラを見慣れすぎて角刈りゴリラを自分のお母さんとして受けとめる余裕ができていた」
「やばいやばい」
「麻痺してきてるな」
「逢崎……おまえ……」
「なんかもうゴリラを受け入れてる自分がいる」
「本格的にやばいぞこれは」

よく見ると、逢崎の目は死んでいた。

「っていうか、レディってゴリラだったんじゃね?」
「やばい!」
「正気に戻れ!」
「逢崎! こっち見ろ!」
「もうこのまま地獄で生きていってもいいと思えてきた」

これはまじでやばい。
手嶋は逢崎の肩を掴んで揺さぶった。

「しっかりしろ! おまえは女がいないと生きていけないはずだ! 自分を見失うな!」
「そうだそうだ!」
「逢崎の持ち味は女好きなとこだろうが!」
「そうだったっけなあ……?」
「く……っ、一体どうしてこんなことに……!」

多川が悔しそうになんか言ってるが、大元の原因はおまえである。
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

俺以外を見るのは許さないから

朝飛
BL
赤池凌平は、成瀬真介と出会い、緩やかに親交を深めてやがて恋人同士になるのだったが、時折違和感を抱いていた。  その違和感の正体が明らかになる時には、もう何もかも手遅れになってしまい……。 (女性と付き合うシーンもあります。) ※ネオページ、エブリスタにも同時掲載中。マイペースに更新します。

殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?

krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」 突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。 なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!? 全力すれ違いラブコメファンタジーBL! 支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。

長年仮番として務めてきましたが、王子は正式な番を娶るそうです

けふ
BL
王都を守る巨大結界は、王族の魔力によって維持されている。 第二王子アデルの傍らには、常に一人の騎士がいた。 近衛騎士レオン。 彼は長年、王子の「仮番」として特別な任務を担っている。 しかし王子は、他国の王女との正式な番契約が決まってしまった。 仮番の役目は、そこで終わるはずだった。 だが結界塔で行われる儀式の中で、 二人の関係は次第に変わり始める。 王族と騎士。 主と臣下。 越えてはならない境界を前にしても、 王子は騎士の手を取る。 「共に立て」 ※オメガバースではありません ※ふんわり読んでください ※なんでも許せる方向け ※イラストはChatGPTさん

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

キミと2回目の恋をしよう

なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。 彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。 彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。 「どこかに旅行だったの?」 傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。 彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。 彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが… 彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?

魔性の男

久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。