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第1章 呪われました!
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「白状しろ手嶋」
「やったのか、やってないのか」
「真実を述べよ」
アナニスト共に威圧的な態度で取り囲まれ、とうとう手嶋は屈した。
「………………やった」
消え入りそうな声で答える。
アナニスト共はどよめき、次いで新たな仲間を歓迎した。
「ようこそアナニストの道へ」
「それでこそ俺達の手嶋」
「信じてたぞ」
「くそ……っ、なんで俺、やっちまったんだ……!」
このアホ三人の仲間入りを果たしたのかと思うと、後悔の念に堪えない。
しかし、やってしまったものはもうやってしまったのだ。
手嶋は自分のアナルでオナニーした。してしまった。
だって。こいつらに弄られてからというもの、ずっと尻が気になって気になって仕方なかったのだ。講義中もバイト中も食事中もほぼ一日中意識して。何をしていても全く集中できなかった。手嶋はアホ共の手によって、もう後戻りできない身体にされてしまったのだ。
「まじで俺達こんなことしてる場合じゃないんだぞ……」
逢崎の呪いの件は、全く解決されていない。このままでは逢崎は男しかいない世界で生きていくことになる。それはあまりにも可哀想だった。
「でも逢崎、最近レディのレの字も口にしてないぞ」
「ーーっ!?」
「確かに」
新沼の言葉に、手嶋は衝撃を受けた。多川も頷いている。
「なんか最近地獄に慣れてきた」
「やばいこと言ってる」
「逢崎がやばい」
「重症だ」
逢崎は一人平然としていた。
「この間、一回実家帰ったんだけど、普段ゴリラを見慣れすぎて角刈りゴリラを自分のお母さんとして受けとめる余裕ができていた」
「やばいやばい」
「麻痺してきてるな」
「逢崎……おまえ……」
「なんかもうゴリラを受け入れてる自分がいる」
「本格的にやばいぞこれは」
よく見ると、逢崎の目は死んでいた。
「っていうか、レディってゴリラだったんじゃね?」
「やばい!」
「正気に戻れ!」
「逢崎! こっち見ろ!」
「もうこのまま地獄で生きていってもいいと思えてきた」
これはまじでやばい。
手嶋は逢崎の肩を掴んで揺さぶった。
「しっかりしろ! おまえは女がいないと生きていけないはずだ! 自分を見失うな!」
「そうだそうだ!」
「逢崎の持ち味は女好きなとこだろうが!」
「そうだったっけなあ……?」
「く……っ、一体どうしてこんなことに……!」
多川が悔しそうになんか言ってるが、大元の原因はおまえである。
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