呪いを解くには【真実の愛】が必要です!

三川

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第2章 愛されました!

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新沼と多川がバイト先の旅館から帰ってきた。

「土産は?」
「土産などない」
「遊びに行ったんじゃねえんだぞ」
「おかえり」
「ただいま~」
「っていうか、なんでおまえらは当然の顔して俺んちに帰ってくるんだ」
「今更だろ」
「今更だな」

何かあれば集合するのは一人暮らしの逢崎か多川の家である。今日は逢崎の家で手嶋が飯作ってるところに新沼と多川が帰ってきた。

「晩飯何?」
「おまえらの分ないぞ」
「なんで!?」
「帰ってくるって連絡入れてこないからだろ」
「新沼! 俺ら飯ないって」
「えー!?」
「えーじゃない」

新沼が勝手に冷蔵庫を漁りだした。多川も冷凍庫を物色し始める。

「なんもねえな……」
「アイスあった」
「俺のアイスだぞ!」

逢崎が多川にヘッドロックを仕掛け、新沼が足四の字固めをしようと四苦八苦する。結局できずにとぼとぼトイレ行った。

「飯できたぞ運べ」
「焼きそば!」

結局、三人前作った焼きそばを四人で分けた。






「聞いてくれよ」
「どうした」
「こいつ、」

多川が新沼を親指でさす。

「俺のケツは掘っといて自分は掘られるの嫌だっつうんだよアナニストのくせによお」
「まだ童貞卒業諦めてなかったのか」
「残念、おまえは一生童貞だ」
「まだ希望はあるだろ! べつに俺は新沼じゃなくてもいいんだ! 逢崎!」
「お断りします」

大きく腕でバッテンを作った逢崎には早々に見切りをつけ、多川の縋る眼差しは手嶋をロックオンした。

「手嶋……」
「だめだ」

手嶋が拒否する前に逢崎が割って入ってきた。

「逢崎はだめなんだろ、わかってる」
「手嶋もだめだ」
「ホワ~イ?」
「手嶋の意思はどうなる。抱かれたいかもしれないだろ」
「抱かれたいとしたら相手は俺じゃなきゃ困る」

新沼と多川がぽかんとして、顔を見合わせた。真剣な逢崎とどういう顔していいかわからない手嶋を見比べて、交互に指差す。

「え? え? おまえら、そういう?」
「え? まじで? え?」
「そうだ」
「いや、全然そうだけどそうじゃない」

頷いた逢崎の頭を小突いて、否定する。

「どっちなんだよ」
「俺は手嶋と恋人になってセックスしたい」
「ひょえー……」
「ひゃわー……」

新沼と多川の頭は容量をオーバーしたらしい。アホ丸出しの顔になって固まった。
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