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第2章 愛されました!
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しおりを挟む「あとは若い二人でごゆっくり~」
「しっぽり真実の愛を確かめ合うがいいわ」
散々囃し立てた後、新沼と多川が帰っていき。
二人きりにされた部屋で、逢崎は満足げにベッドに寝転がった。幸せのため息を吐き、にやにやしながら目蓋を閉じる。
「何寝ようとしてるんだ逢崎」
「なんだなんだどうした」
手嶋に胸ぐら掴まれて引き起こされた逢崎は、本気でわかってない顔をしていた。
「ここまでお膳立てされておいてそのまま寝る気か?」
「え、いや、だって俺今すごい幸せな夢見れそうだし……」
「俺は眠れないんだよおまえのせいで」
「俺?」
わかってない。
こいつは何もわかってない。
手嶋がどれだけこの時を待ち望んでいたか、全くわかっていないのだ。
「おまえが散々人の尻弄くり回した後放置してくれたおかげでなあ、こっちは尻が疼いて疼いて仕方なかったんだよ! 責任取れよ馬鹿!」
逢崎がぽかんとする。いたたまれなくなった手嶋が目を逸らすと、手首を掴まれた。熱く、力強い手だった。
「責任取らせてくれ、手嶋」
気持ちいい。
気持ちいい。
気持ちいい。
脳みそが蕩けたように、そればっかりが頭を踊る。
じゅるるる、と強くペニスを吸われた。こみ上げる解放の予感を堪える。
先走りと溢れた唾液を啜る音がした。
逢崎の口に収まりきらない部分は、手で扱かれる。それと同時に、蕩けた後孔を指で掻き混ぜられた。
「ぁ……、ん……っ、く、ぅゔぅんっ!」
尿道口をぐりぐり舌先で抉られて、今度こそ吐精した。口の中に放たれた精を、逢崎は自分の手に吐き出すと、手嶋の後孔に塗りつけた。そしてまた、指を挿入してくる。今度は三本で、押し広げるように動かす。
「も、ちん、こ……っ、いれろ……」
「いいのか」
「い、い……」
「本当にいいんだな?」
「いい……っ」
腕で自分の顔を隠すようにして頷く。
逢崎が着衣を脱ぎ、コンドームを慣れた様子で装着して、手嶋の脚を抱えた。後孔に切っ先が触れる。
「手嶋、顔」
「……何」
「顔、見えない。腕どけろ」
ゆっくりと従うと、ぎらぎら劣情に光る瞳が手嶋を焦がすほど熱く見つめていた。
欲情している顔だ。
男に、ではなく。
手嶋に、だ。
ぐ、と肉輪を押し広げて、亀頭が侵入してくる。さんざん弄られまくったアナルは、難なく呑み込んでいった。
「く……、気持ちぃ……っ」
手嶋に全て収めきって、逢崎が顔を歪めて唸る。
自然と腰が揺れていた。
小刻みに動きだす。
キスで口を塞がれて、喘ぎが逢崎に呑み込まれた。
手嶋の腰を掴み直し、また口づけられる。
「ん……っ、ん……っ」
優しく奥をトントン突かれていると、鼻にかかったような声が漏れた。我ながら笑ってしまうような滑稽な声だった。でも、腹に埋められている逢崎の肉棒は、興奮したように凶暴さを増した。
「手嶋」
「っん、ん、」
「手嶋、手嶋」
「っぅ、ん、ぅん」
「手嶋、手嶋、好きだよ」
好きだよ。
繰り返し、繰り返し、耳元で囁かれる。
そのたびに、ぎゅっ、ぎゅっ、と手嶋はアナルを締めた。
「愛してるよ」
一際強く食い締めたペニスが、手嶋の腹の中で弾けた。
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