呪いを解くには【真実の愛】が必要です!

三川

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第2章 愛されました!

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「あんたが平田さんか」
「おのれ平田さん」
「ちくしょうめ平田さん」
「なんなんだい、この子ら」

いつもの喫茶店で見知らぬ男子大学生三人組に囲まれた平田は、苦笑して手嶋を見た。

「多川と新沼と逢崎です」
「きみが逢崎くん」

平田に反応された逢崎は、変顔で返した。多川と新沼も逢崎に倣う。

「なんだかよくわからないけど、誠一郎くん、うまくいったみたいで、よかったね」

平田は悪びれもせずにこっと笑い、カウンター席についてナポリタンを注文した。マスターが請け負って、調理を始める。

逢崎達もカウンター席に並んで座り、平田を威嚇しながらメニューを広げた。

「で、その後どうなんだよ」

多川が平田に向かってしゃくれ顔をしながら、逢崎に言った。

「レディはゴリラのままなのか」

新沼も平田に向かって寄り目をしながら、逢崎に尋ねた。

「それはもういいんだ」

逢崎はカウンターに置かれた手嶋の手を握り、手嶋を見つめて微笑む。
やっぱり無駄に面が良い。

「世界にレディがいなくて男ばっかり溢れてても、俺には手嶋がいる」

手嶋の口元も自然と綻ぶ。

「俺は手嶋がいれば、レディはもう、いいよ」

それは、手嶋への愛だった。

「手嶋の愛があれば、世界にレディが一人もいなくても、生きていける」

めいいっぱいの愛だった。

「手嶋が俺を愛してて、俺が手嶋を愛してるなら。呪いなんて、どうでもいいんだ」



熱烈だね。
平田が呟いた。

その時だった。



「ーー!?」

逢崎が急に振り返った。店内を見回して、客の顔を確認する。

「どうした逢崎」
「なんだなんだ」
「…………解けた」
「は?」
「はあ?」
「はあ!?」
「なんで今?」
「わからん。さっぱりわからん」

新沼と多川が首を傾げる。

「そりゃ、決まってるだろ」

逢崎は女がいるのに口説きもせず、手嶋の手を握り、手嶋の目を熱心に見つめ、手嶋だけに微笑んだ。




「これが【真実の愛】ってやつだからだ」
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