封魔剣舞 - 倒した魔物を魔石化する剣技と「魔石ガチャ」で冒険者無双 -

花京院 光

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第一章「迷宮都市ベーレント編」

第五話「封魔剣舞」

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 師匠の部屋を出て、二階にある洗濯室で師匠の服を洗う。まさか冒険者を目指して旅に出て女性の下着を洗う事になるとは思わなかった。師匠はクールな見た目とは裏腹に、レースが付いた可愛らしい下着を身に着けているんだな。

 Fカップの大きすぎるブラジャーから師匠の胸のサイズを想像して一人で興奮していると、部屋から師匠が俺を呼ぶ声が聞こえた。洗濯物を干してから師匠の部屋に入ると、タオルを巻いただけの師匠が俺を待っていた。

「遅いぞ、呼んだらすぐに来い」
「師匠は本当に人使いが荒いんですね」
「私の事は師匠ではなくエレオノーレ様と呼ぶんだぞ。一応騎士爵を持つ準貴族だからな。特別に名前で呼ぶ事を許可する」
「ありがとうございます……」
「ユリウス、これから剣舞を見せる。一度しか見せないからよく覚えておく様に」
「剣舞とは何ですか? それが封魔師の仕事と何か関係あるんですか?」
「大いにあるとも。封魔石宝流は剣舞から派生した剣術。今より八百年程前、獣人奴隷が踊りに見せかけながら剣術を学び始めた」
「剣舞から派生した剣術ですか」
「そうだ。当時は獣人は人間として扱われていなかったらしい。来る日も来る日も人間にこき使われていた奴隷が、主人の目を盗みながら剣術を編み出した。奴隷は木剣を持ちながら舞い、主人を喜ばせた。それが封魔剣舞の起源なんだ」
「そんな歴史があったんですね」

 エレオノーレ様は俺に服を選ぶ様にと言うと、俺は彼女に似合いそうな服を適当に選んで渡した。もちろん下着もセットでだ。ピンク色の下着をエレオノーレ様の体を見ない様に渡すと、彼女は恥じらいもせずにタオルを床に捨て、豪快に着替え始めた。

「魔物と戦う力を持たない奴隷が長い年月を掛けて主人の目を盗みながら技を伝承し、剣舞として昇華させた。封魔剣舞ふうまけんぶとは奴隷が作り上げた魔物を封じるための剣技。当時の奴隷は人間の命令で魔物が巣食う森に入り、土地の開拓を行っていた。奴隷は使い捨ての労働力でしかなかったんだ」
「恐ろしい時代ですね。奴隷は魔物の脅威に怯えながら開拓をしていたんですね」
「そうだ。奴隷の主人は人間が使い古した刀を渡した。勿論、剣術に心得がない獣人奴隷には使いこなせなかった。それでも奴隷達は魔物と戦い続けながら、人間のために土地の開拓を続けた。奴隷達は様々な魔物を狩り続け、やがて魔物に対抗する力を得た」

 奴隷は主人の目を盗んで剣技を学ぶのではなく、舞に見せかけて剣技を学んでいたのだろう。

「奴隷の主人は奴隷達が自分に舞いを披露していると思っていたんですね」
「そうだ。既に主人を殺めるだけの力を得た三人の獣人奴隷が木剣を使って剣舞を披露した。そして獣人奴隷は大勢の奴隷の飼い主が集まる祭典で全ての人間を殺めた。魔物を退けるために代々受け継がれてきた封魔剣舞は奴隷を侍らせているだけの人間を殺すには十分すぎる程の力があったのだ」
「奴隷の反乱は聞いた事がありますが、封魔師の元祖が獣人奴隷だったとは知りませんでした」
「歴史に精通している者以外は知らないだろうな。それから三人の奴隷は大陸中を旅して獣人奴隷を開放して回った。ラース暦850年。獣人奴隷を開放した三人の英雄達は流派を設立した。そのうちの一つが封魔石宝流ふうませきほうりゅう。獣人達は開拓の際に多くの魔物を切り、斬撃と同時に魔物を魔石化する技術を編み出した」

 話し込んでいるとすっかり外は暗くなり、エレオノーレ様は広い室内の天井に火属性の魔石を浮かべた。それからカーテンを閉めると、魔石の中で燃える優しい炎がエレオノーレ様の銀色の髪を幻想的に照らした。

「封魔剣舞を披露する。この舞いの中には六種類の剣技と一種類の魔法陣の書き方が含まれている。よく見て覚える様に」

 小さな魔石が照らす薄暗い空間の中で、エレオノーレ様は刀を持ち、ゆっくりと剣舞を始めた。剣に心得がない俺が見てもエレオノーレ様の剣技は圧倒的で、舞いの中に数々の剣技が含まれている事が分かる。

 抜刀術から始まり、剣圧だけで体が吹き飛びそうになる程の垂直切り。美しく円を描きながら敵を切る回転切りや、目にも留まらぬ速度の突き。剣から魔力の刃を飛ばす技や、高速の連撃など。

 エレオノーレ様は美しく舞いながら剣技を披露した後に、切っ先から銀色の魔力を放出して床に魔法陣を書いた。

「封魔剣舞は四種類の基本的な剣技とそれから派生した二種類の斬撃、そして魔物を封印する力を持つ封魔陣ふうまじんで構成されている。これを四閃二斬一陣よんせんにざんいちじんと言う。来月の継承者試験で生き延びた者だけが私の技を全て習得出来る機会を得る。勿論、半年間という短い時間で全ての技を完璧に習得する事は難しいだろうが、それでも封魔剣舞を学び続ければSランクの冒険者程度にはなれるだろう」
「え? Sランクの冒険者程度ですか?」
「そうだ。Sランクの魔物を一体倒せばSランクの称号を得る。簡単だろう? ただ魔物を狩ればいいだけなのだからな。命があればいくらでも強くなれる。私は強くなる機会を失った。徐々に弱化する自分に耐えながらも後継者を探さねばならない。ユリウス。いかなる戦いにも負けるなよ。私の様になるな」

 そう言って彼女は微笑みながら俺を見つめると、俺はエレオノーレ様が持つ刀が震えている事に気が付いた。きっとヒュドラの呪いが体を蝕んでいるのだろう。エレオノーレ様が静かに涙を流すと、俺は彼女から刀を受け取り、壁に立てかけた。

「今日はもう疲れた。明日は朝六時に起こしてくれ。ユリウスはこの部屋で眠るんだ」
「俺もエレオノーレ様と一緒に眠るんですか?」
「そうだ。それでは私は眠る……」

 そしてエレオノーレ様は天蓋付きのベッドに倒れこむと、すぐに寝息を立てた。俺に封魔剣舞を見せるために随分体力を消耗したのだろう。魔法道具の力に頼るだけの男にはなりたくない。すぐにでも剣の稽古を始めよう。

 俺はエレオノーレ様の部屋を出ると、階段を下りて弟子達が寝泊まりする大広間に入った。屋敷の構造上、この場所を抜けなければ外には出られないのだ。むさくるしい剣客達が俺を睨みつけると、一人の大男が立ちはだかった。

「どうしてお前みたいな男がクライン師匠の部屋に入っているんだ?」
「……」

 エレオノーレ様が涙を流した時、俺は無性に悲しくなった。俺が強ければ彼女を救えるのだろうか。年齢も五歳しか離れていないのに、俺はエレオノーレ様と圧倒的な強さの違いを思い知った。強くなりたいと思ったのだ。

 魔石砲の力では成り上がりたくない。剣と魔法道具を使いこなす最高の封魔師になろう。それが俺の新たな夢だ。

「おい! このダリウス様を無視するとはどういう事だ? お前みたいな子供が封魔石宝流を継承出来るとでも思ってるのか?」
「どいて下さい。争うつもりはありません」

 腰にブロードソードを差した身長百九十センチ程の男が俺の前に仁王立ちしている。どうやっても俺を通すつもりはないのだろう。男が剣に手を掛けた瞬間、俺は左手を男に向けた。

「ファイア!」

 男が抜刀するよりも早く魔法を唱え、炎を放った。男の体は瞬く間に燃え上がったが、仲間が水の魔法を放って火を消し、男は怒り狂ってブロードソードを引き抜いた。

「ぶち殺してやる! どうせ来月の継承者試験で俺以外の全ての弟子が命を落とすんだ! ここで殺してもいいだろう!」

 男が目にも留まらぬ速度で俺の間合いに入ると、左の拳を俺の腹部に叩き込んだ。あまりにも威力が高すぎる一撃に膝を着くと、男は右手に持ったブロードソードを振り上げた。魔石砲を使うしかない。慌ててホルスターから魔石砲を抜いて魔力を込める。

「ファイアボルト!」

 銃口から鋭い炎の矢が飛び出し、男の右肩を貫くと、男は痛みを堪えながらもゆっくりと近づいてきた。肩を貫かれても殺意が衰える事もない。これが自分よりも遥かに格上の男の強さなのか。

 剣を左手に持ち替えた男が再び踏み込んだ瞬間、俺は敵の足元に銃口を向けた。

「アースウォール!」

 土の壁が男を拒む様に現れたが、男はバターを切る様に壁を切り裂いた。圧倒的に実力が離れている。俺はこんなところで殺されるのか? 大広間で眠っていた剣客達も目を覚まし、どちらに加勢する事もなく、俺達の殺し合いを傍観している。

 弟子が減れば自分達が封魔石宝流の継承者になれる確率が上がるのだ。わざわざ戦いを止める者は居ないだろう。だらしなく髭を伸ばした大男は肩から血を流しながらも、獣の様な目つきで俺を睨み、再び武器を振り上げた。

 瞬間、背後から禍々しい魔力が流れ、あまりの魔力の強さに背筋が凍りついた。Sランクの父ですら及ばない圧倒的な魔力に、大広間に居る男達が青ざめた表情を浮かべ、二階に続く階段を見つめた。
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