封魔剣舞 - 倒した魔物を魔石化する剣技と「魔石ガチャ」で冒険者無双 -

花京院 光

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第三章「迷宮都市アイゼンシュタイン編」

第五十九話「勇者の務め」

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 正門を守っていた衛兵が血相を変えて駆けつけてくると、俺は彼の只ならぬ表情を見て事態を悟った。恐らく魔物が街を襲撃しているのだろう。

「勇者様! 街にドラゴニュートの群れが侵入しました! 是非お力をお貸し下さい!」

 路上生活者達は俺の正体を知って愕然とした表情を浮かべた。俺は国王陛下から頂いた勇者の首飾りに口づけをすると、ファルケンハイン王国の勇者としてシュリーフェン王国の国民を守るために己の剣を振るう決意をした。

「すぐに市民の避難を呼びかけて下さい! ドラゴニュートは私が仕留めます」

 羽根付きグリーヴに力を込めて跳躍し、民家に飛び乗ると路上生活者達が歓喜の声を上げた。市民達は異変に気が付いて逃げ出す者も居れば、呑気に買い物を続ける者も居る。

 上空には三体のドラゴニュートが旋回している。Bランク、風属性のドラゴニュート。固有魔法は風の魔力から作り上げた十字の刃を飛ばすウィンドクロス。

 緑色の皮膚をした人間に近い魔物が上空から標的を定めると、買い物中の家族に向かって急降下を始めた。背中には翼が生えており、爪は驚く程鋭利で、手にはクレイモアを持っている。人間を殺めて喰らう魔物だと図鑑で読んだ事があったが、実際に目にするのは初めてだ。

 見張り塔で警備をしていた衛兵達がファイアボルトやアイスジャベリン等の魔法を放ってドラゴニュートを落とそうとしたが、衛兵の魔法はBランクのドラゴニュートには一切通用しなかった。どんな攻撃魔法を放ってもドラゴニュートがクレイモアで魔法を叩き斬ったのだ。

 急降下を始めたドラゴニュートに対し、俺は民家から飛び降りて家族の前に立った。せっかくの休暇に人を殺されてたまるか。俺は久しぶりの旅行に来ているのだ。二カ月間の冬休みを満喫するために、見知らぬ土地で路上生活者達と楽しく酒を飲んで語り合っていたところを邪魔するとは。

 ドラゴニュートが両刃の剣を振り上げると、俺は一瞬で距離を詰めて拳に火の魔力を纏わせた。体重を乗せた全力の一撃をドラゴニュートの腹部に叩き込むと、拳がドラゴニュートの腹部を貫いた。Bランクの魔物とはこの程度の強さだったのだろうか。それとも俺が強くなりすぎたのだろうか。

 魔力を乗せた拳の一撃は通常の攻撃よりも遥かに威力が高い。緑色の鱗に覆われたドラゴンと人間の中間種、ドラゴニュートの皮膚を軽々と貫いたのだ。ドラゴニュートは人間に体を貫かれた事に驚愕している様だ。穴が開いた腹部と俺の顔を交互に見つめている。

「失せろ……祝日を台無しにする気か?」
「人間風情が……」

 ドラゴニュートが口から血を流すと、俺は体内から火の魔力を掻き集めて両手に溜め、ドラゴニュートに向けて魔力を放出した。

「フレイム!」

 瞬間、爆発的な炎がドラゴニュートの全身を包み込んだ。Bランク程度の魔物では流石に俺の相手にはならないのだろう。あまりにも弱すぎるドラゴニュートに呆れながら石宝刀を引き抜く。

「円月閃!」

 石宝刀で回転切りを放ち、ドラゴニュートの肉体を真っ二つに切り裂くと、炎に包まれていたドラゴニュートの肉体が魔石に変わった。やはり魔石化の力は便利だ。買い物袋を抱えた市民達が俺の戦いを見届けると、熱狂的な拍手を送ってくれた。

「ドラゴニュートを殴り抜く冒険者が居たなんて! まるでファルケンハイン王国の勇者の様だ!」
「どこのギルドの冒険者だ? Bランクの魔物をいとも簡単に仕留めるなんて!」

 市民達に避難を呼びかけてから再び民家の上に飛び乗る。魔石をマジックバックに仕舞い、残る二体のドラゴニュートを探すと、一体のドラゴニュートが路地で少女を追い詰めている事に気が付いた。

 もう一体のドラゴニュートは冒険者の群れに囲まれ、一斉攻撃を受けている。衛兵と冒険者が協力して攻撃を仕掛けているのだ。今俺が助けなければならないのは少女の方だ。

 小柄の少女が震えながらドラゴニュートを見上げており、ドラゴニュートがクレイモアを振り上げ、少女の命を奪おうとした瞬間、俺は両手から火の魔力を炸裂させ、高速で地面に落下した。

 少女の前に着地した時、ドラゴニュートがクレイモアを振り下ろした。瞬間、俺は魔石砲を引き抜いてドラゴニュートの顔面に向けた。借りるぞ、デュラハンの魔法……。

「ブラッドクロス!」

 闇属性の十字架状の刃が銃口から飛び出すと、ドラゴニュートは翼を開いて飛び上がり、再び上空でクレイモアを振り下ろした。

「ウィンドクロス!」

 ドラゴニュートの固有魔法とデュラハンの固有魔法が空中で激突すると、俺は魔石砲の引き金を引いた。

「サンダーボルト!」

 上空からAランク・ベヒモスの固有魔法である雷撃が炸裂すると、ドラゴニュートの肉体を木っ端みじんに吹き飛ばした。レベル108まで鍛え上げた俺が放つサンダーボルトの魔法は大抵の魔物を一撃で仕留める威力がある。

 勿論、魔力の消費は多く、連発するのは困難だ。サンダーボルトは一撃必殺の攻撃魔法。体内の魔力が一気に消滅すると、俺は膝を付いてドラゴニュートの死骸を見つめた。残る一体のドラゴニュートは冒険者達と衛兵が仕留めたのだろう。

 遠くの方から市民達の熱狂的な拍手が上がった。俺がドラゴニュートを二体討伐していなかったら、一体何人の市民が命を落としていたのだろうか。この街の冒険者と衛兵はあまりにも弱い。これではとてもAランクのゲイザーを討伐出来ないだろう。

「助けて下さってありがとうございます……」
「怪我はないか?」

 身長百四十センチ程だろうか、幼い少女がエメラルド色の瞳に涙を浮かべて俺を見上げている。魔法に心得があるのだろう、震えながら杖を握っており、飛び散ったドラゴニュートに肉片を見ると、静かに意識を失った。

 きっと緊張が限界に達していたのだろう。Bランクの魔物に追い詰められて平静を保てる者は少ない。サンダーボルトによって命を落としたドラゴニュートは魔石持ちの個体だったのか、肉片の中に小さな魔石を見つけた。

 俺は少女を自宅まで送るために彼女の鞄を開けた。こんな場所に放置しておけば犯罪者に狙われるかもしれないので、彼女の自宅を調べて送り届ける事にしたのだ。鞄の中には彼女の身分を証明するギルドカードが入っていた。

『Lv.15 Dランク 魔法道具屋 エルザ・シュヴァルツ』
 属性:【水】【氷】【聖】
 魔法:ウォーター ウォーターボール アイス アイスショット アイスウォール ホーリー ヒール クラフト
 装備:クラフトリング ローブ 杖

 Dランクの魔法道具屋、名前はエルザ・シュヴァルツ。魔法の項目にはクラフトの魔法が表示されている。クラフトの魔法は溶かした金属から自在に道具を造形する魔法で、王都イスターツでもクラフトの魔法の使い手は一人しかいない。レーネの父であるノイラート公爵だけなのだ。

 彼女は非常に希少な魔法の使い手でありながら、使用出来る魔法の種類も多い。恐らく年齢は十四歳程だろう。まだ若いのに三種類の属性を使いこなせる彼女はボリスやヘンリエッテを超える魔法の天才なのだ。

 全ての人間、生物は一種類の属性を持ってこの世に生を受ける。魔術師の素質を持つ者は二種類の属性を持って生まれる場合もあるが、生まれながらに三種類の属性を持っている者は居ない。恐らく少女は魔法の天才なのだろう。こんなに幼く、レベルも低いのに三種類の属性を使いこなす事が出来るのだ。

 鍛錬を積んだ魔術師が使用出来る属性が多いなら自然な事だが、まだレベル15の彼女が三種類もの属性を得ているのだ。魔法の天才という言葉では彼女の実力を表現出来ない。神童とでも言うべきだろうか。

 迷宮都市アイゼンシュタインで天才的な少女と出会えたのは偶然なのだろうか。それとも運命の導きなのだろうか。まずは少女を自宅まで送り届けよう。鞄の中には彼女の自宅を特定出来る物はなかった。

 俺は少女を背負いながら市民に声をかけ、彼女の自宅を聞いて回った。市民達は俺を不審がっていたが、ギルドカードを見せて勇者の身分を証明すると、市民達が一軒の魔法道具屋まで案内してくれた。

 木造の小さな魔法道具屋の扉を開けて店内に入る。店内には殆ど商品が展示されていない。商品棚には固焼きビスケットがいくつか乗っているだけだ。この魔法道具屋は本当に営業しているのだろうか。

 固焼きビスケットの値段は十個で百ゴールド。冒険者が好んで食べる日持ちするビスケットは実家の魔法道具屋でも販売していた。母が焼いた固焼きビスケットはギーレン村では人気があり、俺は幼い頃からおやつは固焼きビスケットと決まっていたのだ。

 魔法道具が一つも展示されてない店内を見渡すと、店の隅に二階に続く階段を見つけた。きっと二階が自宅になっているのだろう。一階には工房と倉庫があるだけで他には何もない。二階に続く階段を上がると、そこは居間になっていた。大きなテーブルが中央に置かれており、壁際には古ぼけたソファが置いてある。

 壁には一枚の肖像画が掛かっている。家族の肖像画だろうか、少女と両親が絵の中から俺に微笑みかけている。そして少女が小さなガーゴイルを抱きしめているのだ。きっと家族の誰かがガーゴイルと召喚契約を結んでいたのだろう。俺はソファに少女を寝かせると、静かに一階に降りた。

 実家の魔法道具屋も両親が仕事を辞めればこんなに虚しい空間になるのだろうか。固焼きビスケット以外の商品がない店内は随分寂しく、カウンターは綺麗に磨かれているが、商品棚には埃が積もっている。

 きっとこの家に少女の両親は居ないのだろう。少女以外の魔力も感じない。これ以上少女の生活に踏み込む事は出来ない。俺は不意に母が焼いてくれた固焼きビスケットの味を思い出し、店内に売れ残っていた固焼きビスケットを手に取った。

 水分を失って固くなったビスケットをかじると、素朴な風味に思わず懐かしさがこみ上げてきた。全ての固焼きビスケットを紙袋に詰めてから代金をカウンターに置く。

 錬金術師の指環が輝くと、ガチャが楽し気に店内を見つめた。小さなオリハルコン製の箱が器用に二足歩行しながらまるで生き物の様に店内を見渡しているのだ。何度見てもガチャが動いている姿が不思議で仕方がない。

「寂しい店だね。シュタインの魔法道具屋とは大違いだ」
「そうだね、急に両親に会いたくなったよ」
「僕もギルベルトに会いたいよ。ユリウス、今日はこれからどうするんだい?」
「宿を探しに行くよ。それからこの街のお酒と料理も食べたいな」
「僕はいつも指環になってユリウスを見守っているからね。さっきの戦闘も見事だった。接近戦では既にユリウスはギルベルトに勝っているよ。最高の冒険者になったんだね」
「ありがとう。だけどまだ満足していないよ。俺の目標はエレオノーレ様だからね」

 再びガチャが輝くと、オリハルコン製の指輪に変化した。左手の中指に輝く錬金術師の指環と守護者の指環。ヴィクトリアは今頃どうしているだろうか。久しぶりに彼女に会いたい。

『ヴィクトリア』
『どうしたの? なんだか寂しそうね』
『ああ。急にヴィクトリアの声が聞きたくなってさ』
『声ならいつでも聞けるじゃない。私達は守護者の指環で繋がっているんだから』
『そうだね。俺は迷宮都市アイゼンシュタインに到着したよ。Bランクのドラゴニュートが街を襲っていたから討伐したところ』
『大丈夫? 怪我はしていない?』
『ああ、俺は無傷だよ。魔物との戦闘中に少女と出会ったから、今は少女の家まで送り届けたところなんだ』
『そう……くれぐれも気を付けてね。私はユリウスの屋敷でララ達と遊んでいるわ。イリスがエレオノーレ様から戦い方を教わっているの』
『屋敷か、俺も早く戻りたいよ』
『私も早くユリウスに会いたい……どこに居てもあなたの事を想っているわ』

 守護者の指環が銀色の魔力を放出すると、魔力が俺の肉体を包み込んだ。きっとヴィクトリアがヒールの魔法を放ったのだろう。彼女の神聖な魔力が全身を包み込むと、旅の疲れが一気に癒えた。

 まずは今晩の宿を探してから街を見て回ろう。少女が暮らす魔法道具屋を出ると、俺は古ぼけた「シュヴァルツの魔法道具屋」の看板を見つめた。恐らく少女の両親はもう他界している。幼い少女を残してこの世を去ったのだろう。そうじゃなければあんなに幼い少女が一人で暮らしている筈がない。

 何にせよ、俺はエルザという神童の将来性に惹かれている。是非、冒険者ギルド・ファルケンハインに加入して欲しい人材だ。明日もシュヴァルツの魔法道具屋を訪ねるとしよう。

 俺は街を見物しながらエルザが焼いた固焼きビスケットを食べ、今晩の宿を探して歩いた。暫く街を歩いていると、衛兵長らしき人物が衛兵を連れて駆けつけてきた。

「勇者ユリウス・フォン・シュタイン様! この度はドラゴニュートの襲撃から街を救って下さってありがとうございます!」
「お役に立てたなら光栄です! また魔物の襲撃があればいつでも私を呼んで下さい。暫くはホワイトドラゴン探しのためにこの街に留まります」

 衛兵達は一斉に敬礼し、俺に敬意の眼差しを向けると、俺はなんだか恥ずかしくなってその場を立ち去った。感謝される程の事はしていないが、自分の剣で民を守るというのは気分が良い。やはり俺は冒険者向きの人間なのだろう。

 街を見て歩いていると、ファルケンハイン王国の勇者がドラゴニュートを討伐したと噂になっているのか、瞬く間に野次馬が集まってきた。大勢の市民がドラゴニュート退治のお礼と言って葡萄酒やパンを分けてくれた。

 今日は聖者グレゴリウスの誕生を祝う日なので、大半の市民は葡萄酒とパンを買い、自宅で家族と過ごしているのだ。思い出せばエルザは祝日を共に過ごす家族も居ないのだろう。

 明日の早朝に彼女に会いに行こう。俺は市民達から大量の葡萄酒とパンを頂き、適当な宿を見つけて部屋に入ると、窓を開けてアイゼンシュタインの街を見下ろした。

 街は魔物の襲撃を受けた事が嘘の様に明るい。きっとどんな魔物に襲撃されてもこの街の人々は強く生きてきたのだろう。民を守る冒険者として、人間の生活を脅かす悪質な魔物はこの石宝刀で仕留めなければならないな。

 小さな木造の住宅が立ち並ぶ可愛らしい街を眺めながら葡萄酒を一口飲み、他国に居る恋人の事を想った……。
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