封魔剣舞 - 倒した魔物を魔石化する剣技と「魔石ガチャ」で冒険者無双 -

花京院 光

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第三章「迷宮都市アイゼンシュタイン編」

第六十一話「師弟関係」

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 少年のダガーの攻撃を手刀で受け止めると、少年は俺が武器すら抜かない事が不満なのか、左手を俺に向けて風の魔力を放出した。

「ウィンドショット!」

 少年の魔法に合わせて突きを放つ。

「疾風閃!」

 俺が技を放つと少年は満足げに笑みを浮かべ、ダガーと全身に風の魔力を纏わせ、次々と攻撃を仕掛けてきた。年齢は十四歳程だろうか。身長は百六十五センチ程。ライトメイルにダガーという軽装だが、攻撃速度はなかなか早い。

 少年は間違いなく俺が村人だった頃よりも強いのだ。魔法道具屋のエルザとの出会い、そしてこの勇敢な少年との出会い。この街に来て正解だった。こんなに素晴らしい力を持つ冒険者達と出会えたのだから。

「流石勇者様です! 俺の攻撃を全て受け止めるなんて!」
「防御を誤れば王女を傷つけてしまう。そんな生活を送っていたんだ。どんな攻撃でも防いでみせるよ」
「やはり守りべき人が居るから勇者様は強くなれたんですか?」
「そうだよ」

 少年は戦闘を楽しむ様にダガーの連撃を放ち、何度も俺を楽しませてくれた。流石に俺が攻撃を直撃する事はありえないが、小さな体からは考えられない程の攻撃力に感動すら覚えた。俺が徹底的に鍛えればボリスをも超える剣士になるだろう。

 少年は全ての魔力を使い果たしたのか、膝を着いて俺を見上げると、ダガーを鞘に仕舞った。

「勇者様、俺はレオンハルト・トーレス。Dランクの冒険者です。勇者様に憧れて冒険者になりました! 俺を勇者様の弟子にして下さい!」

 少年が跪いて頭を垂れると、俺は少年を立たせた。澄んだ瞳に清らかな魔力。鋭い攻撃に素直な性格。もし俺が弟子を取るなら少年の様な人物が良いだろう。エレオノーレ様から授かった封魔石宝流剣術を継承するために弟子も探さなければならないのだ。

 勿論、まだ俺は現役の封魔師として石宝刀で魔物を狩り続けるつもりだが、いつかは封魔石宝流剣術を継承しなければならない。この少年ならもしかすると封魔石宝流剣術の習得出来るかもしれない。

「レオンハルトと呼ばせて貰っても良いかな? どうして強くなりたいんだ?」
「はい、俺は自分の両親を殺した殺人鬼に復讐がしたいんです」
「殺人鬼……?」
「ラース大陸で活動されている勇者様はご存じないかもしれませんが、去年の冬にゲイザーがこの街を襲撃した直後、連続殺人事件が起こったんです。俺の両親は何者かに刃物で切り裂かれて命を落としました」
「犯人はまだ捕まっていないのかい?」
「はい。衛兵ですら犯人は見つけられていません……」
「殺人鬼か……冒険者として見過ごす訳にはいかないな」
「では勇者様、俺に戦い方を教えてくれるんですか!?」
「それとこれとはまた別の話だよ。詳しく殺人鬼について教えてくれるかな」

 俺はレオンハルト・トーレスという少年と酒場に入ると、俺は少年に料理をご馳走した。それから葡萄酒とステーキを頼むと、俺は肉を食べながら少年の話を聞いた。

「犯人は二十代から三十代程。犯行は深夜に行われ、現在までの被害者は十五人。その内二人が俺の両親なんです……」
「殺人鬼か。一体何のために人を殺めるのか……」
「殺人鬼の気持ちなんて分かりませんよ! 勇者様、俺を鍛えて下さい! 必ず強くなります!」
「復讐のために? 殺人鬼を殺すために強くなりたいのか?」
「はい!」
「それでは技は教えられないな……俺は封魔石宝流剣術を復讐の手段にはして欲しくないんだ。君はまだまだ強くなれるが、衛兵ですら捕らえる事が出来ない犯罪者を追い詰められる程の力はない。復讐の前に犯人に殺されるのが関の山だろう」
「それでは……犯人が罪を重ねるのを黙って見ていろというんですか!?」

 レオンハルトがテーブルを強く叩くと、爆発的な風の魔力がテーブルを木っ端みじんに吹き飛ばした。瞬間的な魔力の強さは目を見張るものがある。鍛え上げれば最高の冒険者になれるだろうが、それまで彼が生き続けられるかは疑問だ。

 両親を殺されて平静を保てる人間は限りなく少ないだろうが、自暴自棄になって殺人鬼に挑めばたちまちレオンハルトは命を落とすだろう。

 俺は店員にレオンハルトが叩き壊したテーブルの代金を払い、レオンハルトに謝罪をさせた。彼の年齢は十四歳。俺より二歳年下。二歳しか違わないのに彼が随分幼く見えるのは肉体を鍛えていないからだろう。

 俺との体重差は五十キロ以上あるだろう。あまりにも軽くて小さいレオンハルトは見た目からは想像出来ない程の爆発力を持っている。剣技を教えれば彼は間違いなく強くなれるが、短気な性格をしている様だから、殺人鬼に挑んで命を落とさないか不安だ。

「レオンハルト、条件を飲めるなら俺の弟子にしても良いぞ」
「条件ですか!? 勿論、どんな条件でも受け入れます!」
「まず一つ目、俺が教えた剣技は他人を守るために使う事。そして二つ目、俺の許可なく犯人を捜さない事。三つ目、途中で投げ出さない事」
「大丈夫です! 最高の弟子になってみせます!」
「殺人鬼に関しては俺も聞き込みをしてみるよ。それからゲイザーも討伐しなければならない。また忙しい日々が始まりそうだ……」
「俺、両親は居ませんし、帰る家もありませんから……今日から勇者様と行動を共にしても良いでしょうか?」
「勇者様じゃなくて俺の事はユリウスって呼んでくれ」
「ユリウス様……? それでは師匠と呼ばせて下さい!」
「わかった。常に一緒に居てもレオンハルトの訓練にならないから、毎朝俺が課題を出すのはどうだろうか。レオンハルトは課題の達成を目標に己を追い込む事。強さを身に着けるには時間が掛かる。両親の仇を討ちたい気持ちも理解出来るが、殺人鬼に挑むタイミングは俺が決めるからね」
「わかりました。よろしくお願いします!」

 レオンハルトが深々と頭を下げると、俺は服の内ポケットに入れておいた幸運のメダルが光を放っている事に気が付いた。

「闇属性を秘める者が近くに居るのか……恐らくその殺人鬼も闇属性を秘めているだろう」
「どうしてそんな事が分かるんですか?」
「第一王女の守護者として、大勢の悪党と戦ってきたからだよ」
「師匠……俺も師匠の様に強くなれますか?」
「勿論なれるとも。君は今でも十分強いよ」
「それでは、どうして俺は師匠に一撃も当てられなかったんですか?」
「経験と力、魔力、覚悟の差かな。レオンハルトはまだ戦闘の経験が少ないのだろう?」
「はい……経験を積めば強くなれますか?」
「誰でも必ず強くなれるよ。俺だって冒険者登録をする前はただの村人だったからね」

 俺はレオンハルトの肩に手を置くと、彼は嬉しそうに微笑んだ。

『ヴィクトリア、弟子を取る事にしたよ』
『ユリウスが弟子を? どんな人なの? まさか、女じゃないわよね……?』
『十四歳の男の子だよ。殺人鬼に両親を殺されたらしい』
『そうなの……ユリウスが認めた子なんだから、何か特別な力を持っているの?』
『魔力は未熟だけどなかなか鋭い攻撃を放つんだ。きっと彼は最高の冒険者になれるよ』
『そう。私もその子に会うのが楽しみだわ。それから、ユリウスに会う日も楽しみで仕方がないわ……』
『俺もだよ。今すぐにでもヴィクトリアに会いたい』
『ええ……寂しくて仕方がないの。お母様が元気になったのは嬉しいけど、ユリウスと離れている生活ってこんなに寂しいとは思わなかった』
『なるべく早く戻る様に努力するよ』

 ヴィクトリアとの定時の念話を終えると、俺はレオンハルトと共に酒場を出た。

「師匠、何だか嬉しそうですね」
「ああ、彼女と念話をしていたんだ」
「確か師匠はファルケンハイン王国の第一王女と交際しているんでしたよね」
「そうだよ」
「俺もいつか恋人を作りたいです。というより、もしかしたら俺は家族が欲しいのかもしれません……」
「今日から俺がレオンハルトの師匠だ。俺の事を家族だと思ってくれても良いぞ。俺も師匠からは家族の様に愛を受けて技を継承したからね」
「本当ですか!?」
「ああ」

 俺は小さなレオンハルトの肩を抱くと、彼は青い瞳に涙を浮かべて俺を見上げた。十三歳の時に両親を連続殺人犯に殺されて、今日までたった一人で生きてきたのだ。これからは俺が師匠として彼を導こう。

 俺もエレオノーレ様から様々な事を教わった様に。ヴォルフ師匠がエレオノーレ様に継承し、エレオノーレ様が俺に授けてくれた力をレオンハルトに授ける。

「レオンハルト、最高の冒険者になるにはまず肉体を鍛えなければならない。今日から過食の生活を始めるぞ」
「過食ですか? 肉体を鍛えれば攻撃力が上がるんですか?」
「勿論だ。徹底的に肉体を追い込んで栄養を詰め込む。最終目標は体重百キロだからな」
「百キロですか!? そんなの不可能ですよ!」
「まぁ今すぐにとは言わないよ。俺はヒュドラを仕留めるために短期間で大幅に体重を増やしたけど、毎日吐き気を感じるまで栄養を詰め込んだからね。あんな生活には戻りなくないけど、徹底的に栄養を摂取したら肉体が応えてくれたんだ」
「師匠、筋肉を触ってみても良いですか?」
「いいよ」

 レオンハルトは俺の胸や腹、腕や肩に触れると、唖然とした表情を浮かべて俺を見上げた。体重は百キロを下回らない様に様に毎日意識して大量の栄養を摂取している。恐らく、毎日六時間の封魔剣舞と千回の雷光閃、意識を失う程の筋力トレーニングを止めれば、俺はたちまち肥満体になるだろう。

 無駄な脂肪をそぎ落とし、冒険者として最高の肉体を維持する事は意外と骨が折れるのだ。それでも一度鍛え上げた筋肉を落としては勿体ないので、毎日の鍛錬は絶対に欠かさない。

 レオンハルトは両親を失ってから路上生活者達と共に暮らしていた様だ。俺はレオンハルトのために宿を取った。

「宿で暮らすんですか?」
「今日の宿代は俺が払うけど、明日からは自分で払うんだよ。魔物討伐のクエストを受けて地域に貢献しながら、戦闘技術を向上させるんだ。勿論剣技も教える」
「剣技ですか……」
「ああ、極めれば封魔師にもなれる。レオンハルトには封魔石宝流剣術を学んで貰うよ」
「師匠の稽古が楽しみです……」
「稽古は明日の朝から始めよう。今日はせっかくの祝日なんだからゆっくり休むんだ」
「はい! それではまた明日!」

 俺はレオンハルトと別れると、部屋に入ってベッドに腰を下ろした。天性の才能を持って生まれたエルザ・シュヴァルツとの出会い、そしてレオンハルト・トーレスとの出会い。迷宮都市アイゼンシュタインに来た事は正解だった様だ。

 それから俺は石宝刀を抜いて永遠と封魔剣舞を踊り、一日千回の雷光閃をこなして肉体を鍛えた。大量の汗を流してから風呂で体を洗い、明日からのレオンハルトとの訓練を想像すると思わず笑みがこぼれた。

 最高の弟子との出会い。ギルドマスター達が束になっても敵わないゲイザーとの戦闘。そしてホワイトドラゴンを手懐けて召喚契約を結び、ヴィクトリアが待つ王都イスターツへ帰還する。

 やらなければならない事は多いが気分は高揚している。粗削りだが鋭い剣技を放つレオンハルトと魔法道具屋のエルザ。二人の天才的な冒険者ともっと知り合いたい。明日の早朝にレオンハルトに課題を与え、エルザに会いに行こう。

 俺は眠くなるまでヴィクトリアと他愛のない話をし、明日からの生活を想像しながら眠りに就いた……。
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