好感度が100%超えた魔物を人間化&武器化する加護がチートすぎるので、魔物娘を集めてハーレムパーティーを作ろうと思う

花京院 光

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第一章「冒険者編」

第十四話「二人と食事に行ったら周囲の視線が痛すぎた件について」

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 二人の服を選んでから適当なレストランに入る。
 普段なら冒険者向けの安い飯屋で済ませるが、今日はお金に余裕もある。
 二人にはなるべく美味しい物を食べさせたい。

「ラインハルト、この店にはきな粉餅はあるのか?」
「きな粉餅が食べられるレストランは少ないよ」
「そうか……私、ラインハルトが作るきな粉餅が結構気に入ってるのだが。それなら、私はミネストローネにしよう。それから何か適当な肉を持って来い」
「ラインハルトさん、私は人間の食べ物ってあまりよく分からないので、ラインハルトさんと同じ物を食べようと思います」
「わかったよ、それじゃ俺はカルボナーラとステーキにしようかな」

 料理が運ばれるまで暫く待つと、エリカがフローラの服を見始めた。
 紙袋に入った下着を取り出すと、フローラは顔を真っ赤にして下着を取り返した。

「ちょっと、エリカさん! 私の下着をこんな場所で出さないで下さい!」
「布を見られただけで恥ずかしがるなんて、フローラはまだまだ子供なのだな。私はラインハルトと一緒にお風呂に入ったのだぞ。勿論二人とも裸でな」
「それなら……恥ずかしいですけど、私もラインハルトさんと一緒にお風呂に入ります!」
「いやいや、二人ともちょっと待って。俺はこれからも一人で風呂に入るからね」
「嫌です……エリカさんとは一緒にお風呂に入ったのに、私とは入ってくれないなんて……」

 フローラがウルウルとしたチワワ的な瞳で俺を見つめた。
 そんな顔で見られては断る事も出来ない。

「それじゃ……一度だけだよ」
「はい! 本当は恥ずかしいですけど、エリカさんだけ優遇してはいけませんよ。ラインハルトさん、召喚獣は平等に扱って下さいね」
「うん、これからは気を付けるからね」

 フローラの小さな頭を撫でる。
 エリカは頬を膨らませ、俺の方に自分の頭を向けた。
 私も撫でろと言わんばかりの表情を俺を見つめている。

「まったく……エリカは子供じゃないだから。というより、俺よりも遥かに年上なんだろう?」
「実年齢なんてどうでも良いのだ。人間の時は私の方がフローラよりも若く見えるのだからな!」
「確かにそれもそうだね」

 テーブルに料理が運ばれてきたので、俺は早速カルボナーラを食べ始めた。
 フローラはスパゲッティが好きなのか、器用にフォークで麺を巻いて食べている。

 エリカはまだ人間の道具に慣れていない様だ。
 口の周りをスープで汚しながら、ステーキを豪快に手掴みで食べている。

 周りの客が愕然とした表情でエリカの食事風景を見ている。
 誰もエリカの正体がブラックドラゴンだとは思わないだろう。

「エリカ、ステーキを皿に戻してくれるかな?」
「なぜだ? この肉は私の物なのだが!? 全く、お前は私の食べ物奪おうというのか?」
「いや、ステーキはナイフとフォークを使って食べた方が良いと思って」
「人間として生きるのもなかなか疲れるのだな。わかった……それならお前が私に食べさせてくれ。さぁ私の口に肉を入れるのだ……」

 エリカは可愛らしく口を開き、ルビー色の瞳を輝かせながら俺を見た。
 黒いドレスが良く似合っており、艶のある黒髪もまた美しい。
 まるで魔物に餌付けをしている様だ。

 ナイフでステーキを切り、フォークに差した肉をエリカの口の中に入れる。
 エリカは恍惚とした表情を浮かべ、フォークから肉を抜き取った。
 それからエリカの口の周りをハンカチで拭く。
 鋭い三白眼を嬉しそうに細め、肉を噛みながらおかわりを求める。

「ちょっとエリカさん! ご飯くらい一人で食べて下さい!」
「なぜだ? 私はラインハルトの召喚獣なのだから、主に料理を食べさせて貰ってもいいだろう? さぁラインハルト、フローラの言葉は気にしなくていいから肉を食べさせるのだ」
「それなら……私もラインハルトさんに食べさせて貰います……!」
「やれやれ、今日だけだからね。二人とも次からは一人で食べるんだよ」

 それから俺はフローラとエリカに料理を食べさせた。
 店に居た男達が殺意を込めた視線で俺を睨みつけている事に気が付く。
 きっと俺が二人の美少女と共に居る事が気に入らないのだろう。

 食事を終えて外に出ると、俺達は旅で使う馬車を調達する事にした。
 仲間が増える事を想定するなら、大型の幌馬車が良いだろうか。

「ラインハルトさん、馬車を買いに行くんですか?」
「そうだよ。徒歩で移動する訳にもいかないからね」
「ゴールデンスライムだった時は狭いダンジョンの中で過ごしていたので、世界を見て回れるなんて嬉しいです!」
「俺も、勇者に付き合ってクエストばかりこなしていたから、自由に旅を楽しめる機会すらなかったんだ」
「王都に着いたら冒険者として働くんですよね。私、ラインハルトさんを支えられる様に強くなります!」
「ありがとう。今でも十分支えて貰ってるよ」

 彼女の性格はエリカとは正反対だが、二人とも俺の事を好いてくれている様で何よりだ。
 仲間だと思っていた勇者達も、俺を殺す機会を伺っていたのだ。
 心から信用出来る二人に出会えたのは幸運以外の何物でもない。

 馬車を取り扱う広い倉庫に入ると、商人が揉み手をしながら近付いてきた。
 馬の種類も豊富で、馬車も様々な物がある様だ。
 荷台が小さな住宅の様になっている物や、行商用の馬車など。
 冒険者に人気なのは、荷台に拡張の魔法を掛け、簡易的な住宅を兼ねた幌馬車だ。

「いらっしゃいませ! 本日はどの様な馬車をお探しですか?」
「実は、王都ファステンバーグまでの旅に使用する馬車を探しています」
「使用する人数は三人ですか? 見たところ、お客様は冒険者の様ですが……拡張の魔法が掛かった幌馬車なら武具の運搬、魔物の素材や、冒険者生活に必要な道具や食料等も十分に積む事が出来ますよ」
「そうですね……パーティーの人数はこれから増えると思うので、大人数でも使用出来る馬車があれば見せて頂いても良いですか?」
「かしこまりました。それではまずこちらの馬車ですが……」

 愛想の良い四十代程の商人が次々と馬車を見せてくれた。
 荷台に拡張の魔法が掛かっているシュタイン式幌馬車が最も使い勝手が良さそうだ。

 実際に荷台に乗ってみると、まるで宿の一室に居る様な錯覚を覚えた。
 御者台に扉が付いており、扉を開けると室内に入る事が出来る。
 また、馬車の後方にも荷物を搬入するための扉が付いている。

 室内は六人程度なら十分に暮らせる空間になっている。
 ベッドが二つあり、室内には浴室まで付いている。
 浴槽には水の魔石と火の魔石が嵌ったガーゴイルの石像がある。
 石像に魔力を込めれば、自動的にお湯を浴槽に溜められるのだ。

 そして室内には小さなキッチンとバーカウンターがある。
 酒好きの冒険者にはたまらないだろう。

「なかなか素敵な空間だな。私は気に入ったぞ。フローラはどう思う?」
「はい、私もこの馬車が気に入りましたよ。でもベッドが二つしかないので、私とエリカさんでベッドを使う事になりそうですね」
「べ、別に私は構わないぞ……それにお前はゴールデンスライムの状態に戻ればどこに居ても邪魔にならないだろう?」
「そうですけど、せっかく人間になれたんですから、暫くはこの体のままお二人と一緒に暮らしたいんです。エリカさんの様に、魔物の姿に戻った方が強いという訳でもありませんから」
「それもそうだな……」

 どうやら二人も馬車を気に入ってくれた様だ。
 問題は値段次第。
 これから二カ月間の旅の生活に必要な物も揃えなければならない。
 馬車の購入でお金を使い果たす訳にはいかないのだ。

 早速馬車の値段を聞いて馬も見せて貰おう。
 立派な馬車があっても馬が上等な物じゃなければ快適な旅にはならないからな。
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